二ヶ領用水(5) 橋の上のバス停
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二ヶ領用水(5) 橋の上のバス停
- 安全に待つ場所の確保 -
二ヶ領用水歩き
* 二ヶ領用水(1) 三沢川との立体交差まで
* 二ヶ領用水(2) 向ヶ丘遊園駅付近まで
* 二ヶ領用水(3) 久地の合流地点まで
* 二ヶ領用水(4) 久地円筒分水をメインに
で、ルート上スキップしてしまった部分と
時間切れで歩けなかった残りの部分を
日を改めて歩いてみよう、
ということになった。
2024年5月の日曜日、
いつもの川歩き仲間と
下のGoogle Mapの図
青丸(小田急線の向ヶ丘遊園駅そば)の位置で
再度待ち合わせた。
青い線のルートはすでに歩いたので、
まだ歩いていない
青丸 (小田急線の向ヶ丘遊園駅そば)から
赤丸 (JR南武線久地駅そば)までの
未踏部分(黄色線)をまずは歩いてしまおう、
というわけだ。
上河原堰取水口からの用水の
向ヶ丘遊園駅そばからスタートし、
宿河原堰取水口からの用水と合流する
赤丸を目指すことにする。
スタート地点は、
二ヶ領用水(2) の最後に書いたここ。
右上高架が府中街道で、
用水はその下を流れている。
高架のすぐ横には、昭和を感じさせる
錆びたトタンに覆われた建物。
ここまで錆びたものは最近あまり目にしない。
「Modern JAZZ ガロ」の看板が残っている。
府中街道の高架下から出てきた二ヶ領用水。
府中街道に沿って幅広く流れている。
まもなく、用水沿いがいっきに華やいできた。
【生田緑地ばら苑】と呼ばれるエリア。
この先には、かつて
向ヶ丘遊園という遊園地があった。
1927年から2002年までの営業。
その向ヶ丘遊園まで、
小田急線の向ヶ丘遊園駅から
「向ヶ丘遊園モノレール線」と呼ばれる
モノレールが走っていた時期がある。
1966年開業、2001年廃止。
そのモノレール線の跡地が
今は「ばら苑」になっている。
狙ったわけでもない単なる偶然ながら、
ちょうど時期がよかったのか、
まさに満開。
バラの種類も多く、
「ボランティアの会」が
短い説明を添えた名札を立ててくれている。
有名チェリストと同じ名前
ジャクリーヌ・デュ・プレ
というバラがあることも初めて知った。
白い花に赤い雄しべが印象的だ。
「市民のみなさまとの協働のもと、
ボランティアの方々によって
手入れが行われており」
との説明があったが、
ほんとうによく手入れされている。
当日も何人もの方が黙々と作業をしていた。
幅の広い用水からは
さらに支流もある。
一部残っている錆びついた水門の装置が
活用されていた歴史を感じさせる。
このあたりが、
向ヶ丘遊園モノレール線の終点。
向ヶ丘遊園の入口跡。
閉園から20年以上も経っているのに
「遊園地入口跡地」を感じさせる。
斜面右側はエスカレータの跡地だろう。
「遊園地入口跡地」のすぐ横には、
ドラえもんで知られる
【藤子・F・不二雄ミュージアム】
まさに二ヶ領用水のすぐ横に建つ。
【府中街道沿いのバス停】
今回のルートでは、二ヶ領用水が
府中街道のすぐ横を流れているのだが、
その間に歩道がないため、
バス停の設置には苦労しているようだ。
普通に設置すると下の写真のように
なってしまうが、車の交通量も多いので
この隙間で待たされる人は、
かなりヒヤヒヤの思いをするはずだ。
そこで?か、どうかわからないが、
二ヶ領用水に架かる橋を
バス停に活用(?)している例を
いくつも見かけた。
たとえば、こんな感じ。
上のバス停、バスはもちろん
橋を渡るわけではない。
バス停の奥、左右に走る府中街道の
右から左に走るルートのバス停だ。
ここにも
ここにも
そしてここにも。
実際に待っている人がいる。
橋の上なら安心して待っていられる。
バスの運転手は、
待っている人がいるかどうかを
確認するのがたいへんだろうけれど。
用水にある
* 氾濫危険 水位
* 避難判断 水位
* 氾濫注意 水位
* 水防団待機水位
の表示が氾濫の可能性を感じさせる。
途中、「長尾橋」手間左側に
水門が見えてきた。
寄って見るとかなり大きな水門だ。
しかも、水門のすぐ奥には
一般住宅が密集して建っている。
流れ込んだ水は
いったいどこに流れていくのだろう。
地図を見ただけではわからない。
調整池でもあるのだろうか。
それにしても一般住宅が近すぎる。
歩いていたら、
こんな自動販売機を発見。
「もつ煮込み」冷蔵パック
3人前600gで1,100円。
東名高速道路が見えてきた。
高速道路下は、
テニスコートになっていたが、
橋桁含め妙にきれいで明るく
高架下感がない。
奥の水色の橋がJR南武線の鉄橋。
宿河原堰取水口からの用水と合流地点が
見えてきた。
下の地図(Google Map)、青丸から歩いて
赤丸 (JR南武線久地駅そば)まで
来たことになる(黄色線)。
ようやく、
宿河原堰取水口からの前回のコースと
つながった。
続けて
二ヶ領用水のその先を歩くその前に、
ちょっと寄り道をしてみよう、
ということになった。
次回に続く。
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