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2022年9月 4日 (日)

『いのちを呼びさますもの』

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『いのちを呼びさますもの』

- 「元気になったから病気が治る」 -

 

現役のお医者さんとして活躍する
稲葉俊郎さんが書いた
下記の本には、
まさに「いのちを呼びさます」
言葉や視点が溢れている。

稲葉俊郎 (著)
いのちを呼びさますもの
—ひとのこころとからだ—
アノニマ・スタジオ

(以下水色部、本からの引用)

印象的なキーワードを拾いながら
いのちや健康について考えてみたい。

「元気になったから病気が治る」

現代医学の
「病気が治るから元気になる」
という考え方と、
「元気になったから病気が治る」
という伝統医療のような考え方は、
それぞれ善悪や優劣ではなく、
アプローチの違いなのだ。

初めて目にすると、えっ!?と
惹きつけられるフレーズだ。

 

西洋医学において「病」とは、
人をおびやかす侵略者であり
悪の存在であると捉える。

そのため、
「病」を倒すことが至上命題となる。
「病」とは何かをまず定義し、
「闘病」という表現があるように、
病気と闘い続け、
勝利を収める必要があるのだ。

でも稲葉さんは医療現場を通じて、
こういうアプローチだけでは、
大きな限界があることを
日々感じていたという。

病に勝利し、表面上見えなくなっても
別な形で現れてくることを
何度も経験したからだ。

西洋医学では、
体を戦いの場として見る。

病は敵であり、頭の判断で
「敵を倒せ」という命令により
強制的に排除する対象である。

それはつまり、体や心という場を
戦場として捉えることでもある

体や心は戦場なのだろうか?

人間の体は、調和と不調和の間を
行ったり来たりしながら、
常に変化している。

「健康」とは、
「調和」と言い換えることも
できるだろう。

全体のバランスを取りながら、
その根底に働く「調和の力」を信じ、
体の中の未知なる深い泉から
「いのちの力」を引き出す必要がある、
そう考えるようになる稲葉さん。

体の調和を取り戻すプロセスこそ
「いのち」が生きている
プロセスそのものなのではないか、と。

西洋医学における専門化は、
どうしても部分へ部分へと
枝分かれしていく傾向
にあり、

人間まるごとの全体性を
扱おうとする医療の根本
から
離れていくように感じてしまう。

その違和感をこそ、
私は大切にしている。

その違和感に
稲葉さんはどう向き合っているのか、
西洋医学だけではカバーできない
「調和」を取り戻すために、
われわれはどんな工夫をしてきたのか。

「いのち」を冷静に見つめる視線は
「調和」をキーワードに
歴史や芸術や文化にまでおよび
話は静かに広がっていく。

 

 

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