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2020年7月19日 (日)

国民生活センターの名回答

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国民生活センターの名回答

- 消費者も学べ -

 

国民生活センターのページに、

「米を購入後、
 しばらくして食べようと袋の中を見たら、
 虫がわいていた」

との相談が寄せられていた。

(全文はここに公開されています。
 詳細についてはそちらを参照下さい。
 以下水色部、センターのページから引用)

 

相談者は、

インターネット通販で10kg入りの米を購入。
棚の中に保管。
3カ月後に食べようと思って
ビニールの米袋を見たら、中に
全長3mmくらいの黒い虫がぞろぞろいた。
開封していないので、
外から入ったものではないことは明らか。
返品、交換してもらいたい。

と訴えている。

これに対するセンターの回答がすばらしい。
今日はそれを紹介したいと思う。

まずは冷静に虫について解説。

袋の中にいた虫は、
「コクゾウムシ」と思われます。
コクゾウムシの混入は、
完全に防ぐことはできない
と考えられます。

保管方法と保管期間などによっては、
卵から孵化(ふか)することがあります。

そのうえで、
大事な指摘に向けて
やわらかく舵を切っている。

最近は、
異物混入で問題になることを嫌う
販売店の方針や、
洗浄や精米といった技術の進歩、
流通の進歩等により
生鮮食品に害虫がついていることは
少なくなり、
それに伴い、私たちは、
米だけに限らず生鮮食品に
害虫や土などは
ついていなくて「当然」、
それが「普通」というような
感覚を持つようになってきています

いつのまにか
 害虫や土などは
 ついていなくて「当然」、
 それが「普通」
となってしまっている感覚に、
一旦立ち止まって考える機会を
与えてくれた意義は大きい。

「当然」「普通」を実現するために、
つまり、害虫や土を取り除くために
誰が何をやっているのか、
それらはほんとうに消費者のために
なっているのか、
考えてみる価値はある。

そういったことを丁寧に説明したうえで、

たしかに、米の袋の中に
黒い虫がぞろぞろいれば、
大変に気味が悪いだろうと
想像はできますが、高温多湿の日本で、
数カ月も米を放置していれば、
コクゾウムシの発生は
当然予想すべき事象の範ちゅうです

ときっぱり言い切っている。

自然の恵みである収穫物を
消費するにあたっては、
生産者や卸業者、販売業者だけが
知識を持つだけでなく、
最終的に消費する消費者自身も
食品に関する知識を有することは
自身にとって非常に大切なことです

生産者や販売業者だけでなく、
消費者自身も学ぶべきだ、
との指摘は、
もちろん生鮮食品に限ったことではない。

 

より豊かな消費活動は、
生産者、販売業者、消費者の
共同作業の結果として存在するのであって
それぞれの立場での知識は、
それぞれの立場での知識獲得の意欲は、
まさにその「豊かさ」に繋がってくる。

同時にそれは
それぞれの立場での「喜び」にも
繋がってくるわけで、
そういう共同作業によって
消費活動が成り立っている、という視点は
もっともっと広めるべきだと
強く思う。

「お客様は神様」ではない。

知識を得ようともせず一方的に
「カネを払ったのはこちらだから」と
威張ってみても
そこには喜びも豊かな消費活動もない。

 

 

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