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2022年7月24日 (日)

西国分寺 姿見の池

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西国分寺 姿見の池

- カワセミに会えた! -

 

これまでも、
* 妙正寺川
* 大岡川
* 目黒川
などについては、
記録を兼ねてブログに記事を残してきたが、
「気のおけない友人と
 川沿いを丸一日ぶらぶら歩く」は
休日の楽しい過ごし方のひとつだった。

ところがこの「ぶらぶら」も
ここ2,3年はコロナ禍の影響で
一時休止状態。

歩くこと自体は
もちろんいつでもできるのだが、
丸一日歩いたあとの「ビールで乾杯!」が
気持ちよくできないとなると
「よし!行こう」とならないのだ。

いったい何を楽しんでいるのだか。

 

そんな川歩きが、久々に復活した。

歩いたのは「野川」。
東京都国分寺市に水源があり、
東京都世田谷区の二子玉川で
多摩川に合流する全長約20kmの川だ。

これまでは河口から水源に向かって歩く
いわゆる遡行が多かったが、
今回は水源側から歩き始めることにした。

とはいえ、野川の水源は
「日立製作所中央研究所敷地内」という
私有地ゆえ、
さすがに立ち入ることができない。
(年に2回ほど一般公開日があるらしいが)

まぁ、水源は見られなくても、
西国分寺駅周辺は
国分寺崖線の湧水群にも触れられるので、
見どころは多い。

 

というわけで、西国分寺駅集合。
野川という川にこだわることなく
ぶらぶらと歩いていって、
適当なところで野川に合流しよう、
そんなゆるい感じで歩き始めた。

最初に立ち寄ったのは
駅からすぐ、JR中央線北側に位置する
「姿見の池」

P6111989s

その名は、鎌倉時代
恋ヶ窪が鎌倉街道の宿場町であった頃
遊女たちが朝な夕なに
自らの姿を映して見ていた、
という言い伝えに由来するらしい。

小さいが緑豊かな静かな池だ。

池に到着早々、そこにいた男性が
「あそこにカワセミがいるよ」
と指さして教えてくれた。

「どこ? どこ?」
教えられた方向に目を凝らすも、
意外に見つからない。

P6111986s


「いた! いた!」 発見!

P6110972s

思ったよりもずっと小さい。
そして思ったよりも色が本当に美しい。

「今日はカワセミに会えるといいね」
と言いながら歩き始めたのだが、
嬉しいことに、
偶然にも朝イチでそれが実現してしまった。

実はこのあとも
野川で再度見かけることになるのだが、
朝のこの出会いがなければ
カワセミが視野に入ったとしても
おそらく気づかなかったことだろう。

以前、
知っているものしか見えない、の一方で
なる記事の中で、
 誰の目にも映っていたのに
 誰もそれに気づかなかった。
 ところが、ある人が
 「ここにそれがあるよ」
 と指摘した途端、
 誰の目にもそれが見えるようになった。
という
科学史上の大発見のエピソードを紹介した。

目には映っていても、
実際には
知っているものしか見えないのだ。

カワセミの写真を見たことはあっても
自然の中で意識して見たのは初めてだった。
色だったり、大きさだったり、
飛び方だったり、動き方だったり、
教えてもらって実物を見たことで、
「知っているもの」として
自分に登録されたのだろう。

だからこそ、野川での再会時、
「あっ、カワセミだ!」と
発見できた気がする。

「知っているもの」を増やしてくれた
池の男性に感謝。

 

「一葉松(ひとはまつ) 」の伝承

この姿見の池は
「一葉松(ひとはまつ) 」の伝承にも
登場すると言う。
池の横の案内板によると

 源平争乱のころ、
 遊女夙妻太夫(あさづまたゆう)
 坂東武者 畠山重忠(しげただ)
 恋に落ちる。
 ところが、
 太夫に熱をあげる男がもうひとりいて、
 「重忠が平家との戦で討ち死にした」と
 嘘をつき、
 太夫に重忠をあきらめさせようとする。
 が、それを聞いた夙妻太夫は
 悲しみにくれて、とうとう
 姿見の池へ身を投げてしまった

今(2022年)放送中の
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」には
中川大志さん演じる畠山重忠が
登場しているので、
ついついイメージを重ねてしまうが。

遊女に絡む
いろいろな伝承に彩られた姿見の池だが、
昭和40年代には
一度埋め立てられてしまったという。
それが、今から20数年前
平成10年(1998年)度、
昔のイメージで再整備ということになって
現在の姿にいたるようだ。

詳しい経緯はわからないが
再整備が実現してほんとうによかった。

西国分寺駅から歩いて数分、
すぐ南側にはJR中央線が走っている、
そんな位置にあることが信じられない
水と緑が美しい小さな池だ。

 

 

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