芸能・アイドル

2019年2月17日 (日)

2050年の紅白歌合戦

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2050年の紅白歌合戦

- 初出場とトリ -

 

前回
季節外れの紅白歌合戦ネタを書いたが、
書きながら思い出したことがあるので、
もうひとつ紅白ネタで続けたい。
(歌手名は敬称略で失礼します)

更に振り返って、
去年ではなく、2015年末のこと。

その年、
2015年 第66回NHK紅白歌合戦
のプログラムは、

レベッカが初出場で「フレンズ」を歌い、
紅組のトリが
松田聖子「赤いスイートピー」
白組のトリが
近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」

というものだった。

3曲とも確かに大ヒットした曲だが、
流行っていた時代をリアルで知っている
昭和のオヤジとしては、
別な意味でかなりびっくりした。

発表年を2015年から見ても
「フレンズ」      1985年=30年前
「赤いスイートピー」  1982年=33年前
「ギンギラギンに・・・」1981年=34年前
ということになる。
初出場のレベッカは1984年(31年前)の
デビューだ。

1985年の年末に
30年後、つまり2015年の紅白はねぇ
 レベッカがようやく初出場となり、
 聖子ちゃんとマッチが
 それぞれトリをとるンだよ。
 しかも歌は、
 『赤いスイートピー』と
 『ギンギラギンにさりげなく』。

 レベッカのNOKKOは52歳、
 聖子ちゃんは53歳、
 マッチは51歳だけどね。」

なる予言をしても、
おそらく誰一人信じてくれなかったであろう。

当時、53歳で歌う松田聖子なんて
想像すらできなかったし。

なのに事実は想像の世界を超えてくる。

 

というわけで(?)
その不思議さを実感するため、
(2050年まで紅白が続いているとは
 思えないし、正確には31年後だが)
ここで大胆に予言してしまおう。

30年後、2050年の紅白はねぇ、
 家入レオがようやく初出場となり、
 AKB48とEXILE(エグザイル)が
 それぞれトリをとるンだよ。

 家入レオは56歳。
 ABK48には、
 59歳の前田敦子と62歳の大島優子も
 合流して、
 EXILEでは
 70歳のATSUSHIと66歳のTAKAHIRO
 がボーカルをとるらしいよ」

笑うがいい。
1985年の人も同じように笑ったはずだ。

 

 

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2019年2月10日 (日)

勝手にシンドバッド

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勝手にシンドバッド

- 『今何時?』の意味 -

 

もう2月も半ばになってしまったけれど、
今日は紅白歌合戦について少し書きたい。
(歌手名は敬称略で失礼します)

昨年の大晦日は
いろいろな条件が重なったこともあって、
ウン十年ぶりに
NHK紅白歌合戦を最初から最後まで観た。

世代や性別ごちゃまぜで
複数の人がテレビの前に集まって
あれやこれや
好き勝手なことを言いながら観る、
というのが、やはりあの番組の
一番の楽しみ方なんだなぁ、を
改めて再認識した夜だった。

最後、
「勝手にシンドバッド」で
桑田佳祐やユーミンが
北島三郎までを巻き込んで
大暴れしたのは、
昭和世代の私にとっては
おおいにお祭り気分に浸れた瞬間だったが、
考えてみると(好き嫌いはともかく)

 浜崎あゆみ  も
 安室奈美恵  も
 倖田來未   も
 Kinkikids   も
 SMAP      も
 モーニング娘。も

そこにはいなかった。

椎名林檎も米津玄師もよかったが、
平成最後の大晦日に
盛り上がって目立っていたのは
昭和の歌手ばかりだったのは、
なんとも感慨深い。

さて、
「勝手にシンドバッド」で
まさに勝手に思い出したものが
いくつかあるので、
今日はそれを紹介したい。

 

(AA) ドラマ
  「歌謡曲の王様伝説  阿久悠を殺す」

一色伸幸さん脚本の
「歌謡曲の王様伝説  阿久悠を殺す」
という刺激的なタイトルのドラマのことは
ここに少し書いた。
ドラマの中にこんなセリフがある。

青年:
  『勝手にしやがれ』と
  『渚のシンドバッド』、
  阿久悠の代表作だ。

  ふたつまとめて蹴飛ばしてる。
  『勝手にシンドバッド』!

なぜか忘れられないセリフのひとつだ。
リンク先にある通り
オリコンチャートの1位獲得曲
108曲目と109曲目には
沢田研二の『勝手にしやがれ』
ピンク・レディーの『渚のシンドバッド』
並んでいる。

 

(BB) 嘉門達夫「勝手にシンドバッド」
替え唄の名作が多い嘉門達夫にあって、
その中でもピカイチだと思っているのだが、
残念ながらこの曲の知名度は低いようだ。

カラオケにも
「替え唄メドレー」などは必ずあるのに、
この曲はないことが多い。

♪今何時? そうね ダイアン・レイン

♪今何時? 僧はボンサンね
と歌っているのを聞いて
思わず引き込まれてしまった。

♪胸さわぎの腰つき

♪このお鍋はフタつき

♪部屋探しの風呂つき
と歌うセンス。

1990年、シングルとして発表されたあと

アルバム
(1) リゾート計画
(2) THE BEST OF KAMON TATSUO


(3) ゴールデン☆ベスト
  ~BEST OF 替え唄&ヒットソングス
   1989-1996 ~
(4) 嘉門達夫BOX 
  怒濤のビクター・シングルス

にも収録されている。

ちょっとだけ聞いてみよう。

♪胸さわぎの腰つき
♪バカ騒ぎのモチつき
♪部屋探しのフロつき

 

(CC) 『今何時?』の意味
ツイッターのTL(タイムライン)には、
この曲を「初めて聞いた」という若い方の
「なんで何度も『今何時?』って聞くの?」
「時計がないってこと?」
なる疑問が流れていた。

それに対して、実にスマートに
解説しているつぶやきがあった。

リツイートの繰り返しゆえ
出処がわからないのだが、
内容に敬意を表して
ここに記載させていただきたい。

「今何時?」は
デート中に女性が男性に
問いかける言葉で、

 [1] 門限なので帰る。
 [2] 退屈ですよ。
 [3] 何で誘わないの?

の3つの意味があります。

男性側は、
 ♪だいたいね
 ♪ちょっと待ってて
 ♪まだ早い
などと返事をしながら
どの意味なのか探っている、
というわけか。

うまいことを言うものだ。

 

40年経っても古さを感じさせない名曲は
喚起させるものも多い。

 

 

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2016年12月11日 (日)

読書の3R

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読書の3R

- きよはる、あきみ、きんのすけ -

 

本屋の立ち読みでの記憶なので、
雑誌名もコメントした方の名前も
思い出せないのだが、
雑誌の「読書」特集の記事の中で、

「読む本はどうやって選ぶのですか?」

の質問に、

「読書は3Rです」


と答えていた方がいた。

3Rとは、
 Recommend (推薦)
 Respect (敬意)
 Risk (リスク)


自分にとって信頼できる、ウマが合う、
そういう方の「推薦」図書を素直に聞く。

どんな本であれ、著者には
本を書きたいほどの衝動、熱意があったはず。
その思いに対しては常に「敬意」を払って読む。

どんなに人がおもしろい、すばらしい、と言っても
自分にとっては全く響かない本もある。
ハズレはあってあたりまえ。
「当たり」とは限らない「リスク」を
いちいち気にしない。

うまいことを言うなぁ、と感心したので、
3Rだけは今でも忘れずにいる。

なぜ、こんなことを急に書いているのか。

ここここ
井上陽水さん自身の言葉を続けて書いたが、
陽水さんで、もうひとつ思い出したのが、
この本だったからだ。

小林聡美著「読まされ図書室」
宝島社文庫


すごい題名。「読まされ」って。

著名人の推薦図書を小林さんに無理やり読ませ、
感想を聞いちゃおう、
というちょっと変わった本。
3RのRecommendだけで突っ走っている。

まぁ、でも、確かに小林さんなら何を読んでも、
ちょっとおもしろい感想を言ってくれそうではある。
不得意な分野であってもRespectを忘れていないし。

で、この本に、推薦者として井上陽水さんが登場する。
陽水さんは
松本清張の短編時代小説「白梅の香」を推薦。

さて、小林さんはどう読むか?

不得意領域への警戒感いっぱいに感想は始まる。
(以下水色部本からの引用)

井上陽水さんが懸念するように、
私のこれまでの人生において、
松本清張はあまりにもなじみのない世界だ。

そもそも、
ごくごく一般的なイメージの松本清張の世界は、
私が一番苦手とする領域である。
推理小説。サスペンス。

ただでさえ心配事や不安の多い日常の生活の中で、
なぜにわざわざまた違った不安や緊張感を
味わいたいのか、まずその心理が理解できない

なるべく頭を悩まさずに、ぼーっと、
ひたすらぼーっと暮らしたい私には、
そういう趣味はまったく理解できないのである。

「なぜにわざわざまた・・」
なんとも小林さんらしいコメントだ。

『白梅の香』は推理小説やサスペンスではなく
時代小説なのだが、そちらも苦手だったようだ。

それでも、ある方法により楽しんでしまうあたり、
さすが小林さん。

 と、いままで休止状態だった脳の部分を
フル活動させて、初めて読んだ松本清張
偉そうなことは何ひとつ言えないが、
時代小説を楽しめたのは大いなる進歩である。

どんな方法をとったのかは本に譲るが、
最後、こんな小ネタが披露される。

 北九州が誇る松本清張と井上陽水
二人に共通することは、
作品におけるそのクールなテンションと
本名が訓読み(きよはる・あきみ)であることも
興味深い発見
であった。

松本清張の本も、
井上陽水の音楽も、どちらも好きで
かなり読んだり聴いたりして来たが、
本名のことはどちらも知らなかった。

ただ、「きよはる」「あきみ」では、
あの小説も、あの音楽も、
書けなかったような気がしてしまうのは
なぜなのだろう?

そういえば、夏目漱石の本名
夏目金之助(きんのすけ)を知った時も
同じような感覚に襲われた。

「せいちょう」「ようすい」「そうせき」
これらの音は、それくらい強く、
彼らの作品のテイストの一部になっている気がする。

 

 

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2016年12月 4日 (日)

ただあなたにGood-Bye

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ただあなたにGood-Bye

- ラジオは言葉を探す間(ま)も -

 

前回に引き続き、

2016年11月23日放送の
井上陽水の歌の世界を読み解く特別番組

『ミュージック ドキュメント 
 井上陽水×ロバート キャンベル
 「言の葉の海に漕ぎ出して」』


というTOKYO FMのラジオ番組から
陽水さんの言葉を紹介したい。

 

まずは、テレビのニュース番組の
エンディングでも使われていた
「最後のニュース」を。

最後の、
 ♪ただあなたにGood-Bye
の歌詞を意識してお聞きあれ。

最後のニュース
   作詞・作曲 井上陽水


闇に沈む月の裏の顔をあばき
青い砂や石をどこへ運び去ったの
忘れられぬ人が銃で撃たれ倒れ
みんな泣いたあとで誰を忘れ去ったの

飛行船が赤く空に燃え上がって
のどかだった空はあれが最後だったの
地球上に人があふれだして
海の先の先へこぼれ落ちてしまうの

今 あなたにGood-Night
ただあなたにGood-Bye

ある映画の最後にこの曲が使われ、
その部分の英語字幕を頼まれたキャンベルさん。
一度訳して、陽水さんに送るのだが、
最後の♪ただあなたにGood-Bye
の部分で、ダメ出しを食らってしまう。


キャンベル:
 ぼくはね、無意識にですね
 ただあなたにgood-bye
 というのは、
 あなたに向けてgood-bye
 というふうに思って、
 just for you good-bye
 just for you だと。

陽水:
 あなた、そうか
 あなただけに。

キャンベル:
 あなたに向けて。

陽水:
 じゃないんじゃない
 ていうこと言ったのかな。

キャンベル:
 うん、そういうふうに言われて
 ハッとしたんですね。
 ぜんぜんそのことに気がつかなかった。

陽水:
 ただ、あなたに、
 ちょっと違うかもね。

さて、陽水さん、
「just for you」が、
どう違うと言いたかったのだろう?

キャンベルさんが
「どんなふうに?」と再度問う。

ラジオは、
言葉を探す、迷う間(ま)も伝わる
からいい。

キャンベル:
 えっと、どんなふうに?

陽水:
 うーん、
 たくさんいるけれど、
 ただあなたに、ではなくて、
 なんかいろいろかける言葉も
 いろいろあるかもしれないけど、
 まぁ、good-bye 
 ただこの言葉ぐらいかな

 みたいなニュアンスですかね。

キャンベル:
 そうか、そうか。

多くの人の中の「あなた」ではなく、
多くの言葉の中の「good-bye」。


キャンベル:
 just for you good-bye
 ではなくて
 ぼくはそれを書き換えて
 また送り返したのですけれども
 simply to you good-bye
 というふうにさせてもらったんですね。

 たぶんそれはそのまま映画のエンドロールの
 字幕になってたと思うんですけれど

 simplyですね。

 いろんな人がいる中でひとりじゃなくて
 いろんなことが、ここでほんとは言えるし、
 言わないといけないかもしれないンだけど、
 でも、いまそっとgood-bye
 そっちだな、という。

陽水:
 まぁ、いろいろ言葉もあるけれど

キャンベル:
 すごく、
 今日のニュースにもいろいろなことがあり、
 この歌の中に歌われている
 いろんな環境の問題であったり、
 暴力、戦争、いろんなことがあるけれど、
 あなたにGood-ByeというGood-Night

いろいろ言葉もあるけれど、
ただgood-bye。

どこをどう切っても、
陽水さんらしさが溢れている。

 

 

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2016年11月27日 (日)

44年目の「傘がない」

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44年目の「傘がない」

- 君に逢いたい切なさではなく -

 

2016年11月23日、
井上陽水の歌の世界を読み解く特別番組

『ミュージック ドキュメント 
 井上陽水×ロバート キャンベル
 「言の葉の海に漕ぎ出して」』


というラジオ番組をTOKYO FMで聴いた。

 

名曲「少年時代」の冒頭の歌詞

少年時代 
     作詞 井上陽水

夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれにさまよう
青空に残された私の心は夏模様
・・・

陽水さんは

「『風あざみ』ってあるのかなぁ、と思ったけれど、
 『オニアザミ』があるから
 『風あざみ』くらいあるだろう、と。

 まぁ、でも、もし なくたっていいや

そんな自覚まではあって、
この詩を作ったことを告白。

ところが、キャンベルさんがこの詩で指摘したのは

あざみは
 秋の季語ではなく、春の季語

の部分だったとか。

そんな二人のやりとりで番組は始まった。

 

療養期間がきっかけで、キャンベルさんは、
昔から聞いていた陽水さんの詩の英訳にトライ。
その際、気になった部分を
ご本人に確認してみようという、
訳者からすると贅沢な番組だ。

とは言え、
陽水さんの曲をご存知の方はよくわかると思うが、
彼の詩は、日本語でも意味不明な部分が多い。
簡単に英語にできるとは思えない。

しかも、英語にしようとすると、
主語や人称や時制がずいぶん気になるようだ。

質問するほうも、答えるほうも
「無粋(ぶすい)」という言葉を繰り返していたし、
明言を避けていたのはさすがだと思うが、
不明な部分は不明のまま、
たとえ間違っていても勝手に味わえばいい気がする。

 

そんな中、言葉の問題ではなく、
歌う際の感情移入に関して、陽水さんが
ちょっと興味深いことを言っていたので、
その部分だけ紹介したい。

まずは、1972年、今から44年前のヒット曲
「傘がない」をちょっと聴いてみよう。

傘がない 
     作詞・作曲 井上陽水


都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨 傘がない

行かなくちゃ君に逢いにいかなくちゃ
君の町に行かなくちゃ雨にぬれ
・・・

(声が若い! はともかく)
このあと曲の中では、
「行かなくちゃ君に逢いにいかなくちゃ」が
何度も何度も繰り返される。

さて、ご本人、この曲を
どんな思いで歌っているのだろう。

「逢いたい」ことへの強烈な思い。そして
それがすぐには実現できないことのもどかしさ?

ちょっと違うようだ。

 

いちばんね、歌ってて
自分で感情移入しやすい感じっていうのは、
その「傘がない」で言えば、
君に逢いたいンだ、逢いたいンだ、っていう
切なさよりも、
もうちょっとこう、そういう具体的な
「恋い焦がれて」
とかいうようなことではなくて

もうちょっと、
「いやぁ、人間として生まれるとこうなの?」
っていう大きな感じのほうが
感情移入しやすいンですよね。

うーーん、さすが陽水さん。
そんな思いを「傘がない」で表現していたなんて。
でも、言われてみるとわかる気もする。

「何を言いたいのかはわからないけれど、
 伝えたいことは伝わってくる」

古くから繰り返し聞いている曲と共に
そんな不思議な感じに包まれた瞬間だった。

 

 

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2016年2月14日 (日)

NODA・MAP 第20回公演「逆鱗」

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NODA・MAP 第20回公演「逆鱗」

- 作品の予習ってなんだ -

 

NODA・MAP 第20回公演「逆鱗」
を観てきた。

Gekirin1

主演松たか子さんは、
09年の「パイパー」以来7年ぶり。

瑛太さん、井上真央さんは
13年の「MIWA」以来3年ぶり。

そして、そして
04年の「透明人間の蒸気」で
宮沢りえさんとともに
圧倒的な存在感を放っていた阿部サダヲさんが、
12年ぶりにNODA・MAPに帰ってきた。

Gekirin2

それに、池田成志さん、
満島真之介さん、銀粉蝶さん、らも加わり、
まさに贅沢なキャスティング。

3年ぶりの新作に
期待が高まらないわけはない。

 

物語は、
NINGYO役の松たか子さんの
こんな美しいセリフから始まる。

NINGYO:
・・・
  それがたぶん、あなた方にとって
  「泣く」ということだ。

  鳥も鳴く。
  虫も鳴く。
  でも魚は泣けない。

  泣くためには空気がいる。

  あなたたちが
  生きるために空気が必要なように、
  泣こうと思った人魚は気がついた。

  海面に顔を出して
  初めて泣き声を出すことができる。

  けれども海の底から、
  海の面(おもて)までは、
  塩で柱ができるくらい遠かった。

  だからやっと海面(うみづら)に出て、
  泣き声を出せたその時は、
  嬉しさのあまり、
  人魚の泣き声は甘く清(さや)かな
  歌声に変わった。

・・・

  なんで私は歌っていたの?
  なんで私は泣こうとしたの?

この最初のモノローグに、
物語のすべてが詰まっている。

主な舞台は、水族館と海底。
人魚ショー実現にむけた
やり取りから始まった話は、
後半、
思いもしなかった方向に展開していく。

とはいえ、前半は例によって
言葉遊びも健在で、
チクリとした皮肉とともに、
笑えるシーンも多い。

サキモリ:
  はい。

  「人魚ショー」でも
  「イルカショー」でもない、
  それでいて人魚は実在するのか、
  その根源を問う
  「人魚はいるか?ショー」というのは。

イルカ君:
  なんですかそれ。

サキモリ:
  だからイルカ君、
  いきなりイルカショーをなくすわけじゃない。

  むしろ、あれ?
  人魚はいるか?ショーって、
  人魚はいるの?
  それとも本当はイルカショーなの?
  どっちなのって、

  もやもやっとしているうちに
  人魚ショーに変わっていく。

  きわめて日本的でしょう?

で、このあと話は・・・
と書こうとしていたところ、

2016年2月11日
TBS系「NEWS23」で、
作者の野田秀樹さんが
膳場貴子さんのインタビューに応じている、
という情報が入ってきたので
ちょっと見てみた。

ついていたタイトルは
「説明過多」な時代に…

下記HTML5のaudioタグによるMP3 Player
(ブラウザによって表示形式は違うようです)

野田秀樹:
  説明してもらわないとつらい、とか
  いうことになってきて、

  まぁ、特に今度の芝居なんかも、
  わざと内容を伏せていたンですね。

  観に来た人が何の話が始まるのか、
  全くわからない。

  その衝撃って、やっぱりぜんぜん違って。

  やはり、作るっていうのは、
  それを観た人との
  瞬間の出会いのはずなんで。

  よく、お客さんの中で、
  今回、予習をしないで来てしまいました、
  みたいな言葉を言う人がいるのね。

  予習ってなんだよ。

  作品の予習ってなんだ

  今、これから見せるのに、
  とか思うんですよね。

膳場貴子:
  あ、でも言っちゃうかもしれない。

野田秀樹:
  多いですよね。

膳場貴子:
  もう、そういう姿勢に
  なっているかもしれないですね。

野田秀樹:
  ものを先にガードしておかないと
  怖いみたいな。

なるほど。

もともと野田さんは、
ここでも紹介した通り、

観た時には完璧に理解されず、
 『あれはなんだったんだろう』
 ということがあっても、
 それをため込んで
 持っていてくれればいい


と言っているくらいで、
自分の作品をわかりやすく解説する
なんてことはしないけれど、
今回、
事前情報が少なかったのも、
まさに、意図的だったということか。

というわけで、作者の意図を尊重し、
まだ公演中ということもあり、
これ以上、
物語の内容について書くことは
控えておこうと思う。

興味のある方は、ぜひ劇場で体験下さい。
劇場のみでのトリップ感、お薦めです。
まさに、一席の空きもない、
超満員状態でしたが、
全公演、当日券があるのも
NODA・MAPのありがたいところですので。

 

最後に、当日券、
または何らかの方法で、
これからチケットを
ゲットしようとしている方に
ひとつだけアドバイスを。

メインキャストだけでなく、
アンサンブルがすばらしいのも
NODA・MAPの魅力のひとつですが、
今回も期待を裏切りません。

ただ、演出の関係もあって、
できるだけセンタ、
つまり正面で観たほうが、
その効果がわかりやすいかも。

舞台から遠くても、
中心に近い方を優先、
をお薦めします。

 

 

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2016年1月 3日 (日)

噺家の顔が消える

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噺家の顔が消える

- 消えたあとに見えてきたもの -

 

関東地方は天気にも恵まれ、
おだやかな正月三が日になった。

「はまのおと」
本年もよろしくお願いします。

 

年末の夜は、大晦日と言えば、の定番「芝浜」を
志ん朝のCDで聴き直したりしていたが、
初笑にももちろん落語は欠かせない。

たったひとりの噺家による落語の世界。
志ん朝の名人芸に浸っていたら、
ふと、ある言葉を思い出した。

スクラップブックをめくって
正確に確認しておきたい。

「真打ち昇進を一度拒否した真打ち 
 柳家禽太夫(やなぎや きんだゆう)」

 以下水色部分は、
 2001年11月11日朝日新聞の記事から。

A011111s

二つ目時代、
お客さんを笑わせるぞ、と
奮闘していた禽太夫さん。

「二つ目時代の高座は汗だくでした。
 笑わしてやるぞと肩に力が入るばかりで、
 奇声を発したり、大げさな表情をしたり。
 お客さんは気を使って笑ってくれるんです。

 一生懸命、笑いを押しつけていました」

2008年
禽太夫さんは、真打ち昇進を
「下手だから」と自ら断っている。

「オレの力でおもしろくできるんだ」
のオレ流に悩みだしたころ、
師匠の柳家小三治さんはこんな言葉を
禽太夫さんにかける。

「お前が押しかけるんじゃなくて、
 お客さんに自分が話す世界を
 のぞき込んでもらうんだ

さすが師匠!
まさにそれこそが落語の、
いや、舞台芸術すべてに通じる
ほんとうの魅力だ。

記事は、その世界を
こんな言葉で表現している。

しゃべっている噺家の顔が高座から消える。

客の頭の中で八つぁん、熊さん、
ご隠居たちが自由に動き回り、
彼らの表情や、
周囲の状況が目に浮かぶ。

落語の世界はおもしろい。

最初はのぞき込んでいたはずなのに、
気がつくと、中に入り、
その先の広い世界に自分が遊んでいる。

登場人物には表情があり、
場合によっては
匂いや日差しや風まで感じられる。

描かれてもいないのに、振り返れば
その方向の景色さえ見える気がする。

最新の3DやARなんて
それに比べればずいぶん表面的なものだ。

うまい落語は噺家の顔が消える!

消えたあとに見えてきたものの魅力は
見たことのある人だけの、
ある意味「宝」だ。

芸には、それを与えうる力がある。

今年はどんな「宝」に出逢えることだろう。

 

 

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2014年6月21日 (土)

マドンナの追悼スピーチ

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マドンナの追悼スピーチ

- スーパースターにしかわからない孤独 -

 

ル・マンもツール・ド・フランスも集団的自衛権も、
サッカーの記事のためにスペースを譲っている一ヶ月ではあるが、
今日は、6月と聞くと思い出す、亡くなってからまもなく5年になる
マイケル・ジャクソンについての話をひとつ紹介したい。

彼の急逝は2009年6月25日のこと。
7月からは、50回にも渡る「THIS IS IT」公演が
ロンドンで予定されていて、まさにその直前でのことだった。

歌だけでなく、圧倒的なダンスパフォーマンスで
数々の映像作品を残しているマイケル・ジャクソンだが、やはり
初めて「スリラー」のミュージック・ビデオを観た時の衝撃は
忘れられない。もう30年以上も前の話だ。

YouTubeでもすでに1億8千万回以上も再生されている。
(「なつかしいので、もう一度観たい」という方は、下の写真
 またはここをクリックするとYouTubeに移って再生されます)

Thriller

 

キレのある踊りで観客を魅了する一方、
ブカレスト公演のオープニングのように、
ただ、じっと立っているだけで観客を絶叫させ、熱狂させる
絶頂期のあのオーラは、
まさにスーパースターと呼ぶにふさわしいものだったと思う。

(よく語られるブカレスト公演、登場直後の
 約2分間の完全静止の動画はコレ
 下の写真をクリックしてもYouTubeに移って再生されます)

Bucharest

(話が横道にそれてしまうが、
 私はコレを見ると、落語家の古今亭志ん生が
 「うーー」とか「えーー」とかしか言っていないのに、
 もうそれだけで、観客が笑い転げている
 あの様子がどうしても浮かんでしまう。)

 

さて、そのマイケル・ジャクソン。

亡くなったあと多くの方がいろいろなコメントを寄せていた。
プライベートなエピソードを赤裸々に語った
ブルック・シールズのスピーチのように
彼の才能への単なる賛辞だけではない印象深い話はいくつかあるが、
個人的に、圧倒的に強く印象に残っているのはなんと言っても
「マドンナの追悼スピーチ」だ。

スーパースターにしかわからない孤独、
スーパースターへの敬意、
スーパースターの力を、
スーパースター自身が、
だれにでも共感できる言葉で語っている。
皆に静かに省みる態度を促しながら、決して説教臭くはない。
ほんとうにすばらしいスピーチだと思う。

約6分間、日本語字幕もついているので、
間やイントネーションが持つ「声」の力を感じながら、
ゆっくりお聞き下さい。

(下の写真またはここをクリックすると
 MTVサイトに移って再生されます)

Photo

 

この動画を友人に紹介したところ、こんな感想を返してくれた。

一般のファンなら、賞賛するほうに心が行き、
身内なら、そのつらい人生に思いをはせるのでしょうが、
突然の死という大事件のさなかに、
スーパースターとしてのマイケルと、
一人の人間としてのマイケルを合わせて見ることができた人は、
世界中さがしても、何人もいなかったでしょう。

私達がその目を持てたのは、マドンナのおかげ。

でも、そのことでマドンナに感謝した次の瞬間には、
マドンナ自身の孤独が胸に迫り、
それが、また、マイケルの大きさを照らしだす、
・・そんな印象です。

 

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2014年5月31日 (土)

替えればすべてうまくいく?

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替えればすべてうまくいく?

- 原因はどこ? -

 

森繁久彌さんが、
三浦友和さん・山口百恵さんの結婚式でした素敵なスピーチについて、
前回書いた。

 

結婚式のスピーチと言えば、もうひとつ思い出すものがある。
落語家・立川志の輔さんが、自分が出た披露宴でこんなスピーチがあった、と
落語のマクラで紹介していたものだ。

「スカートとスピーチは短いほどいい」なんて言葉をよく耳にするが、
このスピーチはほんとに短い。

志の輔さんの再現で、わずか1分10秒!
創作落語の傑作「はんどたおる」の頭の部分。CDにもなっている。

 

新郎新婦、おめでとう。
ご両家のご両親様、まことに本日はおめでとうございます。

私、今、司会者の方にご紹介いただきました
新郎が勤務しております会社の社長をやっております。

私、新郎新婦に申し上げたいことは多々あるのでございますが、

あのぉ、
私事で恐縮でございますが、三ヶ月前に再婚をいたしまして、
まぁ、会社に行きますと、この歳をして
「新婚」「新婚」と冷やかされている毎日なのでございます。


まぁ、私、今、正直に思っていることを申し上げますと、その
「替えてみてもあまり変わりはなかった」と。


まぁ、新郎新婦もこれから山あり谷あり
いろいろなつらいことがあるとは思われますが
そのときには私の言葉を思い出していただきまして、
「替えてみても大差はないぞ」と言うことでございます。

簡単ではございますが...

 

結婚相手は替えたことがないのでわからないが、
これ、結婚相手だけの話ではないかも、とよく思う。

「コレさえ替えれば」と決めつけることで、
問題の原因がわかったような気になっている、ということはないだろうか。

   「コレのせいでちっともうまくいかない」

   「コレのせいなのだから、コレをアレに替えてみよう。
    そうすればガラリと変わってうまくいくはずだ」

もし、そう思うことがあるなら、
その時は替えてみる前にこの話を思い出してみよう。

 

替えてみればほんとに変わるの?

 

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2014年4月26日 (土)

オリコンチャート1位 381曲目から500曲目、そして1000曲目まで

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オリコンチャート1位 381曲目から500曲目、そして1000曲目まで

- 道は変わっても -

 

「オリコンチャート1位ヒットソング集500」を見ながら、
「歌謡曲」が元気だった頃を振り返ってみる第四回目。

 

「1曲目から140曲目まで」 「141曲目から250曲目まで」 「251曲目から380曲目まで」に引き続き、
今回は381曲目から。

一覧表は前回と同じ形式で500曲目まで。
Dateは1位登場日付、Weeksは1位滞在週数、万枚は100位以内滞在期間中の売上枚数を示している。

これまでの表と同様、
「作詞が松本隆さんの曲」は紫字、「作詞が秋元康さんの曲」は緑字にしてみたが、
ご覧の通りこの表においてはおふたり分を合わせても3曲しかない。

 

オリコンチャート1位 曲一覧 381曲目から500曲目まで

曲名 歌手 Date Weeks 万枚
381 さよならベイビー サザンオールスターズ 19890619 1 24.4
382 まいったネ今夜 少年隊 19890703 1 19.9
383 世界でいちばん熱い夏 プリンセス・プリンセス 19890710 1 86.5
384 淋しい熱帯魚 Wink 19890717 2 56.4
385 太陽がいっぱい 光GENJI 19890731 5 69.3
386 SUMMER GAME 氷室京介 19890807 1 31
387 ROCKIN' MY SOUL/CROSS TO YOU 男闘呼組 19890814 1 23
388 黄砂に吹かれて 工藤静香 19890918 6 58.6
389 虹をみたかい 渡辺美里 19891030 1 21.8
390 RUNNING TO HORIZON 小室哲哉 19891106 1 18.9
391 One Night In Heaven Wink 19891113 2 42.3
392 GRAVITY OF LOVE 小室哲哉 19891127 1 11.3
393 白いクリスマス JUN SKY WALKER(S) 19891204 1 29.6
394 フィルムの向こう側 南野陽子 19891211 1 12.3
395 しょっぱい三日月の夜 長渕剛 19891218 1 34.4
396 クリスマス・イブ 山下達郎 19891225 4 49.4
397 くちびるから媚薬 工藤静香 19900122 2 48.9
398 Midnight Taxi 中山美穂 19900129 1 18.1
399 黒の華 BUCK-TICK 19900205 1 22.1
400 荒野のメガロポリス 光GENJI 19900219 1 26.4
401 NO TITLIST 宮沢りえ 19900226 1 25.7
402 今すぐKiss Me LINDBERG 19900305 3 61
403 見逃してくれよ! 小泉今日子 19900312 1 26
404 1990 COMPLEX 19900326 1 19.7
405 Sexy Music Wink 19900409 2 32.9
406 浪漫飛行 米米CLUB 19900423 1 66.5
407 OH YEAH! プリンセス・プリンセス 19900430 2 57.5
408 さよなら人類 たま 19900514 2 58.9
409 千流の雫 工藤静香 19900521 1 29.5
410 JEALOUSYを眠らせて 氷室京介 19900528 2 45.4
411 PURE GOLD 矢沢永吉 19900604 1 18
412 太陽のkomachi Angel B'z 19900625 1 38.2
413 にちようび JITTERIN'JINN 19900702 1 31.9
414 おどるポンポコリン B.B.クィーンズ 19900709 7 164.4
415 THE POINT OF LOVERS' NIGHT TM NETWORK 19900716 1 32.7
416 Dear Friend 中森明菜 19900730 2 54.8
417 情熱の薔薇 THE BLUE HEARTS 19900806 1 51.1
418 COCORO 光GENJI 19900827 1 20.6
419 私について 工藤静香 19901001 1 26.5
420 TIME TO COUNT DOWN TMN 19901008 1 26.4
421 EASY COME EASY GO! B'z 19901015 3 38.7
422 "愛しい人よ" Good Night ・・・ B'z 19901105 1 27.3
423 笑ってよ 光GENJI 19901112 1 19.2
424 水に挿した花 中森明菜 19901119 1 34
425 サイレント・イヴ 辛島美登里 19901126 3 80
426 ジュリアン プリンセス・プリンセス 19901203 1 58.8
427 愛は勝つ KAN 19901224 8 201.2
428 Oh! Yeah! / ラブ・ストーリーは突然に 小田和正 19910218 7 258.8
429 LADY NAVIGATION B'z 19910408 3 108.7
430 Wednesday Moon 徳永英明 19910422 1 22.6
431 Eyes to me / 彼は友達 ドリームズ・カム・トゥルー 19910506 2 74.1
432 KISS プリンセス・プリンセス 19910520 1 40.1
433 Please 工藤静香 19910527 1 19.1
434 LOVE Train / We love the EARTH TMN 19910603 1 53.3
435 あなたに会えてよかった 小泉今日子 19910610 5 105.4
436 BEAT EMOTION 布袋寅泰 19910708 1 25
437 ネオ・ブラボー!! サザンオールスターズ 19910722 1 41.3
438 どんなときも。 槇原敬之 19910729 1 167
439 Say Yes CHAGE&ASKA 19910805 13 282.2
440 しゃぼん玉 長渕剛 19911104 1 110.8
441 ALONE B'z 19911111 2 104.3
442 WILD HEAVEN TMN 19911125 1 39.9
443 僕はこの瞳で嘘をつく CHAGE&ASKA 19911202 1 81.1
444 PIECE OF MY WISH 今井美樹 19911209 3 125.4
445 それが大事 大事MANブラザーズバンド 19911230 5 160.3
446 ガラガラヘビがやってくる とんねるず 19920203 2 140.9
447 悲しみは雪のように 浜田省吾 19920210 10 170.3
448 LOVE SONG CHAGE&ASKA 19920427 1 49.9
449 恋をしようよYeah!Yeah! LINDBERG 19920504 1 39.6
450 いつまでも変わらぬ愛を 織田哲郎 19920511 1 92.9
451 君がいるだけで/愛してる 米米CLUB 19920518 6 289.5
452 BLOWIN' / TIME B'z 19920608 2 168
453 if CHAGE&ASKA 19920713 2 108.3
454 涙のキッス サザンオールスターズ 19920727 7 153.5
455 一番偉い人へ とんねるず 19920914 2 60.6
456 決戦は金曜日/太陽が見てる ドリームズ・カム・トゥルー 19920928 3 107
457 ZERO B'z 19921019 2 122.4
458 晴れたらいいね ドリームズ・カム・トゥルー 19921102 1 68.5
459 巡恋歌 長渕剛 19921109 1 67.5
460 クリスマスキャロルの頃には 稲垣潤一 19921116 4 140.6
461 愛のWAVE カールスモーキー石井・松任谷由実 19921123 1 46.6
462 KISS ME 氷室京介 19921221 1 123.1
463 世界中の誰よりきっと 中山美穂&WANDS 19921228 4 183.3
464 もっと強く抱きしめたなら WANDS 19930125 2 166.3
465 がじゃいも とんねるず 19930208 1 73.4
466 慟哭 工藤静香 19930215 1 93.9
467 おさえきれないこの気持ち T-BOLAN 19930222 1 82.6
468 負けないで ZARD 19930301 1 164.5
469 時の扉 WANDS 19930308 1 144.3
470 YAH YAH YAH / 夢の番人 CHAGE&ASKA 19930315 2 241.9
471 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない B'z 19930329 4 193.2
472 愛を語るより口づけをかわそう WANDS 19930426 4 112.1
473 夏を待ちきれなくて チューブ 19930524 1 79.7
474 揺れる想い ZARD 19930531 2 139.6
475 裸足の女神 B'z 19930614 2 165.3
476 刹那さを消せやしない T-BOLAN 19930628 2 73.2
477 だって夏じゃない チューブ 19930712 1 61.9
478 恋せよ乙女 WANDS 19930719 2 81.9
479 エロティカ・セブン サザンオールスターズ 19930802 2 172.7
480 真夏の夜の夢 松任谷由実 19930809 2 143.2
481 sons and daughters CHAGE&ASKA 19930830 2 79.9
482 No.1 槇原敬之 19930913 1 68
483 go for it! ドリームズ・カム・トゥルー 19930920 2 105.2
484 RUN 長渕剛 19931004 1 99
485 一途な恋 TMN 19931011 1 30.6
486 真夜中のダンディー 桑田佳祐 19931018 1 71.1
487 風に吹かれて 森高千里 19931025 1 38.1
488 だってそうじゃない!? LINDBERG 19931101 2 46.9
489 きっと忘れない ZARD 19931115 1 87.2
490 TRUE LOVE 藤井フミヤ 19931122 5 202
491 ロマンスの神様 広瀬香美 19931227 5 174.9
492 WINTER SONG ドリームズ・カム・トゥルー 19940124 1 98.7
493 OH MY LITTLE GIRL 尾崎豊 19940207 1 107.8
494 この愛に泳ぎ疲れても ZARD 19940214 1 88.7
495 Don't Leave Me B'z 19940221 3 144.4
496 ただ泣きたくなるの 中山美穂 19940314 1 103.2
497 Hey Hey おおきに毎度あり SMAP 19940321 1 39.7
498 GAMBAらなくちゃね LINDBERG 19940328 1 30.3
499 IT'S ONLY LOVE 福山雅治 19940404 4 88.4
500 Nights of The Knife TMN 19940502 1 34.8

 

各曲が1位滞在期間中のトピックスを少し見てみよう。

「世界でいちばん熱い夏」 1989年7月 カルピスの登録商標「黒人」マークが65年目で廃止。
「SUMMER GAME」 1989年8月10日 別件逮捕の宮崎勤が野本綾子ちゃん殺害を自供。
「虹をみたかい」 1989年10月30日 17歳貴花田が史上最年少関取に。
「RUNNING TO HORIZON」 1989年11月10日 1961年に作られた"ベルリンの壁"取り壊し作業開始。
「浪漫飛行」 1990年4月29日 近鉄の新人・野茂が17奪三振のプロ野球タイ記録。
「LOVE Train / We love the EARTH」 1991年6月6日 オートマチック車専用の限定免許新設が決定。
「Say Yes」 1991年10月13日 ヤクルト投手陣が首位打者狙う中日・落合に6四球。
「ALONE」 1991年11月13日 宮沢りえ写真集「Santa Fe」発売で話題騒然。
「涙のキッス」 1992年9月12日 全国47000校で学校週五日制スタート。
「エロティカ・セブン」 1993年8月6日 細川・日本新党代表が第79代首相に指名される。

 

歌番組衰退後、音楽シーンを制したのはタイアップ作品だった。
特に猛威をふるったのが、TVドラマ関連。
人気番組がヒット曲を生むパターンがすっかり定着した。

との説明とともに、こんなページもある。

Oricon500b_5

 

今回の区分の特徴は、100万枚以上のメガヒットが続出していること。(枚数欄赤字)
オリジナル・カラオケがついたことと、ドラマとのタイアップが、セールスを後押ししていたようだ。
ネットによる音楽配信もiPodもなく、CDがCDとして売れていた時代だった。

 

以上、四回に分けて500曲目までを見てきた。
ここまで見ても、まだ、浜崎あゆみもKinKi Kidsも登場していない。

冒頭に書いた通り今回の参考図書は、1位の曲、500曲を記念に1994年に発行されたものだが、
上巻のORICON No.1 REVIEWにはこんな記述がある。

単純計算で行くと1000曲目の1位曲が出るのは2021年ということになる。

パッケージ問題を含め、世の中をリードするのが一体どんな曲なのか。
オリコンは時代と共に見守っていきたいと思う。

 

ところがところが、ここで2021年と予測された1000曲目は、
予想よりも14年も早く登場することになる。

オリコン1位 1000曲目は2007年2月26日付 「道(完全限定生産盤)」 歌手は EXILE

ヒット曲の短命化はますます進んでしまったようだ。

 

以下緑色部は1000曲目が決まった時のオリコンのHPの記述から。

“ロングヒット”が中心の時代から変わりつつある現代

 まずは1000曲の内訳を1年毎に弾き出してみた。

1年間で最も1位の入れ替えが少なかった年は1970年度の8曲。
皆川おさむ「黒ネコのタンゴ」に始まり、渚ゆう子「京都の恋」で締めくくられるまで、
1週だけの1位曲が1曲もないという“ロングヒット”が中心の時代だった。

これに次ぐのが1976年度、1980年度の9曲。

10曲未満はこの3年だが、
1976年にはあの「およげ!たいやきくん」が史上初の“初登場1位”を記録し、
1980年には「スニーカーぶる~す」で近藤真彦が
史上初の“デビュー作初登場1位”を記録するという興味深い符合も生まれている。

一方、最もめまぐるしく1位が変わったのは2006年度の49曲。次いで1987年度の47曲。
いずれも群雄割拠という表現がピッタリの状況だが、この両年に共通するのは“アイドル勢の活躍”。

2006年度はジャニーズアーティストの勢いが凄まじかったが、
1987年度のシングルシーンを引っ張ったのは女性アーティスト。
前年に社会現象化したおニャン子クラブを核としたヒットへのポテンシャルは強力だった。

 次に最も多く1位を獲得したアーティストを取り上げてみる。
これは38曲のB'zがトップ
1990年に発表した「太陽のKomachi Angel」から17年にわたって築き上げてきたJ-POP不滅の金字塔。
唯一の30作品オーバーは圧巻の一言だ。

次いで、女性アーティストで最も1位を獲得しているのは浜崎あゆみ。
1990年代末にシーンに登場した歌姫はこの分野の記録を次々と塗り替え、
今なおトップに君臨し続けている。

以下、男性部門2位のMr.Children、女性部門2位の松田聖子、
KinKi Kids、
さらに中森明菜、GLAYとビッグネームが続く。
いずれもが20曲以上をNo.1に送り込んだ凄腕。

さらっと20曲なんていうけれど、1000曲のうちの20曲――
すなわち、39年にわたるオリコンの歴史の50分の1以上を“占有”していた、
とんでもないアーティストたちなのである。

 

オリコン1位の価値も意味も、時代とともに大きく変わった。
ダウンロードが増え、いまや「枚数」も意味がなくなりつつある。
ヒット曲は、音楽は、今後どうなっていくのであろうか。

ソロ活動35周年記念のベスト盤を「2012年」に出したとき、
山下達郎さんは次のように言っていた。(2012年10月6日朝日新聞の記事から)

音楽配信によってパッケージのCDが殲滅(せんめつ)されていくことは
時代の趨勢(すうせい)で、止めようがない。

今回のアルバムを出した最大の理由は、CDがまだ健全な流通に乗っている間に
ベスト盤を出しておきたかったから。
CD時代の終わりに際しての、まとめです。

そして同時に、これからの音楽についてこうコメントしている。

音楽がなくなるわけじゃない。
音楽を届け、利益を生むための方策が変わるだけ。

音楽を人に伝えたいと思うパッションがあるなら、道は必ずある。

 

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