« 目黒川遡行 (2) | トップページ | CDの収録時間はどう決めた? »

2019年12月22日 (日)

目黒川遡行 (3)

(全体の目次はこちら



目黒川遡行 (3)

- 鍵のかかったベンチの中は -

 

目黒川に沿って
ぶらぶらと歩きながら遡行する3回目。
前回からの続き。

目黒川をGoogle Map上に描いてみると
下の太い青い線になる。、
河口から歩き始めて中目黒まで来た。

Meguror1_64

 

2回目までの行程を終えたあたりでちょうどお昼。
東横線中目黒駅付近で昼食をとり、
リフレッシュして元気になって歩きだす。

歩き始めるとすぐ「現耀寺」という文字が
目に飛び込んできた。
お地蔵様の横には「目黒川地蔵尊」とも。
「えっ! ここって、お寺?」

P6023330s

完全に集合住宅の入り口。
入り口横の郵便受けを覗くと
301のところに「現耀寺」とある。

どんな事情があって
こうなってしまったのかはわからないが、
集合住宅の一室がお寺になっているようだ。
他に同じようなお寺をひとつも知らないが、
大都会のお寺の一形式なのだろうか?

P6023332s

 

桜の名所としてその季節には
多くの人でごった返すエリア。

P6023334s

 

川沿いを歩いていると、ところどころに
休憩用のベンチが用意されている。
このベンチ、
よく見ると、座面の下に錠があり
しかもどれも施錠されている。

P6023337s

川沿いの椅子の下に、
いったい何が隠されているのだろう?

非常用の「食料」ってことはないだろうから
非常用の「救命用具」あたりだろうか?
でも、だとしたら
鍵がかかっていたのでは
肝心な時に使えないではないか。

あれやこれや、考えながら歩き続ける。

と同時に、
中が覗けるようなベンチはないか、
鍵のかかっていないベンチはないか、を
ついつい探してしまっている。

P6023339s

 

しばらく歩いたところで、
ついに見つけてしまった。
鍵のかかっていないベンチを。

おそるおそる開けてみると
中身はコレ!

P6023343s

いったい何に使うための
ホースなのだろうか?

何が入っているかはわかったものの、
どうもすっきりしない。

鍵のかかるベンチに、
(しかも川沿いに多数)
ホースが確保してある理由
ご存知の方がいらっしゃれば
ぜひ教えて下さい。

 

屋根の上の [★/R] のマークが
目立っている建物は
2019年2月にオープンしたばかりの
「スターバックス
 リザーブ ロースタリー 東京」
STARBUCKS RESERVE ROASTERY TOKYO

P6023340s

全世界で見ても5店目の開業となる
スタバでも特別な店舗らしい。
地下1階から地上4階にまで展開されている
プレミアムなコーヒー体験とは
いったいどんなものなのだろう?

 

池尻大橋が近くなってきた。

P6023344s

 

玉川通り近くには「水車跡」として、
こんな掲示があった。

 『水車跡』
 この地域は、
 近くを大山道(現在の玉川通り)が通り、
 物資の輸送に便利であり、
 また、三田用水、目黒川の水力にも
 恵まれていたので、
 江戸時代から明治にかけて
 水車が多くつくられました。

 これらの水車は、
 精米・製粉・脱穀加工から、
 薬種の精製やガラス磨き、
 煙草のきざみ
など、
 水車動力をりようした小工場へと
 変わっていきました。
 しかし、これらの水車も、
 現在はどこにも残っていません

 目黒区教育委員会

事実とは言え、さらりと書いている
「現在はどこにも残っていません」が
あまりにも冷めていてなんとも味気ない。

 

玉川通りまで来た。
実はこの川幅で目黒川が見られるのも
ここが最後。

P6023348s_20191126233901

川下から見ると上の写真のように
単に玉川通りが川の上を通っているだけ
のように見えるが、
通りを渡って、
道の反対側で川を探すと
あの大きな流れはどこへやら。

突然
こんな小さな流れと整備された緑道に
出会うことになる。

P6023352s_20191126233901

この変化、主たる流れは
暗渠になっているということか?

 

そう言えば、
玉川通りを渡る信号の近くには、
こんな注意書が。

P6023350s_20191126233901

 『強風に注意』

 信号待ちの皆様へ
 風の強い日は車道の近くに
 立たないでください。

 強風により
 車道へ押し出される可能性があります。
 ご注意をお願いいたします。

 東京都再開発事務所

「強風により車道へ押し出される」!?
どうしてここだけ?
ビル風の類なのだろうか?

 

玉川通りを渡って、
人工的な小川に沿った
緑道を歩く。

P6023359s

 

緑道になってすぐ、行政区分としては
目黒区から世田谷区に変わる。
(地図上、右端赤丸)

P6023355ss_20191126233901

注意してみると、さすが(!?)区境。
手すりからコンクリート、
緑道の舗装材まで違う。
左側が世田谷区で右側が目黒区。

P6023354s_20191126233901

 

緑道は、草花の種類が豊富なだけでなく、
世話をする人がいるのか
手入れが行き届いていて美しい。

P6023357s

 

水も細く流れている。
暗渠の上に人工的に作られたせせらぎ、
といったところだろうか。

P6023358s

 

玉川通りから650mほど歩くと、
この合流地点に到着。
烏山川と北沢川の合流地点。
暗渠化されているので、
直接水を見ることはできないが
ここが事実上「目黒川の起点」となる。

P6023366s

上の写真は下流から上流方向に
撮っているが
右方向が北沢川(緑道)
左方向が烏山川(緑道)
ということになる。

P6023363s

 

北沢川も烏山川もここで合流して
目黒川になるわけだから、
流れで見ると最も川下になるが、
案内には、

 烏山川緑道
 北沢川緑道
 起点

と「起点」の表示になっている。

P6023364s

天王洲の河口から
ここ目黒川の起点まで約8km。

合流が見られないのは
なんとも残念だがしかたがない。
ともあれ、これにて目黒川は制覇。

このあと、烏山川緑道と
北沢川緑道をアレコレ迷いながら
1.5日かけて歩くことになるのだが、
その報告はまた日を改めてしたい。

 

 

(全体の目次はこちら

 

 

 

 

« 目黒川遡行 (2) | トップページ | CDの収録時間はどう決めた? »

旅行・地域」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

社会」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 目黒川遡行 (2) | トップページ | CDの収録時間はどう決めた? »

最近のトラックバック

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ