黒目川 (2) 遡行
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黒目川 (2) 遡行
- 崖線と急流 -
国土地理院のページの
「好きな色で標高を色分けした地図が作れる」
の機能をフル活用し、
低いところに集中してみようと
標高0mから5mおきに60mまで色を変えて
高低差地図を作ってみたら
こんな感じになった。
この図で、埼玉県と東京都の境、
埼玉県の新座市、朝霞市あたりに注目し
に見られる大きく削られた二本のノの字、
左側が柳瀬川 で、右側が黒目川。
右側の黒目川を
新河岸川の合流地点から
遡行を始めたのが 前回。
赤矢印から茶矢印まで来たので、
第2回目の今日は、
茶矢印から紫矢印までの遡行について
記録しておきたい。
ちなみに、黒目川全体の始点終点を示すと
最上流:水源「さいかち窪」 :黄矢印
最下流:新河岸川との合流地点:赤矢印
となり、全長で約17kmとなる。
というわけで、
前回の続き、茶矢印の位置、
黒目川が東武東上線と交わる直前、
浜崎黒目橋あたりから始めたい。
東武東上線をくぐると
並木に沿った道が続く。
桜の季節には賑わうことだろう。
【崖線】
ところで、本ページ最初の高低図を
少し拡大して、
現黒目川の流域を赤の線で描くと、
こんな感じ。
今は赤線の部分を流れているが、
過去、川が大きく暴れていたことが
削られた幅を見るとよくわかる。
川から見ると、崖が左側に現れたり、
場所によっては右側に現れたり、
今の流域からは少し離れていたり、
ほんとうに変化に富んでいる。
こんな感じで
西側の川岸が続いているが、
よく見ると、崖線として
川から少し離れた部分が
かなり高くなっていることがよくわかる。
下の写真、ちょっと見にくいが
正面中央の真っ直ぐに伸びる
長い階段がまさにその高さを物語っている。
川岸から少し離れた建物が
どこから建っているのか、
つまり一階部分がどの高さにあるのか、に
注目しながらの川歩きが続く。
崖線見学、といった感じの川歩きだ。
【急流】
崖線と共に、歩いていて目に付くのは
「音を立てて流れる」急な流れだ。
それだけ急勾配ということなのだろう。
白く波を立てて流れている部分もある。
これらの音、どんな日本語で表現するのが
適切なのだろう?
語彙が貧弱で、いい言葉が浮かばない。
「せせらぐ」「せせらぎ」は
どうもfitしない気がするのだが。
【新高橋】
「Shintaka Brdg.」との表記がある新高橋。
高橋姓がポピュラーなせいか
「新=高橋」が最初に浮かんでしまうが、
もちろん正しくは「新高=橋」。
この橋、車道の両側に歩道用の橋が2本、
計3本の独立した橋が、
同じ位置に掛かっている。
(加えて水道橋も)
地上からの写真ではわかりにくいので、
Googleマップの航空写真に
助けてもらおう。
左から歩道、車道、水道、歩道。
地上から写真を撮るとこんな感じ。
なぜこんな贅沢な構成になったのだろう?
【アユを増やそう】
「年ねん減少する天然アユの増殖のため、
アユが産卵した卵が、
ふ化しやすいしやすい環境づくりです」
なる説明があり、アユを増やすための活動が
予告されているが、
最終的には
「無料アユの塩焼き 200尾」が
振る舞われるようだ。
ブラックジョークか、とツッコみたくなる。
【河川敷占用許可標識】
川歩きをしているとよくみかける
河川敷占用許可標識だが、
よく見ると「許可の目的」が
「垂れ桜2本・藤4本・つつじ・・・」
になっている。
2本、4本と、なんとも細かい。
形式の堅苦しさと中身のアンバランスが
妙におもしろい。
茶矢印から歩いて、
紫矢印まで来た。
黒目川遡行、次回も続けたい。
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