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2016年4月17日 (日)

最優先は被災者救護のはず

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最優先は被災者救護のはず

- 報道は邪魔するな -

 

14日(2016年4月14日)から、
熊本地方を中心に九州で大きな地震が続いている。

被災された方々、心からお見舞い申し上げます。

ネットを見ると、

報道のためのヘリコプターの音が大きくて
被災者の声が聞き取れない。
土砂災害からの救出の妨害になっている。

とか、

炊き出しをもらいに行った人が
テレビ局の車が多すぎて
車を停められず貰えなかった。
何を優先すべきか考えて行動してください。

とか、

被災者の悲痛な叫びが、
ツイッター等に
リアルタイムに溢れているのに、
マスコミは完全に無視。

被災者の邪魔をして、
自分たちのエゴを押し通すあの報道姿勢は
ほんとうになんとかならないものだろうか。

生き埋めになった人の声をかき消し、
炊き出しをもらいに来た人の
駐車スペースを塞いでいる。
災害のたびに言われ続けているのに、
「今回もまた」だ。

一社でも
「被災者のことを最優先に考え、
 自分たちは**しかしません」
といった英断をすれば、
徳のある姿勢として、
必ず多くの支持が得られると思うのだが。

 

今回、
14日夜の「M6.5 震度7」 のあと、
16日深夜「M7.3 震度6強」 があった。

新聞では、
15日は、
「最大震度7を記録した本震の後
 15日午前1時までに震度3以上の余震
 24回発生した」
と報道していたのに、
16日は、
「気象庁は、16日の地震を一連の
 地震の「本震」とする見解を示した」
となって、本震が入れ替わってしまった

Wikipediaには、本震とは
「地震発生時にある地域で一定の期間内に
 連続して発生した地震のうち、
 最も規模の大きかったものを言う」
とある。

つまり、
「本震」は(連動して「前震」「余震」も)
そもそも後から名付けるものらしい。

だったら、まさに進行中のど真ん中で、
無理やり細かく使い分けることは、
意味がないのではないだろうか。
(今回のように、
 「本震」のあとに「本震」が来るなら、
 ある時点での
 『あれが「本震」です』という報道には
 なんの意味もない)

もともと被災者にとっては、
余震だろうが、本震だろうが
人が勝手に決めた名前なんて
全く関係ないわけだし。

前震・本震・余震にどうしても分けたい、
つまり名前が必要だ、という人がいるのなら、
あとからゆっくり付ければいい。

 

そう言えば、YouTubeには、
こんな動画があった。

「熊本直下型地震シミュレーション」

これは、2年前、2014年3月にアップされたもので、
もちろん実際に放送されたものではない。

でも、この震源地と震度分布(1:20)には驚く。
もう一度念のために書く。
これは
実際に放送されたものではない、
 2年前のシミュレーションだ

 

参考までに、今回実際に起こった
2016年4月16日の震度分布を
NHKのニュース画像から貼っておく。

Kumamoto04160125

シミュレーションを
どなたが作ったのかは知らないが、
ご本人が一番驚いていることだろう。

これ以上、被害が大きくならないことを祈って。

 

 

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