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黒目川 (5) 下行
- 「くるめ」は元「来梅」? -
国土地理院のページの
「好きな色で標高を色分けした地図が作れる」
の機能をフル活用し、
低いところに集中してみようと
標高0mから5mおきに60mまで色を変えて
高低差地図を作ってみたら
こんな感じになった。
この図で、埼玉県と東京都の境、
埼玉県の新座市、朝霞市あたりに注目すると
大きく削られた二本のノの字が見える。
左側が柳瀬川で、右側が黒目川によるもの。
黒目川の方を
新河岸川との合流地点から
遡行してみよう、と
その様子を
(1) 赤矢印から茶矢印
(2) 茶矢印から紫矢印
(3) 紫矢印から深緑矢印
(4) 深緑矢印から赤紫矢印
と書いて来た。
赤紫矢印地点で一日目終了と
なってしまったので、
黄矢印 <=> 赤紫矢印 間が
未踏(?)部分として残ってしまっている。
というわけで残りの部分を踏破すべく
日を改めてトライした。
(ちなみに、黒目川全体の始点終点を示すと
最上流:水源「さいかち窪」 :黄矢印
最下流:新河岸川との合流地点:赤矢印
となり、全長で約17kmとなる)
今回は、水源となる黄矢印から
流れに沿って歩くことにした。
つまり、遡行ではなく下行。
まずは、西武新宿線「小平駅」から
小平霊園を目指す。
大きな霊園の手前には、墓石を中心に
歴史を感じさせる石材店が並んでいる。
小平霊園は
小平市、東村山市、東久留米市、三市に
またがる面積約65ヘクタールという
まさに広大な霊園だ。
お墓の近くまで
車で移動することを前提としているのか
園内の道路が整備されている一方、
霊園としてのまとまった駐車場はない。
小平霊園の一角に
黒目川の水源と呼ばれる「さいかち窪」が
ある。
入口には、
「樹木や草類、園路等の管理について
必要以上の手を加えておりません。
散策される際には、
足元や頭上に注意の上、
お歩き下さい」
の注意書きがある。
その中には
「サバイバルゲームはお止め下さい」
なる文言まである。
いかにも水源といった感じの雰囲気に
包まれ、湧き出した水の流れるルートが
落ち葉に覆われながらも確保されている
「さいかち窪」だが、
2024年12月8日時点では
残念ながら乾いており、
水を確認することはできなかった。
北側の新青梅街道から眺める
「さいかち窪」エリアの豊かな緑。
12月上旬ゆえ色づいてはいるが。
新青梅街道の下をくぐって
黒目川が始まる。
湧水があるのか、一部
水たまりのようになっている部分もあるが、
まとまった流れにはなっていない。
落ち葉に覆われた、
細い水路が続く。
200mほど歩くと
いつのまにか水がまとまってきた。
近くには小さな天神社があり、
お参りもできる。
ここには
「東京の名湧水57選」の掲示も。
57選とは。ずいぶん中途半端な数字だが
なにか特別に意味があるのだろうか?
ちなみにこの少し手前には
「越処橋」という名前の橋がある。
さてなんと読むのだろう?
「こいちょばし」が正解のようだ。
いつのまにか水が増え
だんだん川らしくなってきた。
整備された遊歩道が続く。
第十小学校そば、の「来梅橋」。
「くるめばし」と読む。
途中の天神社に
「柳窪(やなぎくぼ)梅林の碑」があるが
そこに「来梅(くるめ)川」という名が
記されているらしい。
東久留米市教育委員会は
「現在の地形を考えるうえで
貴重な資料となっています」
なる説明掲示板を碑に添えていた。
「くるめ」は元「来梅」?
写真は2024年12月8日のものだが、
24年は猛暑だったせいか?
紅葉もずいぶん遅かった気がする。
イチョウもまだ葉が落ちていない。
それでも、赤や黄の葉は、
冬の柔らかい陽射しと重なって
ほんとうに美しい。
水源部である黄矢印から
緑矢印部まで黒目川を下行して来た。
次回は黒目川最終回。
緑矢印から赤紫矢印までを歩き
黒目川完全踏破としたい。
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