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2019年1月

2019年1月27日 (日)

エレキギターが担うもの

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エレキギターが担うもの

- 椎名林檎さんの言葉 -

 

おくればせながら
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を
観てきた。

映画自体は、
ロックバンド「クイーン」のメンバ、
フレディ・マーキュリー
個人に焦点をあてた物語だったが、
後半にたっぷり流れた
「アフリカ難民救済」を目的とした
大規模なチャリティーコンサート
「ライブ・エイド」での
演奏シーンを観ていたら
ロックやライブについて
いろいろな思いが喚起された。

 

「ライブ・エイド」が
実際に開催されたのは1985年。
いまから34年も前だ。

CDプレーヤが世に出たのが
そのわずか3年前の1982年。
レコードからCDへの移行期の
大イベントだったことになる。

その後、隆盛を極めたCDだったが、
そのCDも
いまや殲滅の危機に瀕している。

ロック音楽そのものも、
ロックを取り巻く環境も
この34年で大きく変化した。

 

そう言えば、昨年(2018年)は、
米の老舗ギターブランドだった
「ギブソン」が経営破綻したことも
音楽雑誌では大きな話題になっていた。
若者のロック離れが、
その背景にあるのだろうか?

ニュースを受けて
多くのミュージシャンや音楽関係者が、
ギターへの思いを熱く語っていたが、
そんな中、椎名林檎さんの言葉
抜群によかった。

すてきな言葉が溢れていたので、
今日はそれを紹介したい。
(2018年5月15日の朝日新聞の記事
 以下、水色部記事からの引用)

A180515_eguitar

椎名さんがエレキギターに
最初に触れたのは中学3年生のとき。
高校では同時に8つほどのバンドを
掛け持ちしていたという。

私がエレキギターに
担ってほしい役割というのは、
当時からはっきりしていました。

「いらだち」とか「怒り」「憎しみ」…。
「やり場のない悲しみ」とか、
そんな「負の感情」の表現をするときに
登場するのがエレキギター。
ひずんだ音色、ノイズが必須です


そうすると声も共鳴して、
「エレキ声」になる。
そこに気づいていたので、
曲づくりでも「負の感情」を書くんだと
認識していました。

いまでもエレキギターはそういう役割、
もしくは「軋轢(あつれき)」役でしか
登場させていません。

もちろん近年の音楽シーンにおける
ギターそのものの存在感の変容も
椎名さんの目には入っているが、
それを認めつつも、こう言葉を繋いでいる。

でも私は、
時代が移り変わろうと廃れない、
エレキギターそのものの本来の美点を
いつも第一に考えています


それは音符に書けない表現、
あるいは楽譜に記す理屈以前の、
初期衝動」です。

エレキのプレーは
音符に表した途端に面白みを失います

音色一発の魅力ありきだから。
実際にはあらゆるタイミングが合致して、
授かりもののような音が生まれます


録音で珍しいテイクがとれて、
写譜屋さんに預けると、
肝心の箇所が「XX」と記されて
返ってきたりします。

口でいうと「ヴヲア!」みたいな
感じ
かもしれないけど、
カタカナで書くわけにもいかない。

そこにこそエレキの本質が
宿る
と思います。

であるからこそ、

生々しいボーカル
エレキギターのプレーだけは、
今後もコンピュータでは
再現できないでしょう。

 

「型」と「型破り」についても、
簡潔にポイントを突いて触れている。

幼いころからピアノや
クラシックバレエを習っており、
「型」に背中を押されてきました。
時に縛られたりしながらも、
やっていてよかった。

一方、エレキギターには、
それ以前のただの情動がある。

型を学べば学ぶほど、
「型破り」の尊さ、難しさを
思い知ります


そのはざまが面白いからこそ、
私としてのエレキギターの「型」を
提示し続ける
のかも知れません。

 

日本のバンド「SEKAI NO OWARI」の
ボーカル深瀬さんが
今時、まだギター使ってんの?
と言い放って話題になっていたのは
もう数年前だが、私個人としては、
「ロックはギターだ」と思っている。

椎名さんはその真髄を
うまく言葉にしてくれていたと思う。

打ち込みの隆盛は止めようがないし、
いわゆるヒット曲においては
ギターよりもキーボードが
活躍しているものが多い、
という現実は確かにあるが、まさに
「楽譜に書けぬ情動」の表現には
ギターがなければ・・・。

そして
「あらゆるタイミングが合致して、
 授かりもののような音が生まれ」る。

ロックに限らず、生演奏つまりライブの
再現できない魅力はまさにこの点にある。

 

 

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2019年1月20日 (日)

大学が学生に与えるべきもの

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大学が学生に与えるべきもの

- 知的興奮とは体験だ -

 

57万人が受験するという
大学入試センター試験が、
昨日(2019年1月19日)から始まった。

A190120center1

蓄えた力が十分発揮できるよう
受験生の健闘を祈るばかりだ。

というわけで、その週末には
「大学入試センター試験」の文字が
一面に載ることは確実だった
2019年1月16日水曜日
朝日新聞はなぜかこんな特集記事を
掲載していた。

A190116bun

あまりにもバカバカしくて
本文を読む気にすらならないが、
見出しを見て、
人文学を大学から追放しようという
一部の動きに対する強い反論を、

『ことばと国家』岩波新書

を始め、言語に関する名著の多い
田中克彦さんが、
書評欄に寄せていたことを思い出した。

印象的ないい言葉が含まれていたので、
今日はそれを紹介したい。

田中克彦「大学と人文学の伝統」
朝日新聞書評欄(2015年5月5日)

(以下、水色部記事からの引用)

A160207_tanaka_s

 

【鳥居龍蔵(とりいりゅうぞう)】

 人類学がまだ土俗学と
呼ばれていた頃の、黎明期日本の
近代学問の開拓者となった鳥居龍蔵は、
小学校に1年学んだだけで
退学させられた。

学校の授業が気に入らず
欠席がちになったからである。

 しかし家では多方面にわたって
早熟な読書をし、英、独、仏など
外国語の学習にも励んだ。

やがて地元徳島の
考古学的遺跡の調査を行い、
明治19年に
東京人類学会が創立されると、
ただちにその会員になった。
16歳のとき
である。

のちに人類学者、考古学者、民族学者、
民俗学者として活躍する
鳥居龍蔵(1870-1953)のことだ。

 その後上京して、
坪井正五郎教授の手引きで
東京帝国大学の研究室の
資料整理にかかわるようになり、
生涯にわたって、樺太、シベリア、
モンゴル、旧満洲など、
ひろく極東の調査を行った


東京帝大助教授の職を得て
勤務しながらも、
意に沿わないことがあって辞職した。

このような生涯の足どりを記したのが
『ある老学徒の手記』である。

鳥居龍蔵(著)
「ある老学徒の手記」岩波文庫


 鳥居は言う。

「私は学問のために学問し、
 生活のために学問せず」 

「学校卒業証書や肩書で生活しない。
 私は私自身を作り出したので、
 私一個人は私のみである」と。

 学問の自立への
このような強い信念が形成されたのは、
その素質を見込んで、
これを読んでみろと
次々に書物を提供する市井の人たちや、
徳島の自宅まで訪れて助言を与えた
坪井教授のような大学人が、
当時の日本にはいたからである

 

続いて、鳥居とは対照的に、
生涯ほとんど学校から離れず、
独自にアラブ学の道を開いた
前嶋信次をあげている。

田中さんは、
自身が東京外国語大学の学生であった頃、
前嶋さんから直接
フランス語の手ほどきを受けたらしい。

エミール・ゾラや
シャトーブリアンの描く女たちを、
先生は飄々とした調子で
論じているうちに、いつの間にか
アラビアンナイトの女との比較に
話が流れていくという具合であった。

先生の本業が
アラブ学であると知ったのは、
ずっと後のことであった。

先生は東京外語で
フランス語を修めた後、
東京大学の東洋史に進まれ、
ヨーロッパと東洋を結ぷ研究に
沈潜された。

十字軍とレコンキスタを扱った
『イスラムとヨーロッパ』は、
いまのような時代になって
突然浮かび上がったかに見える問題には
深い背景があることを
思い知らせてくれる。

東西にわたる
深く広い学識にささえられた洞察は、
目前の実利に追われる
総ビジネス化大学からは
急速に失われつつある

前嶋信次著作選
「イスラムとヨーロッパ」
平凡社 東洋文庫

 

 大学が企業や官庁の
勤め人養成の下請け機関になりさがり、
他方で研究をますます狭い
こまぎれの専門領域へと分断する結果、
技術はあるが、全体を見渡し
考えることを放棄した人間を
製造する場
となる。

その危険を、もう150年も前に
警告しているのがJ・S・ミルの講演
『大学教育について』である。

J.S.ミル(著), 竹内一誠(翻訳)
「大学教育について」
岩波文庫


 ミルはこの講演で
「自分自身と自分の家族が
 裕福になること
 あるいは出世すること」を
「人生最高の目的」とする人たちに
大学が占領されないよう

絶えざる警戒が必要であると訴えている。

田中さんは
鳥居龍蔵、前嶋信次、J.S.ミル、をあげ
現代の社会と大学から
急速に失われつつあるものを
痛烈に指摘している。

 今の日本の政治を担う人たちは、
かつて大学生であったとしても、
大学が学生に与えるべき
最も大切な経験
-真実という鏡の前で
 自らの精神のくもりに気づくという
知的・心的経験

一度として味わわなかったのであろう。

だからこそ、もうからない人文学を
大学から追放しようという、
先人の築いた日本の伝統を
破壊へと導きかねない発想が
表れるのであろう。

 

「大学が学生に与えるべき
 最も大切な経験」

私は、理工学部で電気工学を
専攻していた学生だったためか、
個人的な経験を振り返るとき
「真実という鏡の前で
 自らの精神のくもりに気づく」
という言葉はピッタリとは
当てはまらないような気がするが、
少なくとも
高校までの「勉強」とは全く次元の違う
「学問」の大海原が見えてきたときの
知的興奮は忘れられない。

先人の驚くべき発想と努力によって
切り拓かれ、
大きく深く広がっていった学問の世界。

それは人間の精神世界の豊かさを
驚嘆と共に痛感させるものでもあったが、
一方で、その果てしもない大きな世界が、
自然を解明するという点では、
おそろしいほどにわずかな部分しか
カバーできていないという現実を
挑戦状のように
突きつけてくるものでもあった。

そういった興奮や世界観を
大学や大学で出会った仲間たちが
与えてくれたことには
いまでも感謝している。

それは
「知識を獲得する」といったものとは違う、
まさに自らの「体験」であった。

知的興奮に文系も理系もない。
あの「快楽」を
若い人にもぜひ体験してもらいたい。

もちろんそれは
「大学で」に限ったことではないけれど、
少なくとも私が
初めてそれを「体験」できたのは
「大学で」であった。

 

 

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2019年1月13日 (日)

2019 数字あそび

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2019 数字あそび

- 降順と昇順の傑作 -

 

2019年が始まった。

ここに書いた通り、
数学好きと言うか、数字好きな人は
数字を見るとまずは「素数」に
反応してしまうようだが、
一見素数のニオイがするものの
「2019」は素数ではない。

(「素数」とは中学で習った
 「1より大きい自然数で、正の約数が
  1と自分自身のみであるもののこと」
 小さいところだと
  2, 3, 5, 7, 11 ・・・)

2017 は素数だったが、
2018 = 2 x 1009 (2 x 素数)
2019 = 3 x 673  (3 x 素数)

ちなみに、次に素数となる年号は
一見素数のような気がしない
つまり約数があるような気がする
2027。

2017年に「2017」を使った
数字あそびを書いたので、
今回は「2019」を使った数字あそびを
紹介したい。

(えっ、2017の次は2019で、
 2018年ネタはないの?
 なる反応があるとも思えないが、
 2019ネタを始める前に
 ひとつだけ2018年関連ネタを。
 
 2018年10月19日。
  [  20181019 ]:素数!
  [    181019 ]:素数!
  [      81019 ]:素数!
  [        1019 ]:素数!
  [          19 ]:素数!)

 

では、2019ネタを始めたい。

(AA) 【降順(・・4, 3, 2, 1・・)で】
 ではこれが見事。

210 + 29 + 28 + 27 + 26 + 25 + 24 - 23 - 22 - 21 + 20 = 2019

10 x 9 x 8 x 7 / 6 / 5 x 4 x 3 + 2 + 1 = 2019

 

(BB) 【昇順(1, 2, 3, 4 ・・)で】
 の傑作は3乗で揃えたこれ。

13 - 23 - 33 + 43 - 53 + 63 - 73 + 83 + 93 + 103 = 2019

 

(CC) 【3つの「素数の2乗」の和】
 6通りで記述できる最小数らしい。

(1) 72 + 112 + 432 = 2019

(2) 72 + 172 + 412 = 2019

(3) 132 + 132 + 412 = 2019

(4) 112 + 232 + 372 = 2019

(5) 172 + 192 + 372 = 2019

(6) 232 + 232 + 312 = 2019

 

(DD) 【2019の数字の並びそのまま2回使って】

201 x 9 + 201 + 9 = 2019

 

(EE) 【その他べき乗を使って】

74 -63 -53 -43 +33 -22 = 2019

64 +54 +34 +24 +14 = 2019

55 -45 -34 -14 = 2019

37 -35 +34 -32 +31 = 2019

211 -24 -23 -22 -20 = 2019

 

(FF) 【こんな長いものも】

12 + 22 + 23 + 24 + 25 + 26 + 27 +
32 + 33 + 34 + 35 + 52 + 53 +
62 + 63 + 72 + 102 + 112 + 122 +
132 + 142 + 152 = 2019

 

発見した方々に敬意を表して、
記録としてここに留めておきたい。

「2017」の時と同様、
「だからナンだ」と聞かれても
返す言葉はないのだけれど。

 

 

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2019年1月 6日 (日)

初めての中国・上海 (6)

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初めての中国・上海 (6)

- 見下ろす景色と豫園と -

 

すでに6日も経ってしまいましたが、
あけましておめでとうございます。

=========
安倍首相、
新元号は「4月1日公表」と正式発表
=========
なる見出しが「産経ニュース」で流れ、
それに対して
「えっ! 新元号って
 『4月1日公表』っていう名前に
 なったっていうこと?」
と白々しい誤解のコメントで
ツイッターが盛り上がるのは
そんなにきらいじゃぁないのですが
その中に、
「読み方は、
 『わたぬききみひら』でしょ」
なるコメントがあって
さらに気に入りました。

四月一日になると
綿の入っている着物を脱いで
あわせの着物になる事から
四月一日(四月朔日)を
『わたぬき』と読むのだとか。

世界はいろいろなところから
広がるものです。

とまぁ、
自分自身への備忘録を兼ねた
ブログではありますが、
気ままに続けていきたいと
思っていますので、
今後ともどうぞよろしくお願いします。

皆様にとって素敵な一年となりますよう。

***************

というわけで(?)
前回に引き続き、
2018年11月、出張で行った
中国・上海で印象に残ったことを
写真を添えて紹介したい。
今日はその最終回。

 

仕事が終わって日本に帰る土曜日。
飛行機の出発時間までの半日、
上海観光をしようと思っていた。

すると、私が「上海は初めて」、
と言っていたせいか、
訪問先の会社の方のおひとりが
気を遣って下さり、
休日にもかかわらず、
「案内しますよ」
と言って来て下さった。

初めての国であっても、
自分であれやこれや悩みながら
観光することはちっとも苦ではなかったし、
自分ペースで回れるほうが
気が楽だと思っていたし、
なにより相手のお休みの日を
私のために使わせてしまうのは
申し訳なかったので、
一旦は丁寧にお断りした。

ところが、金曜日
私の固辞を忘れたかのように
「明日はどこに行きたい?」
とかなり積極的。
熱意におされて
今回は厚意に甘えることにした。

現地中国人による英語のガイド付き
半日ツアー、贅沢な時間だ。
こうなれば、逆に任せてしまおう。

土曜日の朝、
ホテルまで来てくれた彼が
最初に「行こう!」と
連れて行ってくれたのは、
黄浦江という川の東側「浦東エリア」。

高層ビルが多い地域の中でも、
特に目立っているビルのひとつ。
ここに上って、まずは上から眺めよう、
ということになった。

Pb032369s

展望台があるような高い塔やビルは
他にいくつもあるのに、
「ここは日本の森ビルが作ったンですよ。
 エレベータも東芝のもので
 すごく静かで速いンです」
と日本人が少しでも喜びそうな
日本に関連の深いビルを選んでくれる
その心遣いがうれしい。

91階のレストランを目指す。

Pb032334s

「上海環球金融中心」
2008年に日本の森ビルが
15年の歳月をかけて完成させた。
高さは494mもある。
日本一の「あべのハルカス」でも300mだ。

91階からの眺め。
正面の赤い玉を持つ塔は、
上海のシンボルタワー
「東方明珠塔」高さ462m。

Pb032340s

下の写真右側の高層ビルは
「金茂大厦88層観光庁」
高さ420.5m、88階建ての高層ビル

Pb032348s

前夜、金曜日の夜
こんなふうにライトアップされていた

Pb022267ss

対岸のバンドエリアも
全景がよく見渡せる。

Pb032363s

川沿いのビルをライトアップすることは、
regulationで決まっているらしい。
照明の電気代も
税金で払われているのだとか。

79階から94階には5つ星のホテル
「パークハイアット上海」が入っている。
なんて高いところにあるホテルなんだ。
(値段も高いらしいけれど)

ここは、ホテルの朝食にも
使われているレストランゆえ
景色だけでなく雰囲気もいい。

Pb032364s

 

降りてくると、すぐとなりには
2016年に完成したばかりの
「上海中心(上海タワー)」。
高さはなんと632m!!
もう一度書く、
日本一の「あべのハルカス」でも300mだ。

Pb032367s

 

91階から頭部が見えていた
金茂大厦88層観光庁も
下から見るとこんな感じ。
竹をモチーフにした外観らしいが、
言われてみるとわからなくもない。

Pb032368s

 

近代的な超高層ビル群を
見たあとは、
川の対岸、
「豫園(よえん)」に向かった。

Pb032380s

豫園は
江南古典庭園の名園と称されるところだが、
まわりは豫園商城と呼ばれる
土産物屋が並ぶ
一大観光スポットとなっている。

Pb032384s

Pb032388s

 

まずはチケットを買って
豫園(よえん)見学。

Pb032395s

入り口の門は小さいが、
見上げると石の彫刻がすごい。

Pb032402s

Pb032396s

 

漸入佳境と呼ばれる遊廊。

Pb032409s

 

仰山堂からの庭の眺め。

Pb032406s

 

仰山堂は1866年に創建された。

Pb032413s

 

足元を見ると、
敷き詰められた石の模様が
エリアによって違っていておもしろい。

Pb032416s

Pb032422s

 

くり抜き門が随所に見られる。

Pb032423s

 

石の配置に特徴のある庭園

Pb032429s

 

瓦にも細部まで手の込んだ施しが。

Pb032432s

 

屋根も独特な形状をしている。

Pb032439s

 

「龍壁」と呼ばれる塀。

Pb032448s

Pb032453s

思わず写真を撮りたくなるが、
同行の中国人によると
再建時に観光用に作られたもので
もともと古くからあったものではない、
とのこと。


ガジュマルで作られた家具や彫刻のある
建物もある。

Pb032455s

 

池や遊廊との組合せも絶妙。

Pb032463s

 

内園と呼ばれる
7m四方の舞台を囲む空間。

Pb032486s

 

窓の格子も細かくて美しい。

Pb032487s

 

豫園を出ると、
同じトーンで作られた
巨大な土産物屋が目の前に迫ってくる。

Pb032491s

 

豫園の外ながら、隣接して建つ
「上海緑波廊酒楼」。
中国十大レストランの1つに名を連ねる
上海料理の名店だ。

Pb032500s

ちょうど季節ということもあり、
ここで有名な「上海蟹」を
食べることにした。

昼食時は予約ができないらしく、
受付で名前を登録して順番を待つ。
もちろんお知らせはスマホに来る。
なので、入り口付近でじっと待たずに
近くの土産物店をウロウロしながら
待つことができるのだが、
土曜日の昼時、園周辺は観光客で大混雑。
呼ばれてもサクサクと移動できないので、
ついつい入口付近で待つ人が多くなる。

ここで待っているとき、同行の中国人が
おもしろいことを言った。

「このお店は、
 観光地のベストロケーションにあるので
 観光客でいつも溢れかえっている。

 レストランの名店としても
 よく知られていて、
 大統領や王様級のお客様も来る。

 つまり商売としては大繁盛なのだが、
 お店はgovernmentがやっている。
 なので、お客様で大賑わいなのに、
 店員にはお客への笑顔がないンだ。
 見ててみて。
 笑わないから」

思わずその視点で店員を見てしまう。
なるほど、キビキビと動き、
事務的に忙しそうに働いてはいるが、
愛想笑いも含めて笑顔がない。

忙しくて機嫌が悪い、
というわけではないようだ。

笑顔がなくても、
対応自体が悪いわけではない。

上海蟹を頼むと、調理前の
数杯の蟹をザルに入れて持ってきて
「選べ」と言う。

もちろん私には選べないので、
同行の中国人に頼んでしまった。

「どこを見て選ぶの?」

会話が弾む。
2杯決定!

Pb032505s

しばらく待つと、
この状態で目の前に再登場。

Pb032514s

食べ方(解体の仕方)を
教わりながら初上海蟹。

Pb032516s

蟹を食べると皆静かになってしまうのは
洋の東西、というか国を問わないようだ。
手も汚れてしまったので
以降写真なし。
独特な甘みもあって
ほんとうにおいしい蟹だった。

 

Pb032519s

半日ではあったが、
ガイド付きの贅沢な観光終了。

丁寧に礼を言い、空港に向かった。

もし、彼が日本に来た時は、
ぜひともこの御礼をしたいと思うのだが、
さて、半日あったとして、
東京ならどこに案内しよう?

 

 

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