石川県立図書館の空間
(全体の目次はこちら)
石川県立図書館の空間
- 「ゆっくり居たい」と思わせるもの -
この秋(2025年秋)、夫婦で
石川県金沢市に旅行に行った際、
一度訪問したかった
石川県立図書館に行ってきた。
今の石川県立図書館は、
2022年7月に移転・開館したもので、
建築家:仙田満
建物設計:環境デザイン研究所
によるもの。
兼六園等、市内の観光中心地からは
少し離れているが、路線バスで
簡単に行くことができる。
まずは一枚、館内の写真をご覧下さい。

館内は4階まで吹き抜けの円形空間。
約180度のパノラマ写真で撮るとこんな感じ。

書棚が美しいだけでなく、
閲覧用の椅子が
書棚間も含め計500も用意されているらしく
書棚間のスペースもゆったりとられている。
写真では伝わりにくいかもしれないので、
もっと詳しく動画で見たい、という方は
下記公式YouTube動画をどうぞ。
石川県立図書館

公立図書館ではあるものの、
私たちのような観光客・見学者が
つぎつぎと訪れている。
写真を撮っているので、
見学者はすぐにわかるが、
みなマナーを守って静かに動いているので
図書館の静寂は保たれている。
なお、見学者が多いことは
図書館も想定済みのようで、
「見学者用ガイド」といった
パンフレットまで用意されている。

ここには
「読書等で図書館を利用されている方の
ご迷惑にならないように
見学してください。
個人的に利用される写真の撮影は
申し出を不要としていますが、
他の利用者の顔を写さない・
フラッシュを利用しないなどの
マナーをお守りください。」
と明記されており、
写真撮影も容認している。
しかもこのパンフレットには
見学おすすめコースとして
「30分」「60分」のモデルコースまで
地図付きででている。
一周160mの円形回廊だけでなく、
中央を貫くブリッジや

窓辺の席など、
ゆっくり本が読める空間としての
見どころが多い。
円形閲覧空間の外側では、
一般的な図書館の分類順に
本が並べられているが、
円形閲覧空間には、
身近で馴染み深い12のテーマによる
選ばれた7万冊が配架されている。

12のテーマとは、
1. 子どもを育てる
2. 仕事を考える
3. 暮らしを広げる
4. 文学にふれる
5. 自分を表現する
6. 身体を動かす
7. 好奇心を抱く
8. 世界に飛び出す
9. 日本を知る
10. 生き方に学ぶ
11. 本の歴史を巡る
12. 里の恵み・文化の香り
~石川コレクション~
もちろん本の検索端末もあちこちにあるが、
従来の分類順と開架による出合いを
なんとか融合させようと
工夫しているのがよくわかる。
図書スペース以外にも
「だんだん広場」と呼ばれる
イベントスペースや

「食文化体験スペース」として
キッチン設備のある部屋まであるようで
まさに文化的行事の拠点となる機能も
十分に有している。
とにかく、
「ゆっくり居たい」
と思わせる空気感を作り出していることが
図書館としては最高にいい。
こういう図書館が増えることを
切に願っている。
(全体の目次はこちら)
















































































最近のコメント