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2021年1月10日 (日)

「一人で芝居なんかできませんよ」

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「一人で芝居なんかできませんよ」

- あるときは観客、あるときは演者 -

 

新年2021年1月3日の朝日新聞に
俳優片桐はいりさんへの
インタビュー記事があった。

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その中に
残しておきたい言葉があったので
今日はその部分を紹介したい。

 

(以下水色部、記事からの引用)

5~6月、
リモートで演劇を作りました。
稽古が終わると同時に
自分の生活に戻れて無駄がない。

でも演劇も映画も、現場にいて、
ああだこうだ言いながら
作っていくもの。

私は稽古場では
すごく笑ってるんですけど、
笑い声って、
「賛成!」「私これ好き!」という
意見の表明
だと思うんです。

でも、リモートでは
出番ではない時は音声も映像もオフ。

無駄に見えるコミュニケーションが
いかに重要か気づかされました。

笑いと言うと、どうしても
「おもしろいか?」
に視点が行ってしまうが
むしろ
「私これ好き!」の意思表明
と言ったほうが腑に落ちることが多い。

「おもしろいのに笑えない」のは
「賛成」でも「好き」でもないからだ。

笑い声の意味を
いい言葉で表現してくれている。

 

もうひとつ。

本番は配信でした。
もちろん生とは別物です。

以前、一人芝居で全国を回りました。

「よく一人でやるね」
と言われましたが、
一人で芝居なんかできませんよ。
お客さんがいるからできるんです

お客さんの波動が芝居をつくる。

だから一人芝居を経験したあと、
客として観劇する時は
緊張するようになりました。

パフォーマンスを左右するのは
観客である私なんです

演者だけでなく
観客→演者→観客→演者のサイクルが
いい芝居を作る好循環を生み出していく。

芝居に限らず、
我々はだれでも社会のあらゆるところで
あるときは観客であり、
あるときは演者なのだ。

片桐さんのような意識が
もう少し「観客」の側に広がれば
まさに社会のあらゆるところで
好循環を生み出すことができるのに、と
静かな正月、
雑煮を食べながら考えていた。

 

 

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