社会

2019年5月12日 (日)

算術から崩れた身分制度

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算術から崩れた身分制度

- 数学的能力がもつ力 -

 

幕末から明治にかけての
金沢藩猪山家の家計簿を読み解く、
この本

磯田道史(著)
武士の家計簿 ―
「加賀藩御算用者」の幕末維新
新潮新書

(以後、水色部は本からの引用)

は、映画の原作にもなった
おもしろい本だが、
家計の詳細に入る前に
「算術」と「身分制度」の関係について
たいへん興味深い話を
提供してくれている。

今日は、その部分を紹介したい。

 

 猪山家に転機が訪れたのは、
五代目の猪山市進のときである。

享保16(1731)年に、はじめて
前田家の直参に加わったのである。

「御算用者」
としての採用
であった。
栄転といってよい。
御算用者になるには
「筆算」の才が要る。

つまり、筆とソロバン
優れていなければならない。

猪山家は菊池家の家政を担うなかで、
ソロバンをはじき帳簿をつける
「およそ武士らしからぬ技術」
を磨いており、
これが栄転につながったのである。

猪山家は「算術」ができたために
「栄転」できた。

ところが江戸時代、
武士社会で「算術」は
次のように考えられていたらしい。

武士とくに上級武士は、
算術を賤しいものと
考える傾向があり

算術に熱心ではなかった。

熱心でないどころか
「学ばないほうがよい」
とさえ考えていた。

上級武士の子弟には
藩校で算術を学ばせないように
していた藩がかなりある。

鳥取藩などは、その例であり、
下級武士にだけ算術が教えられた

ソロバン勘定などは
「徳」を失わせる小人の技
であると
考えられていたからである。

「徳」を失わせる小人の技、か。
それでは熱も入らなかったであろう。

また、必要な技能ながら、
当時の世襲制度になじまない面もあった。

加賀藩は数学の盛んな藩であったが、
それでも算術の人材は不足していた。

近世武士の世界は世襲の世界である。

算術は世襲に向かない
個人の出来・不出来が如実に
あらわれるからである。

親は算術が得意でも、
その子が得意とは限らない。

したがって、藩の行政機関は、
どこもかしこも厳しい身分制と
世襲制であったが、
ソロバンがかかわる職種だけは
例外になっており、
御算用者は比較的身分にとらわれない
人材登用がなされていた

なるほど。

親が得意でも子が得意とは限らない。
身分にとらわれない登用を
せざるを得なくなっていくわけだ。

このことは、もちろん
藩だけではなく幕府においても
同じ状況だったようだ。

幕府の勘定方も同様であったことは、
笠谷和比古氏
(国際日本文化研究センター教授) 
の指摘するところである。

御算用者も世襲ではあったが、
家中の内外から
たえず人材をリクルートしていたし、
算術に優れた者が
「養子」のかたちで入ってきていた。

そうしなければ
役所が機能しない
からである。

ちょうどソロバン関係職が
「身分制の風穴」になっており、
猪山家はうまく
その風穴に入りこんだといえる。

ソロバン関係職が「身分制の風穴」に
なっていたとは。

 

この流れ、日本だけでなく、
18世紀における
世界的な流れでもあったようだ。

実は
「算術から身分制度がくずれる」
という現象は、
18世紀における
世界史的な流れであった。

それまで、ヨーロッパでも日本でも、
国家や軍隊をつくる原理は
「身分による世襲」であった。

ところが、
近世社会が成熟するにつれて、
この身分制はくずれはじめ、
国家や軍隊に新しいシステムが
導入されてくる。

近代官僚制というものである。

官吏や軍人は
「生まれによる世襲」ではなく
「個人能力による試験選抜」によって
任用
されるようになる。

とは言え、いきなり
すべてを変えられるわけではない。

 最初に、この変化がおきたのは、
ヨーロッパ・日本ともに
「算術」がかかわる職種であった


18世紀には、数学が、
国家と軍隊を
管理統御するための技術として、
かつてなく重要な意味をもつように
なっており、まずそこから
「貴族の世襲」がくずれた
軍隊でいえば、
「大砲と地図」がかかわる部署である。

フランスでもドイツでも、
軍の将校といえば
貴族出身と相場がきまっていたが、
砲兵将校や工兵、
地図作成の幕僚に関しては、
そうではなかったという。

弾道計算や測量で
数学的能力が必要なこれらの部署は
身分にかかわらず、
平民出身者も登用
されたのである。

このあたりは『文明の衝突』で有名な
S・ハンチントンの著作
『軍人と国家』や

中村好寿
『二十一世紀への軍隊と社会』
に詳しい。

「大砲と地図」がかかわる部署には
平民出身者も登用
か。

確かに、武力における数学的能力の価値が
近代になって
飛躍的に高くなっていたことは間違いない。

 

 日本でも、同じことがいえる。
十八世紀後半以降、幕府や藩は、
もともと百姓町人であった人々を登用し、
彼らの実務手腕に依存して
行政をすすめるようになる


百姓や町人の出身者に
扶持・苗字帯刀・袴着用などの
特権をあたえて、
武士の格好をさせ、
行政をゆだねる傾向が強まった。

武士と百姓町人の中間身分の存在が
政治に大きな影響を
あたえるようになったのである。

 京都大学名誉教授朝尾直弘氏
によって提唱されたこの学説を、
歴史学界では「身分的中間層論
とよんでいる。

江戸時代は士農工商の
厳しい身分制社会のように言われるが、
文字通りそうであったら、
社会はまわっていかない。

近世も終わりに近づくにつれ、
元来、百姓であったはずの庄屋は
幕府や藩の役人のようになっていく


彼らはソロバンも帳簿付けも
得意であり実務にたけていた。

猪山家のような陪臣身分や
上層農民が実務能力を武器にして
藩の行政機構に入り込み、
間接的ながら、
次第に政策決定にまで
影響をおよぼすようになるのである。

猪山家は、
その典型例であったといってよい。

さらにいえば、
明治国家になってからも、
このような実務系の下士が、
官僚・軍人として重要な
役割を果たすことになるのである。

算術から崩れた身分制度。

そう言えば、
近年インドで技術者熱が高まって、
優秀な技術者が多く輩出されているのも、
背景に
技術には身分制度を超える力があったから、
と聞いたことがある。
コンピュータエンジニアなんて
ちょっと前までなかった職業なのだから。

「数学的能力」が歴史や社会制度の中で、
どんな力を持っていたのか。
単なる計算や解法のノウハウに留まらない
「社会的側面における価値」
が見えてきておもしろい。

 

 

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2019年4月28日 (日)

元号とエ列音

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元号とエ列音

- エ列音は格が低い? -

 

「平成」もいよいよあと2日。

ここ数か月の
マスコミをはじめとした
「平成最後の」の連発からも
ようやく開放されることになる。

なにせNHKは、4月19日
「平成最後の満月です」とまで言っていた。
もう救いようがない。

このままでは4月30日には
紅白歌合戦をやってしまうかもしれない。


さて、この4月1日に
次の元号「令和」の発表を聞いたとき、
最初に思い出したのは

丸谷才一さんが、
「元号そして改元」と題して
2004年5月4日の朝日新聞
に寄せていた文章
だ。

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丸谷さんは残念ながら
2012年に亡くなってしまったので
もちろん「令和」のことは
何もご存知ないわけだが、
「れいわ」という音を聞いて、
きっとどこかで苦笑いしていることだろう。

丸谷さんらしく
言いたい放題書いている文章だが、
すこし紹介したい。
(以下水色部、記事からの引用)

まず、丸谷さん、
「平成」という元号が
ずいぶん気に入らなかったようだ。

 しかしこの数十年間で
最悪の名づけは平成という年号だった。

不景気、大地震、戦争と
ろくなことがないのはこのせいかも、
と思いたくなる。

とまで書いている。
その理由を「音」から説明している。

日本語ではエ列音は格が低い

八世紀をさかのぼる
原始日本語の母音体系は、
a, i, u, öという
四つの母音から
成っていたと推定される
(大野普『日本語の形成』)。

このため後来のエ列音には、
概して、侮蔑(ぶべつ)的な、
悪意のこもった、
マイナス方向の言葉
はいることになった。

いくつか例を並べている。

アハハと笑うのは朗らかである。
イヒヒとは普通は笑わない。
ウフフは明るいし、
オホホは色っぽい。

しかしエヘヘは追従笑いだ。

エセとかケチとかセコイとか、
例はいくらでも。

なかんずくひどいのがで、
例のガスを筆頭に、
押されてくぼむのはヘコム
疲れるのはヘコタレル
言いなりになるのはヘーコラ
上手の反対はヘタ
御機嫌(ごきげん)とりはヘツラウ
力がないのはヘナヘナ
厭らしい動物はヘビ
と切りがない。

ヘビが厭(いや)らしい動物とは
いったいどういう意味か?
の疑問はさておき、
そして、いよいよ「平成」だ。

ヘイセイ(実際の発音はへエセエ)は
このエ列音が四つ並ぶ

明るく開く趣ではなく、
狭苦しくて気が晴れない。

で、「平成」の次は
「令和(れいわ)」だ。「れ(re)」、
またまたエ列(エ段)になってしまった。

存命であれば
どんなコメントをしたことだろう。

それにしても、
「エ列音は格が低い」なんて
初めて聞いた。
まじめに聞いていいのだろうか?
だからこそ、
心のどこかに引っかかっていて
「れいわ」を聞いた瞬間、
15年も前の記事なのに
ふと蘇ってきてしまったわけだが。

で、最後にひとつオマケ。

 本当のことを言えば、
これを機会に年号を廃止し、
西暦でゆくのが一番いい。

尺貫法からメートル法に
移ったと同じように、
普遍的な制度にするのだ。

たとえば
岩波書店、講談社、新潮社などの
本の奥付はみな西暦で書いてあって、
まことに機能的である。     

ほぉ、と思って
手元の本で確かめてみると、
ちょっとおもしろいことに気がついた。

挙げられたどの出版社も
単行本の奥付は確かに西暦なのだが、
文庫本については
ちょっと事情が違っていた。

岩波と講談社は西暦、
新潮社は和暦。

新潮社が単行本の奥付には西暦、
文庫本の奥付には和暦と
使い分けているのには
なにかわけがあるのだろうか?

どうでもいいことなのに
またまた心のどこかに
小さく引っかかってしまった。

 

 

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2019年4月 7日 (日)

恒温動物とは恒時間動物

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恒温動物とは恒時間動物

- 右と左の同期、人間と社会の同期 -

 

東京地方は、桜が咲いたあと
肌寒い気温が続いたせいか
満開をいつもよりながく楽しめる
4月第一週となった。

4月、新社会人の皆さんはどんな思いで
スタートをきったことだろう。

「ビジネスにはスピードが求められる」的な
新社会人へのメッセージを
耳にする機会が多い年度始め、
「スピード」で思い出した話があるので
今日はそれを紹介したい。

 

参考図書はコレ。

本川達雄 (著)
生物学的文明論
新潮新書

(以下水色部、本からの引用)

 車とコンピュータ。
20世紀前半の
技術を代表するのが車で、
後半から今を代表しているのが
コンピュータでしょう。

そのどちらもが、エネルギーを使って
時間を速めるものなのです。

 これらだけではありません。
身のまわりのほとんどの機械が、
エネルギーを使って
時間を速めるものばかりです。

飛行機、携帯、工場の生産ライン、
家庭内では全自動洗濯機や電子レンジ。
これら文明の利器と言われるものは、
便利なものです。

「便利」とは速くできること
言い替えられますから、
結局、エネルギーを使って
時間を速めるのが
文明の利器なのですね。

一見、速度には影響がないような
クーラーやコンビニエンスストアも
言うまでもなく
間接的には速度向上に役立っている。

 

あらゆる面で高速化が進む我々の社会。

ここで、ちょっと我々自身の体のことを
生物の視点で考えてみよう。

動物には、外部の温度に応じて
体温が変化する変温動物
外部の温度の影響を受けず
自らの体温を維持できる恒温動物がいる。

 変温動物は体温が下がっている時には
動けません。
動くためには、まず体を温めて、
それから、やおら動く。

車にたとえれば、
普段はエンジンを切っておいて、
走るときにスイッチを入れ、
エンジンを暖めて、
そうしてはじめて走り出せるのです。

一方、恒温動物は...

それに対し恒温動物は、
エンジンをかけっぱなしにしておき、
いつでもダッシュできるよう
準備しています。

「いつでもどこでもすぐに」
を目指しているのが恒温動物なのです。

 

言うまでもなく、人間は恒温動物。
体温が一定になると、
どんな良い点があるだろう?

 

筋肉の収縮も、
もちろん化学反応が
基礎になっていますから、
温度が高ければ速く縮むし
遅ければゆっくりと縮みます。

つまり体温が下がっていれば、
さっきと同じタイミングで
餌を捕まえようとしても
体の動きはゆっくりになり、
餌を逃してしまうおそれも
出てくるのです。

それに対して体温が一定ならば、
すべての事象が
いつも同じ速度で繰り返せるので、
予測もたてやすくなりますし、
体内の統制もとりやすくなるでしょう。

(中略)

結局、恒温動物とは
恒時間動物
なのですね。

体温を一定にして、
時間の速度を
常に一定に保っているのが
恒温動物です。

しかも人間の場合、
体温は約37度もあるので、
外気温との比較で考えると
高温動物であるとも言える。

高温は「体内の反応が速い」
ことにも繋がるが、
この「速い」を活かすためには
もうひとつ重要な要素がある。

高い体温にして、
体の中のさまざまな反応が
速くなればなるほど、
各反応間のタイミングを合わせるには、
時間がぴったりそろう必要があります。

つまり、各反応がぴったり揃って初めて
「速い」動きが実現されることになる。
単純な例だが、速く走れることだって
左右の足の動きの同期があってこそだ。

足をいくら速く動かせても
左右がバラバラでは、
速く走ることはできない。

各反応が速いだけでは速くならない

この同期の問題は、
体内だけでなく、社会においても同じ。

現代人は社会の時間を
超高速度にしています。

超高速だからこそ、
少しでも遅い部分があると、
たちどころに渋滞が起こる

だから皆、時間をキッチリと守る
必要があるのですね。

社会も恒環境にして、
高速化とその同期が進んでいる、と
本川さんは言う。

気温という環境は、
クーラーと暖房で、
いつも快適な温度に一定。

冬でも
ハウス栽培の果物が食べられる。

 いつも働けるように
夜も明々とライトで照らす。
明るさという環境も一定。

このように環境そのものを一定にして
何でも即座にできるようにして、
時間の速度を速めています。

さて、こうなると
人間と社会の同期が問題になってくる。

「少しでも遅い部分があると、
 たちどころに渋滞が起こ」って
しまうからだ。

ところが、
社会の高速性が先行してしまい、
その同期のために、
「人間の速度」が
無理を強いられるようになってしまった。

結局、夜もおちおち寝ていられない
社会になってしまったのです。

安眠できない世界など、
地獄以外の何ものでもないと
私は思うのですけれど。

社会・環境のスピードと
人間(つまり体)のスピード。

「体」が幸せと感じられる環境
自ら破壊して、
いったい何を目指そうというのだろう。

 

 

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2019年1月 6日 (日)

初めての中国・上海 (6)

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初めての中国・上海 (6)

- 見下ろす景色と豫園と -

 

すでに6日も経ってしまいましたが、
あけましておめでとうございます。

=========
安倍首相、
新元号は「4月1日公表」と正式発表
=========
なる見出しが「産経ニュース」で流れ、
それに対して
「えっ! 新元号って
 『4月1日公表』っていう名前に
 なったっていうこと?」
と白々しい誤解のコメントで
ツイッターが盛り上がるのは
そんなにきらいじゃぁないのですが
その中に、
「読み方は、
 『わたぬききみひら』でしょ」
なるコメントがあって
さらに気に入りました。

四月一日になると
綿の入っている着物を脱いで
あわせの着物になる事から
四月一日(四月朔日)を
『わたぬき』と読むのだとか。

世界はいろいろなところから
広がるものです。

とまぁ、
自分自身への備忘録を兼ねた
ブログではありますが、
気ままに続けていきたいと
思っていますので、
今後ともどうぞよろしくお願いします。

皆様にとって素敵な一年となりますよう。

***************

というわけで(?)
前回に引き続き、
2018年11月、出張で行った
中国・上海で印象に残ったことを
写真を添えて紹介したい。
今日はその最終回。

 

仕事が終わって日本に帰る土曜日。
飛行機の出発時間までの半日、
上海観光をしようと思っていた。

すると、私が「上海は初めて」、
と言っていたせいか、
訪問先の会社の方のおひとりが
気を遣って下さり、
休日にもかかわらず、
「案内しますよ」
と言って来て下さった。

初めての国であっても、
自分であれやこれや悩みながら
観光することはちっとも苦ではなかったし、
自分ペースで回れるほうが
気が楽だと思っていたし、
なにより相手のお休みの日を
私のために使わせてしまうのは
申し訳なかったので、
一旦は丁寧にお断りした。

ところが、金曜日
私の固辞を忘れたかのように
「明日はどこに行きたい?」
とかなり積極的。
熱意におされて
今回は厚意に甘えることにした。

現地中国人による英語のガイド付き
半日ツアー、贅沢な時間だ。
こうなれば、逆に任せてしまおう。

土曜日の朝、
ホテルまで来てくれた彼が
最初に「行こう!」と
連れて行ってくれたのは、
黄浦江という川の東側「浦東エリア」。

高層ビルが多い地域の中でも、
特に目立っているビルのひとつ。
ここに上って、まずは上から眺めよう、
ということになった。

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展望台があるような高い塔やビルは
他にいくつもあるのに、
「ここは日本の森ビルが作ったンですよ。
 エレベータも東芝のもので
 すごく静かで速いンです」
と日本人が少しでも喜びそうな
日本に関連の深いビルを選んでくれる
その心遣いがうれしい。

91階のレストランを目指す。

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「上海環球金融中心」
2008年に日本の森ビルが
15年の歳月をかけて完成させた。
高さは494mもある。
日本一の「あべのハルカス」でも300mだ。

91階からの眺め。
正面の赤い玉を持つ塔は、
上海のシンボルタワー
「東方明珠塔」高さ462m。

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下の写真右側の高層ビルは
「金茂大厦88層観光庁」
高さ420.5m、88階建ての高層ビル

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前夜、金曜日の夜
こんなふうにライトアップされていた

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対岸のバンドエリアも
全景がよく見渡せる。

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川沿いのビルをライトアップすることは、
regulationで決まっているらしい。
照明の電気代も
税金で払われているのだとか。

79階から94階には5つ星のホテル
「パークハイアット上海」が入っている。
なんて高いところにあるホテルなんだ。
(値段も高いらしいけれど)

ここは、ホテルの朝食にも
使われているレストランゆえ
景色だけでなく雰囲気もいい。

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降りてくると、すぐとなりには
2016年に完成したばかりの
「上海中心(上海タワー)」。
高さはなんと632m!!
もう一度書く、
日本一の「あべのハルカス」でも300mだ。

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91階から頭部が見えていた
金茂大厦88層観光庁も
下から見るとこんな感じ。
竹をモチーフにした外観らしいが、
言われてみるとわからなくもない。

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近代的な超高層ビル群を
見たあとは、
川の対岸、
「豫園(よえん)」に向かった。

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豫園は
江南古典庭園の名園と称されるところだが、
まわりは豫園商城と呼ばれる
土産物屋が並ぶ
一大観光スポットとなっている。

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まずはチケットを買って
豫園(よえん)見学。

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入り口の門は小さいが、
見上げると石の彫刻がすごい。

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漸入佳境と呼ばれる遊廊。

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仰山堂からの庭の眺め。

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仰山堂は1866年に創建された。

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足元を見ると、
敷き詰められた石の模様が
エリアによって違っていておもしろい。

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くり抜き門が随所に見られる。

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石の配置に特徴のある庭園

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瓦にも細部まで手の込んだ施しが。

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屋根も独特な形状をしている。

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「龍壁」と呼ばれる塀。

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思わず写真を撮りたくなるが、
同行の中国人によると
再建時に観光用に作られたもので
もともと古くからあったものではない、
とのこと。


ガジュマルで作られた家具や彫刻のある
建物もある。

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池や遊廊との組合せも絶妙。

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内園と呼ばれる
7m四方の舞台を囲む空間。

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窓の格子も細かくて美しい。

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豫園を出ると、
同じトーンで作られた
巨大な土産物屋が目の前に迫ってくる。

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豫園の外ながら、隣接して建つ
「上海緑波廊酒楼」。
中国十大レストランの1つに名を連ねる
上海料理の名店だ。

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ちょうど季節ということもあり、
ここで有名な「上海蟹」を
食べることにした。

昼食時は予約ができないらしく、
受付で名前を登録して順番を待つ。
もちろんお知らせはスマホに来る。
なので、入り口付近でじっと待たずに
近くの土産物店をウロウロしながら
待つことができるのだが、
土曜日の昼時、園周辺は観光客で大混雑。
呼ばれてもサクサクと移動できないので、
ついつい入口付近で待つ人が多くなる。

ここで待っているとき、同行の中国人が
おもしろいことを言った。

「このお店は、
 観光地のベストロケーションにあるので
 観光客でいつも溢れかえっている。

 レストランの名店としても
 よく知られていて、
 大統領や王様級のお客様も来る。

 つまり商売としては大繁盛なのだが、
 お店はgovernmentがやっている。
 なので、お客様で大賑わいなのに、
 店員にはお客への笑顔がないンだ。
 見ててみて。
 笑わないから」

思わずその視点で店員を見てしまう。
なるほど、キビキビと動き、
事務的に忙しそうに働いてはいるが、
愛想笑いも含めて笑顔がない。

忙しくて機嫌が悪い、
というわけではないようだ。

笑顔がなくても、
対応自体が悪いわけではない。

上海蟹を頼むと、調理前の
数杯の蟹をザルに入れて持ってきて
「選べ」と言う。

もちろん私には選べないので、
同行の中国人に頼んでしまった。

「どこを見て選ぶの?」

会話が弾む。
2杯決定!

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しばらく待つと、
この状態で目の前に再登場。

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食べ方(解体の仕方)を
教わりながら初上海蟹。

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蟹を食べると皆静かになってしまうのは
洋の東西、というか国を問わないようだ。
手も汚れてしまったので
以降写真なし。
独特な甘みもあって
ほんとうにおいしい蟹だった。

 

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半日ではあったが、
ガイド付きの贅沢な観光終了。

丁寧に礼を言い、空港に向かった。

もし、彼が日本に来た時は、
ぜひともこの御礼をしたいと思うのだが、
さて、半日あったとして、
東京ならどこに案内しよう?

 

 

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2018年12月30日 (日)

初めての中国・上海 (5)

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初めての中国・上海 (5)

- 川の両岸に広がるタイプの違う夜景 -

 

前回に引き続き、
2018年11月、出張で行った
中国・上海で印象に残ったことを
写真を添えて紹介したい。

【上海の夜景】
金曜日の夜、
外灘(バンド)と呼ばれるエリアの
夜景を見に行った。

地下鉄の駅を降りて、
「人波」に揉まれながら
ゆっくり歩くこと約10分。

この景色が飛び込んできた。
夜景だけでなく、
手前の人の数(の気配)にもご注目あれ。

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ニューヨークやサンフランシスコ、
パリやミラノやブリュッセルなど、
印象に残っている夜景は数多くあるが
それらとはちょっと違う意味で
インパクトのある夜景で、
おもわず「おぉ」と声が漏れてしまった。

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船が見える通り、
川向こうのビル群と同時に、
手前岸にはこれが連なっている。

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川沿いを歩くと、
ライトアップされた欧風建築物を
ひとつひとつつぶさに見ることができるが、
どれもラスベガスのように
ハリボテではないので
風格がある。

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1920-1930年代に建てられたものが多い。

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手前川岸の美しさに驚きつつも、

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川向こうに目を遣ると

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これが広がっている。

 

下の写真左側は、1910年の
外灘2号(旧シャンハイクラブ)

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左から
1897年 外灘6号(旧中国通商銀行)
1907年 バンコク銀行(旧大北電報公司)
1877年 招商局(旧輪船招商局)
1923年 外灘12号(旧香港上海銀行)

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中国通商銀行は、中国人による初の銀行。
大北電報公司は、1882年に
英国系の大東電報公司とともに
中国で最初の電話交換所を設置した会社。

下の写真中央は
1916年 外灘3号

Pb022281ss

2004年にモダンなデザインに改装した
外灘リノベート複合ビルのトップバッター。
ジョルジオアルマーニの
フラグシップストアなどが入る。

左から
1923年 外灘12号(旧香港上海銀行)
1925年 上海海関(旧江海関)

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ドームのある外灘12号は、
イギリス人が
「スエズ運河からベーリング海峡の間にある
建造物で、最も美しくすばらしい建築物」
と賛美した建物。

Pb022289ss

中央左から右へ
1922年 AIA
1923年 外灘(旧チャータード銀行)

Pb022294ss

並べた写真は
連なる建築物のごくごく一部だ。

帰るとき名残り惜しくて振り返ると
正面にはまたこの夜景。

Pb022225ss

川下方面を見てもライトアップは
続いている。

Pb022232ss

 

出張最後の夜、
仕事からの開放感と
ひとりで気ままにぶらつける気軽さとで
迫力のあるライトアップを
心の底から満喫することができた。

 

***************

と気がつけば、今日はもう12月30日。
週末に書いて
日曜ごとに更新してきた本ブログも、
本日無事に、2018年の最終更新を
迎えることができました。

来年もぼちぼち続けて行こうと
思っていますので、
引き続きよろしくお願いします。

皆様、
どうぞ、よいお年をお迎え下さい。

 

 

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2018年12月23日 (日)

初めての中国・上海 (4)

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初めての中国・上海 (4)

- ひとりで飲むな -

 

前回に引き続き、
2018年11月、出張で行った
中国・上海で印象に残ったことを
写真を添えて紹介したい。

 

【ひとりで飲むな】
日本からの訪問者は私ひとりだったが、
訪問先の会社の方が親睦会を兼ねた
夕食の機会を作ってくださった。

「中国の宴会は、
 白酒(パイチュウ)などで
 相当呑まされる」

と聞いていたので、
かなり覚悟していたのだが、
技術屋が中心のメンバだったせいか
お行儀のいい、なごやかな宴会だった。
営業の会だとこうはいかない、と
中国人自身が言っていたので、
業種によっては
雰囲気が大きく違うのかもしれない。


Pb012158s

「日本との違い」で目についたものを。

まず箸。
縦方向に二膳置いてある。
洋食のナイフ・フォークのように
外側から使うのだろうか?

聞いてみると、
外側の一膳が取り箸で、
内側の一膳は自分用、とのこと。

取り箸を大皿ごとにつけないという発想。
なるほど。

間違えないように、
見た目がかなり違ったトーンの
二組になっているが、
よく見ていると、ちゃんと守られていたのは
宴会の最初のころのみだった。
途中からはもう、中国人も皆
どっちがどっちだか、という感じ。

あまり神経質に
気にして使っているわけではないようだ。

ちなみに、
「日本では箸を置くとき
 横方向に置くのはどうしてか?」
と質問されたが、答えられなかった。

箸を置く角度が90度違うことは
中国と日本の違いのひとつと
認識されているようだ。

Pb012159s

 

グラスを合わせた
いわゆる「乾杯」を皆でしたあと、

食事をしていると、
「**さん、謝謝(シエシエ)」
とか言いながら、グラスをもった人が
次から次へとやってくる。

お互いグラスを持ち上げて、
顔を合わせてニコッ、
その後、酒を口に運ぶ。

この「グラスの挨拶」が、
中国人同士の間でも
あちこちで行われている。

「これってどういう習慣?」
と聞くと
「Don't drink alone.」だって。
つまり
「ひとりで飲むな」
が基本型らしい。

たとえ自分のグラスの酒を飲むときでも、
勝手にグラスを取ってひとりで飲まず、
必ず誰かにひと言「グラスの挨拶」をし、
誘って飲むようにせよ、
ということのようだ。

また、「乾杯」と言うと
まさに飲み干さなければならないらしく、
お行儀のいいこの宴会では
あまり「乾杯」の声は聞かれなかった。

ちょっと面倒なようだが、
「**さん、謝謝(シエシエ)」は
気軽に声をかけるきっかけになるし
まさにひとりで飲むことはなくなるし
悪くない。

 

【ビル全体ディスプレイ】
日本で見たことはないが、
ビル全体がディプレイとなっているビルを
いくつも見た。

Pb012176s

表示が常に動いているので
写真で美しい瞬間をとらえるのは難しいが
文字表示だけでなく
かなり遊び心もある演出になっている。

Pb022264s

いずれにせよ、夜のみとはいえ
インパクトはかなり大きい。

Pb022269s

動画でもお見せしたいと
YouTubeをちょっと探していたら
上海ではないものの
同じ中国・深センのビル全体ディスプレイの
すごい動画があったので、
参考までに貼っておきたい。

ビル全体どころか、
街中のビルがシンクロしている。

近未来映画のシーンを見ているよう。
「いゃいゃ、これはCGでしょ」
と言ってしまいそうな
オジさん感覚が情けない。

 

 

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2018年12月16日 (日)

初めての中国・上海 (3)

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初めての中国・上海 (3)

- バイクの防寒対策とエレベータの制御 -

 

前回に引き続き、
2018年11月、出張で行った
中国・上海で印象に残ったことを
写真を添えて紹介したい。

 

【女性比率】
「共働きが基本」の中国だからだろうが、
訪問した中国企業内を案内していただくと、
オフィス内の男女比がほぼ1対1。

私自身は、日本で
男性の多い職場で働いているせいか、
妙に女性が多く感じる。

「一緒に働いてみると
 女性は男性よりも仕事ができる人が多いし、
 事実、管理職の女性比率も高いンですよ」
とは、訪問した会社の人の弁。

 

ほぼ同数が働いているわけだから
朝の通勤の様子も当然ながらほぼ同数。
女性の年齢層も幅広い。
電車・バスだけでなく、
自転車やバイクも通勤によく使われている。
子供を乗せた二人乗り、三人乗りも
よく見かける。

 

【バイクの風よけ】
通勤時間帯のバイク。
すごい数だ。

Pb022186s

ほとんどが電動バイク。
排気ガスの出るエンジンではない。
「もう95%以上はモータだよ」
と現地の方。

Pb022188s

PM2.5を含め
大気汚染の浄化計画の一部として
電化が進んだらしい。

Pb022189s

バイクの電化だけが理由ではないだろうが、
一時期に比べ
空気は相当きれいになった、とのこと。

実際に街を歩いていても、
大気汚染は特に気にならない。

Pb022191s

で、このバイク、
風を切って寒いのはわかるが、
日本では見ない防寒対策をとっている。

どれもオシャレとはほど遠いものの
効果はありそうだ。

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ダウンのものは軽そうだが、
日本の「どてら」のような
ずっしりと重そうなものもある。

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空気がきれいになった一方で、
大量にゴミとして破棄される
バッテリーの処分が
大きな社会問題となっているらしく、
話を聞いた中国人の言葉を借りると
「電化によって、
 ここにあった問題が
 あっちに移っただけ

言い得て妙だ。

解決案って、解決しているようで実は
「あっちに移っただけ」ということが多い。
「あっち」を見ないようにさえすれば
「ここ」の問題は
解決したかのように見えるけれど、
「あっち」には新たな問題が発生している。

いろいろなところで使えそうな
深い言葉だったゆえ
思わずメモってしまった。

ただ、英語で聞いたコメントを
一旦日本語で解釈してしまうと、
意味はわかっても
もとの英語には戻せないことが多い。
悲しい、というか情けないのだけど。

 

電化されてモータになったせいで、
走行時ほとんど音がしない。

大量に「静かな」バイクが走っているが、
運転のお行儀はあまりよろしくない。

なので、街中で歩いていて
一番気をつけないといけないのは
バイクかもしれない。

ほんとうに静かなンで
何度もヒヤッとさせられた。

 

【エレベータの制御】
訪問した会社は
新しい大きなオフィスビルの15階。

ここのエレベータも初めてのタイプだった。

複数台のエレベータが並ぶ
エレベータホールの入り口付近に
操作パネルがあり、まず最初に
「行きたい階」を押す。
押した瞬間にエレベータの箱を示す
記号(例えば[D])が表示される。

あとは、[D]の前で待って、
来たエレベータに乗り込む。
乗り込むと
当然ながらすでに行き先階のボタンは
押してある。
あとは乗って到着を待つだけ。
箱内ではなにも操作する必要がない。

通常日本で繰り返している
(a) [上下のボタンを押して待つ]
(b) [乗り込む]
(c) [箱内で行き先階を押す]

の(a)と(c)2回押しのアクションが
「最初に行き先を押す」という
1回の操作だけで済む。

こうすれば、
乗る人の操作が減るだけでなく
同じ階に行く人を事前にまとめる等、
グルーピングも可能で、
各階にひとりずつ、という非効率な運行を
事前に避けることもできる。

実際にどんなロジックを使っているのか
もちろんそこまではわからなかったが、
ちょっと賢いロジック(AI)を使えば
エレベータの回転率を
かなり効率化できそうだし、
すでにそうなっているのかもしれない。

オフィスビルでのエレベータの乗り方、
こういったまさに「枯れた」操作系も
まだまだ改善の余地はある、ということか。
エンジニアとしては、
「ボーっと生きてんじゃねえよ!」
と言われた気がした。

 

 

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2018年12月 9日 (日)

初めての中国・上海 (2)

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初めての中国・上海 (2)

- 物乞いにまで -

 

前回に引き続き、
2018年11月、出張で行った
中国・上海で印象に残ったことを
写真を添えて紹介したい。

 

【スマホの浸透】
到着した夜、上海の会社の方に会った際、
「明朝、ホテルに迎えに行くので、
 部屋番号を教えてほしい」
と言われた。

ちょうどホテルのメモ用紙を
ポケットに入れていたので、
部屋番号をそこに書いた。
ちぎって渡そうとしたその瞬間、
「いゃ、そのままでOK。
 今、写真撮りますから」と
わざわざスマホを取り出し
メモの写真を撮り始めた。

「眼の前のメモ紙を
 受け取るだけなのに」
と私が疑問を呈すると

紙で受け取ると
 どこに入れたのか
 すぐにわからなくなってしまうンです

 スマホの写真なら
 紙を探さなくて済みすから」

 

翌日、訪問先の会社の会議室で
仕事内容のプレゼンテーション。
事前に発表資料はすべて電子ファイルで
手渡してあるので、
出席者は全員ファイルを持っている。

ところが、発表の途中、
ちょっと興味深いスライドを投影すると、
聴衆の中から
すぅーっとたくさんのスマホが湧きあがり、
表示しているスライドを撮影しようとする。

もちろんターゲットはスライドのほうで
発表している私ではないが、
いっせいに多くのスマホを向けられると
ちょっとした有名人になった気分。

最初は驚いたが、聴衆が
どのスライドに興味があるのかが
リアルタイムでわかるので、
それはそれで発表しやすい。

「ファイルを持っているのに
 どうしてスライドの写真を撮るの?」

とあとで聞いてみると

「確かにファイルは持っているけれど
 ファイルを開くと
 1ページ目から見ないといけなくなる。

 写真に撮れば、
 自分が興味のあったスライドだけを
 簡単に見返すことができる
から」

 

どちらもスマホ、特に写真機能を
便利に使いこなしている例だが、
便利に使っている、と言うよりも
完全に生活に「浸透」している
という感じがする。

 

街に出ると、
こういったレンタサイクルが溢れている。

Pb022193s

 

鍵の部分を見てほしい。

Pb022194s

スマホで鍵部のQRコードを読込み解錠。

目的地まで行ったら乗り捨て。
支払いもスマホなので、
いっさい人を介することなく、
自転車が人から人へと渡っていく。

どこに自転車が放置(?)されているのかは、
もちろんスマホアプリですぐにわかる。

位置情報取得のGPSと
スマホ決済のWeChatPayなどの組合せで
シンプルな利便性を提供。

人とキャッシュ(現金)を介さずに
ビジネスがぐいぐい回っている

Pb022195s

現地中国人の話によると
利用者は多く、
たしかにビジネスとして回ってはいるが
収支という意味では簡単ではないらしい。

実際には、台数が多い分、パンク等、
故障して放置されている自転車の
回収や修理に
かなりの人手が必要になっている模様。

ただ、運用会社には
「人の動き」に関するビッグデータが
まさに膨大に蓄積されているので、
「そのデータが高く売れるはず。
 いまは収集・蓄積に意味がある」
とのこと。

いずれにせよ、
スマホ決済の浸透率はすさまじく、
街の店舗や飲食店はもちろん、
ショッピングモール内に置いてある
マッサージチェアまで
「支払い受付はWeChatPayのみ」
だったりする。

街にはQRコードが溢れていて
ほとんど現金を持たずに
生活できるようだ。

スマホ決済浸透のトドメはこれ。

夜、ホテルに向かって歩いていると
めずらしく英語で話しかけられた。
「small money(小銭でいいので下さい)」
無視して歩いていると
追ってきてこう言った。
「WeChatPay(スマホ決済), OK」
彼は、薄暗い歩道の上で、
支払い用のQRコードを表示させた
スマホの画面を差し出している。

物乞いへの支払いもWeChatPayなのか。
まぁ、皆、お金をあげようにも
現金を持ち歩いていないのだから
それもまた当然の流れか。
物乞いといえどもスマホは手放せない。

 

ちなみに、金曜日の夜、
中国のスマホメーカHUAWEIのショウルーム

Pb022315s



iPhoneで知られるAppleのショウルーム

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の両方を覗いてみたが、
どちらも特に若い人を中心に
大賑わいだった。

HUAWEIのショウルームにいた若者は
カメラの性能では、
「HUAWEIのほうがiPhoneよりずっといい」
と言っていた。

iPhoneのカメラでも
十分きれいに撮れると思っているのに
あれ以上って、
いったいどれほど優れているのだろう?

どちらのお店も単に賑わっているだけでなく
機器自体への関心の「熱」みたいなものが
強く感じられた


こういう「熱」を
日本で感じることはスマホに限らず
ほんとうに少なくなってしまった気がする。

車にも、電気製品にも、ファッションにも
ある一時期、
それは日本にも溢れていたのに。

この「熱」がある限り、
端末側にも、アプリ側にも
まだまだおもしろいことが出くる気がする。

 

 

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2018年12月 2日 (日)

初めての中国・上海 (1)

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初めての中国・上海 (1)

- 地下鉄の駅で荷物検査 -

 

2018年11月、仕事で
初めて中国・上海に行ってきた。
現地3泊の短い出張だったが、
なんであれ初めてというのは
刺激が大きいものだ。

印象が薄れないうちに
目に留まったことを
少し書き留めておきたい。

 

【中国入国】
入国に際しては
顔写真と10本すべての指の
指紋
の登録が義務付けられていた。
空港にある機械相手の自動登録。

あとで聞いた現地の人の話によると
中国企業が開発したかなり賢い
「顔&指紋照合システム」らしい。
開発した会社は、照合を実行した数、
つまり入国した人の数に応じて
課金しているので
かなり潤っているとのこと。

そう言えば日本の出入国でも
パスポートの写真面を機械に当てて
顔を撮影される
自動処理システムが導入されていた。

出入国の際の、人を介さない
本人確認のシステム化は、
急速に進んでいる
世界的な流れのひとつなのだろう。

 

【中国語の発音】
中国と日本の間には、
長い長い繋がりの歴史があって、
それこそ文字まで拝借した関係なのに、
会う人、会う人、何度名前を聞いても
「正しく」どころか
「それっぽく」すら発音できない。

この距離感、この情けなさ。
複雑な音ではなく、
チョウとかシュゥとか
一音節の簡単な音なのに、
真似しようとしてもちっとも似てこない。

もちろん単なる私の
勉強不足なだけのことだが、
それにても
なんの苦労もなく発音できる
MikeだのJohnだののほうが、
まだ近い発音になるって
どういうことなのだろう?

 

【地下鉄の荷物検査】
地下鉄の切符、
自動販売機はこんな感じ。

Pb022327s

一台一台が妙に大きい。
「行き先を指定してから
 指示された額を投入する」という
日本とは少し違う手順。
英語の表示も選べるので
中国語がわからなくてもなんとかなる。

初めての国では、切符一枚買えただけで
妙な達成感を味わえるので
タクシーを使うよりずっと楽しい。

で、改札に向かったのだが、
そこでまた驚かされた。
各駅に、空港と同じような
X線による荷物検査の機械があったのだ。

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危険物の持ち込みや
テロへの対策なのだろう。

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すべての駅で、かどうかわからないが、
少なくとも私が今回使った
上海市内の駅では、
すべての駅でこの検査があった。

Pb022325s

もちろん、皆慣れたもので
流れるように荷物を乗せていた。

 

地下鉄はかなりの混雑だったが、
吊り革を見るとこんな形。

Pb022323s

こんな単純なものでさえ、
日本との違いには敏感になる。

Pb022324s

 

【ホテルの朝食】
ホテルは典型的なビジネスホテル。
朝食はいわゆるバッフェスタイル。
パン食から中華まで
選択肢が多く充実している。

Pb012136s

朝からラーメンのような麺類もある。
中華料理系は、
麺類も粥も肉も野菜も
どれもほんとうに美味しかった。

Pb012143s

一方、パン類は全滅。
クロワッサンは油臭いし、
焼き立てのワッフルでさえ、粉っぽくて
ちっともおいしくなかった。

やはり、中国では中華料理に限る。

Pb012138s

そう言えば、朝食のレストランには、
頭にカールを巻いたままの女性がいた。
昭和の漫画を見ているような気分に。

 

【ウォシュレット】
日本以外で初めて
通称「ウォシュレット」を見た。
写真はホテルの部屋のお手洗い。

Pb022204s

便座に直接小さなボタンが付いている。
この位置、想像すればわかる通り
実際にはかなり押しにくい。

Pb022203s

 

【ペットボトル】
ペットボトルがまっすぐに立たない。

Pb022201s

この程度の傾きは問題ない、
ということなのだろう。
実際、確かに問題はないのだが、
数本で試したものの
どれも皆すこし傾いていた。

ちなみに缶コーヒーは
最近日本ではすっかり見なくなった
プルタブと本体が
完全に切り離されるタイプ

Pb022202s

 

いろいろ書きたいことはあるのに、
写真を整理しながら書いていたら
まさにどうでもいいような些末なネタに
なって来てしまった。

次回は、気分を切り替え
日本より圧倒的に進んでいる
スマホの浸透率と、
スマホ利用のシステムについて
書いてみたい。

 

 

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2018年11月11日 (日)

オーストリア旅行記 (64) 同じ時代を生きて

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オーストリア旅行記 (64) 同じ時代を生きて

- 棒年表と6言語 -

 

2017年8月27日から1年3か月にわたって
続けてきた「オーストリア旅行記」も
今日で64回目。

ソフトウェアエンジニアとしても
区切りのいい数字(!?)となったので
前回の予告通り、旅行記としては
本記事にて最終回としたい。

ザルツブルクでの
サウンド・オブ・ミュージック・ツアーの
ことを書いた日々が妙に懐かしい。

 

(1) 同じ時代を生きた人々
言うまでもなくウィーンは音楽の都。
これまでこの旅行記本文に登場した
ウィーンゆかりの音楽家を
棒年表で並べてみた。
(数字は生年と享年。
 色は60歳までは20年区切り)

Musician_a

音楽家の名前は赤で。
音楽家以外でウィーンにゆかりのある人々も
黒字で一緒に並べている。
各人の棒の重なり具合を見てみると
どのくらい同時代を生きたのかが
よくわかる。

ちなみに生年の差、
つまり[何歳違い]かを入れて
並べてみると

   ハイドン
[24]
   モーツァルト
[24]
   ベートーヴェン
[27]
   シューベルト
[14]
   リスト
[14]
   ヨハン・シュトラウス2世
[ 8]
   ブラームス
[27]
   マーラー
[14]
   シェーンベルク

みごとに30年以下の間隔で
大作曲家が繋がっている。

 

(2) エミレーツ航空の
  お手洗いに貼ってあったステッカー


第1回の記事の中で、
エミレーツ航空のお手洗いに貼ってあった
赤いステッカーに触れた。

P7107598s


このステッカーだ。

P7107599sas

6言語が並んでいながら
その中に英語がない。
なので、
いったいどんなことが書いてあるのか
さっぱりわからない。

英語がないということは
英語が読める人に対しては
「必要ないメッセージ」
ということなのだろうか?

だとしたら、
どんなことが考えられるだろう?

たとえば、イスラム教の人たちに
「ここではお祈りをしないで下さい」
とか。

 

本旅行記、
個人の小さなブログながら
書いたものを制限なく一般公開しているので
いろいろな方を
読者として迎えることになる。

そんな中、
このステッカーに興味を持ち
「何が書いてあるの?」と
ご自身のFacebookで問いかけて下さった
ありがたい方が現れた。

なんとうれしいことだろう。

すると、わずか数日の間に
70を越えるコメントがついた。

「インドの諸言語の文字かとおもいます。
 お力になれずごめんなさい」

というものももちろんあるが、

「一番上は5回くらい習得に失敗して諦めた
 アラビア語だと思います。
 語頭に定冠詞のalがついてるので」
などから始まり

「Alがあればあきらかにアラビア語ですね!」
と、どんどん展開。

「テキストデータに変換で一苦労。
‎يرحى الصعط علبى الزر لعسل داحل المرحاص بالماء
 」
と言いながら変換してくれる人まで登場。

「でもってGoogle翻訳」に。

 

結果はコレ!

Etrans_s

英語に翻訳された文の
ハニー(honey)が笑えるが、
意味のほうは、大きな(!?)期待に反して
「ボタンを押して水を流して下さい」
という超シンプルなものだった。

それでも、コメントは続いてゆく。

「ボタンを押して
 (トイレを)流してください。
 クラスメートのシリア人に聞きました」

スリランカ語で下記の意味
 『トイレ終わった後に
  以下のボタン押してください』」

「パキスタンからも返事がきました
 ウルドゥー(語)は、
 『(トイレを)使用後は
  ボタンを押してください、
  ありがとうございます』
 だそうです」

ヒンディー(語)
 「ほぼ同じ」だそうです」

ヒンディー語を英訳すると
「Press button for cleaning toilet」

結局まとめると、

 1 アラビア語
 2 ヒンディー語
 3 タミル語
 4 ベンガル語
 5 スィンハラ語(スリランカの言葉)
 6 ウルドゥー語

での記述と思われ、
こまかいニュアンスの違いまでは
もちろんわからないが、
大意はどれも同じようだ。

その後、コメント欄は
各国のお手洗い事情で盛り上がる。

「各国トイレ事情はけっこう面白いです。
 10年くらい前に都内で勤めていた
 日本語教育機関では、
 大量の使用済みトイレットペーパーが
 汚物カンから
 溢れ出ていたことがありました。

 また、洋式便器の使い方がわからずに
 便座の上に立って用を足してしまう女性
 珍しくなかったようです
 (よく靴の跡がついていたのでw)」

「15年前に勤めていた某国某大学では、
 旧校舎のトイレは
 一日一回まとめて流されていましたw


 日中うっかり下を見てしまうと、
 それはそれは
 色々なものが落ちていました(^_^;」

「ロンドンの学生寮(トイレ共同)では、
 インドパキスタン系の学生が使った後は
 便座がびしょびしょだったり
 トイレの床が水浸しになっていたりで
 (彼らはペットボトルを持ち込んで
  お尻を水で洗わないといけないので)、
 その問題で寮会議にまでなった事もw」

「マレーシアでちょくちょく見かけたのは、
 おそらく用を足してビデで洗ったときに
 ズボンがびしょびしょになり、
 そのまま歩いている人
です。
 いかにも、という部分が
 びしょびしょなのですw

 でも30分もすれば日光で乾くので、
 周りも特に凝視している人は
 いませんでした。」

「ドイツは硬水のため
 ウォッシュレットが
 普及していないそうです
 (壊れてしまうそうです)。

 日本も日本食も恋しくならないけれど
 ウォッシュレットはほしい
 今日この頃です」

 

これだけ実のあるコメントが
わずか数日で集まってくる
Facebookで問いかけて下さった方の
「人脈」に
感謝とともに驚きを禁じ得ない。

賢明なる読者に助けられ、
旅行記での宿題のひとつが
意外な形で片付いてスッキリ!
結果自体はシンプルなものだったが、
その過程は実にエキサイティングで
ワクワク感をおおいに楽しむことができた。
まさに同時代に、今この世界のどこかで
共に生きている人々の声は
ネットを通しても「生きている」。

 

そう言えば、コメントの中に
こんな言葉があった。

赤いステッカーについての
活気あるやりとりを
眺めていた人からのコメントだったが、
オーストリア個人旅行という
たったひとつのネタで
64回も書いてしまったこの旅行記
全体へのコメントのようにも
思えてしまったので、
「最後の言葉」として
そのまま引用させていただきたい。
(下記緑色部が引用)

長い間、
お付き合いありがとうございました。
旅行記は一旦終わりにしますが、
ブログの方は「はまめも」から
再開したいと思っています。

 

「がははー!!
 このネタ一つで、
 こんなに熱くなれるとは、素晴らしい!
 日常の小さな幸せとは、
 こんなものですかねぇ 笑」

 

オーストリア旅行記 完

 

 

(全体の目次はこちら

 

 

 

 

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