目黒川遡行 (2)
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目黒川遡行 (2)
- 伝説のホテルの今は -
目黒川に沿って
ぶらぶらと歩きながら遡行する2回目。
前回の続きから始めたい。
目黒川をGoogle Map上に描いてみると
下の太い青い線になるが、
河口から歩き始めて
まだ山手線のところまでしか来ていない。
山手線をくぐる直前、
対岸(西岸)を見るとこんなものが。
(フタはされているものの)
おおきなパイプが
スパッと切り取られている。
「もしや」と思って反対側、つまり
こちら岸を見ると、
思った通りこちら側にもこんなものが。
おそらく以前は大きな太いパイプが
両岸を繋いでいたのであろう。
それにしても太い!
何のパイプなのだろうか?
大崎駅付近のオフィスビル群。
桜の枝のアーチが
桜の季節の絶景を彷彿させる。
五反田駅付近では、
オフィスビルだけでなく
高層マンションも目につく。
五反田駅近く、ちょっと見慣れない形で
構造的に補強された橋があった。
「ふれあいK字橋」とある。
なるほど、
上から眺めればKに見えなくはない。
五反田を過ぎて
川沿いの整備された道を歩く。
途中、
「清流の復活」と題した
こんな地図があった。
「目黒川に流れている清流は、
新宿区上落合にある
落合水再生センターで
高度処理した再生水を利用しています。
東京都環境局」
遠く(?)山手線、高田馬場駅近くの
落合水再生センターで再生された水が
目黒川の清流を作っているようだ。
まさに大都会の川だ。
ゆるやかなカーブがいい。
マンション脇、
「進入禁止」と
「侵入禁止」が
並んでいる。
気持ちはわかる。
目黒駅手前、再び桜のアーチが美しい。
ふと見ると、対岸にお城のような建物が。
もしやあれは・・・
「おぉ、あれがあの目黒エンペラーか!」
名前だけはそれこそ
40年以上も前から知っているのに
実物を見たのは初めてだ。
「伝説のラ ブ ホテル」
と言っていいだろう。
40年以上も経ってしまっているせいか
今見ると、
とても魅力ある建物には見えないが
建てられた当時は
「怪しい魅力あるお城」のオーラを
放っていたのだろうか?
今やちょっと離れると
他のビルに溶け込んで
まったく目立たないし。
JR目黒駅近く、目黒通りの橋の上から一枚。
目黒通りがいかに高い位置を
確保しているのかが、よくわかる。
万が一、川が氾濫しても
これだけ高さに差があると
目黒通り自体は冠水しないですむ。
このあたり、「清流」とはほど遠く、
どういうわけか水がかなり濁っている。
というか真っ白だ。
大都会の真ん中を
大きくまっすぐに貫いている。
少し上ると、水もきれいになり
「コサギ」か、
鳥も見かけるようになる。
田楽橋付近まで来た。
そこにちょっとおもしろいものが。
「ここに設置しております橋名板は、
「ふるさとの川モデル河川事業」
の記念として、
架替前の田楽橋、田道橋
および太鼓橋の橋名板を
埋め込んだものです。
新橋および中里橋につきましては、
現在の橋名板を写し撮ったものです」
の説明がある。
橋名阪を並べて見られるなんて。
字体もスタイルも全く統一感がないけれど
古いものをこうしてそのまま保存するのは
なかなかいいアイデアだ。
「目黒川船入場」まで来た。
イベントが開催されていて
多くの人が集まっていた。
右手「駒沢通り」を
川は下をくぐり、人は歩道橋で渡る。
中目黒駅までもうすぐだ。
中目黒駅直前、
蛇崩川(じゃくずれがわ)との
合流点がある。
合流点は小さな公園となっているが
そこからは、目黒川を跨いでいる
東横線・中目黒駅のホームが見える。
目黒川歩きの記録、
川の起点までもう一回続けたい。
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