チャイコフスキー:交響曲「悲愴」の第4楽章
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チャイコフスキー:交響曲「悲愴」の第4楽章
- 聞こえてくるメロディはどこに? -
Eテレのクラシック音楽の番組
「クラシックTV」
が番組初の公開収録として
クラシックTV
スペシャル 公開収録
「パワー・オブ・オーケストラ」
を昨年末に放送していた。
(初回放送日:2023年12月28日)
その中で、
チャイコフスキー作曲
交響曲第6番「悲愴」第4楽章
を取り上げていたのだが、その内容が
たいへんおもしろかったので、
今日はその部分を紹介したい。
(なお、貼ってある演奏は番組から。
東京フィルハーモニー交響楽団
円光寺雅彦(指揮)によるもの)
まずは、チャイコフスキー作曲
交響曲第6番「悲愴」第4楽章から
冒頭の2小節のみお聴き下さい。
(A) チャイコフスキー作曲
交響曲第6番「悲愴」第4楽章
冒頭の2小節のみ
オーケストラ全体演奏
美しいメロディだ。
この部分、
1stバイオリンと2ndバイオリンの譜面は
こうなっている。
それぞれパート別に弾いてもらおう。
譜面を見ながらどうぞ。
(1) 1stバイオリンのみ
(2) 2ndバイオリンのみ
(1)と(2)を何度聞いても
(A)のメロディーが聞こえてこない。
では、(1)と(2)を同時に演奏してもらおう。
(3) 1st & 2ndバイオリン
公開収録ゆえ、会場のお客さんが
驚きでどよめいているのがわかる。
どうしてそうなるのかよくわからないが、
聞いているほうが勝手に
譜面の黄色丸の音を繋げて
メロディとして認識しているのだ。
総譜(スコア)を見ると同じ構造が
ビオラとチェロの間にもある。
再度、スコアを見ながら
全体演奏をどうぞ。
(A) チャイコフスキー作曲
交響曲第6番「悲愴」第4楽章
冒頭の2小節のみ
オーケストラ全体演奏
まさに、魔法をかけられたようだ。
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