初めての中国・上海 (5)
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初めての中国・上海 (5)
- 川の両岸に広がるタイプの違う夜景 -
前回に引き続き、
2018年11月、出張で行った
中国・上海で印象に残ったことを
写真を添えて紹介したい。
【上海の夜景】
金曜日の夜、
外灘(バンド)と呼ばれるエリアの
夜景を見に行った。
地下鉄の駅を降りて、
「人波」に揉まれながら
ゆっくり歩くこと約10分。
この景色が飛び込んできた。
夜景だけでなく、
手前の人の数(の気配)にもご注目あれ。
ニューヨークやサンフランシスコ、
パリやミラノやブリュッセルなど、
印象に残っている夜景は数多くあるが
それらとはちょっと違う意味で
インパクトのある夜景で、
おもわず「おぉ」と声が漏れてしまった。
船が見える通り、
川向こうのビル群と同時に、
手前岸にはこれが連なっている。
川沿いを歩くと、
ライトアップされた欧風建築物を
ひとつひとつつぶさに見ることができるが、
どれもラスベガスのように
ハリボテではないので
風格がある。
1920-1930年代に建てられたものが多い。
手前川岸の美しさに驚きつつも、
川向こうに目を遣ると
これが広がっている。
下の写真左側は、1910年の
外灘2号(旧シャンハイクラブ)
左から
1897年 外灘6号(旧中国通商銀行)
1907年 バンコク銀行(旧大北電報公司)
1877年 招商局(旧輪船招商局)
1923年 外灘12号(旧香港上海銀行)
中国通商銀行は、中国人による初の銀行。
大北電報公司は、1882年に
英国系の大東電報公司とともに
中国で最初の電話交換所を設置した会社。
下の写真中央は
1916年 外灘3号
2004年にモダンなデザインに改装した
外灘リノベート複合ビルのトップバッター。
ジョルジオアルマーニの
フラグシップストアなどが入る。
左から
1923年 外灘12号(旧香港上海銀行)
1925年 上海海関(旧江海関)
ドームのある外灘12号は、
イギリス人が
「スエズ運河からベーリング海峡の間にある
建造物で、最も美しくすばらしい建築物」
と賛美した建物。
中央左から右へ
1922年 AIA
1923年 外灘(旧チャータード銀行)
並べた写真は
連なる建築物のごくごく一部だ。
帰るとき名残り惜しくて振り返ると
正面にはまたこの夜景。
川下方面を見てもライトアップは
続いている。
出張最後の夜、
仕事からの開放感と
ひとりで気ままにぶらつける気軽さとで
迫力のあるライトアップを
心の底から満喫することができた。
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と気がつけば、今日はもう12月30日。
週末に書いて
日曜ごとに更新してきた本ブログも、
本日無事に、2018年の最終更新を
迎えることができました。
来年もぼちぼち続けて行こうと
思っていますので、
引き続きよろしくお願いします。
皆様、
どうぞ、よいお年をお迎え下さい。
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