「ぞろ目」コレクター
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「ぞろ目」コレクター
- 190円の後悔 -
11月11日、
中国では「独身の日」と呼ばれ、
ネット通販各社による
大規模な値引きセールがあって
毎年記録的な売上を記録しているらしい。
ニュースによると今年のこの時期
最大手アリババの取扱額は
7.9兆円に上ったというのだから凄まじい。
(日本のイオンの年間の売上高規模)
なぜ「独身の日」なのかは
1111を見ればまぁ容易に想像はつく。
日本でも「11月11日」を
日本記念日協会のページで見みてみると
49件もの記念日が並んでいた。
「ポッキー&プリッツの日」
や
「チンアナゴの日」
などは形のままでいいとしても
「たくあんの日」
については
たくあん用の大根を
並べてほしてある様子に
似ていることと、
たくさんの
「1=わん=あん」
があることから
なる説明がありツッコミどころ満載だ。
ちなみに、
日本記念日協会認定の記念日が
一番多いのは何月何日か
ご存知だろうか?
形やゴロ合わせの多彩さを思い浮かべて
ちょっと考えてみてほしい。
正解は、(2020年11月1日現在)
10月10日 で55件らしい。
二番目に多いのが
11月11日 と
8月8日 の49件とか。
どれも「ぞろ目」だ。
「ぞろ目」というと
古いこの記事のことを思い出してしまう。
2004年7月10日朝日新聞の記事
「こだわり会館」から
(以下水色部記事からの引用)
お茶の水女子大学名誉教授の
細矢治夫さんは
平成 1年11月11日
平成 2年 2月22日
平成 3年 3月 3日
平成 4年 4月 4日
平成 5年 5月 5日
平成 6年 6月 6日
から
平成11年11月11日
まで
「ぞろ目」の定期券を
ことごとく持っているとのこと。
細矢さんは
朝早く駅に出かけて6時6分の
切符を買わずにいられない。
らしいが、
その「ぞろ目」コレクションは
600点を超えるという。
自分の車についても
111111kmに達した日、
トリップメーターも
111.1kmにそろえて
バッチリ撮影。
大学の教え子も
消費税分まで割り出して
777円のレシートを確保。
と協力を惜しまない。
そのコレクターぶりには
偏執的な熱意を感じるが、記事は
こんなエピソードにも触れていて
なんとも憎めない。
発行番号「3333」の
330円の切符を買おうと、
準備運動のつもりで
140円の切符を買ったら
「3333」が出た。
今も
「なぜ190円をケチってしまったか」
を大いに後悔しているという。
ところで、
2020年11月11日を8桁で表わした
20201111
は一見素数のようなにおい(?)がするが、
7で割れてしまい素数ではない。
近い範囲では、その2日後の
20201113
が素数。
今年の年末から新年にかけては面白くて
20201231
20210101
はどちらも素数。
(双子素数ではないけれど、
名前を付けたくなる連続(?)素数だ)
9年後の年末年始
20291231
20300101
も素数が連続となる。
「ぞろ目」といい
「日付8桁の素数判断」といい
興味のない人にとっては
まさに「どうでもいいこと」だろうし
実質的に社会や何かの
役に立つようなことでもない。
それでも、
つい熱くなってしまったり、
思わず書き残してしまいたくなったり
する人がいる。
ハイ、私もそのひとりです。
というわけで今夜はこのネタで
記録を兼ねて
記事とさせていただきました。
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