初めての中国・上海 (1)
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初めての中国・上海 (1)
- 地下鉄の駅で荷物検査 -
2018年11月、仕事で
初めて中国・上海に行ってきた。
現地3泊の短い出張だったが、
なんであれ初めてというのは
刺激が大きいものだ。
印象が薄れないうちに
目に留まったことを
少し書き留めておきたい。
【中国入国】
入国に際しては
顔写真と10本すべての指の
指紋の登録が義務付けられていた。
空港にある機械相手の自動登録。
あとで聞いた現地の人の話によると
中国企業が開発したかなり賢い
「顔&指紋照合システム」らしい。
開発した会社は、照合を実行した数、
つまり入国した人の数に応じて
課金しているので
かなり潤っているとのこと。
そう言えば日本の出入国でも
パスポートの写真面を機械に当てて
顔を撮影される
自動処理システムが導入されていた。
出入国の際の、人を介さない
本人確認のシステム化は、
急速に進んでいる
世界的な流れのひとつなのだろう。
【中国語の発音】
中国と日本の間には、
長い長い繋がりの歴史があって、
それこそ文字まで拝借した関係なのに、
会う人、会う人、何度名前を聞いても
「正しく」どころか
「それっぽく」すら発音できない。
この距離感、この情けなさ。
複雑な音ではなく、
チョウとかシュゥとか
一音節の簡単な音なのに、
真似しようとしてもちっとも似てこない。
もちろん単なる私の
勉強不足なだけのことだが、
それにても
なんの苦労もなく発音できる
MikeだのJohnだののほうが、
まだ近い発音になるって
どういうことなのだろう?
【地下鉄の荷物検査】
地下鉄の切符、
自動販売機はこんな感じ。
一台一台が妙に大きい。
「行き先を指定してから
指示された額を投入する」という
日本とは少し違う手順。
英語の表示も選べるので
中国語がわからなくてもなんとかなる。
初めての国では、切符一枚買えただけで
妙な達成感を味わえるので
タクシーを使うよりずっと楽しい。
で、改札に向かったのだが、
そこでまた驚かされた。
各駅に、空港と同じような
X線による荷物検査の機械があったのだ。
危険物の持ち込みや
テロへの対策なのだろう。
すべての駅で、かどうかわからないが、
少なくとも私が今回使った
上海市内の駅では、
すべての駅でこの検査があった。
もちろん、皆慣れたもので
流れるように荷物を乗せていた。
地下鉄はかなりの混雑だったが、
吊り革を見るとこんな形。
こんな単純なものでさえ、
日本との違いには敏感になる。
【ホテルの朝食】
ホテルは典型的なビジネスホテル。
朝食はいわゆるバッフェスタイル。
パン食から中華まで
選択肢が多く充実している。
朝からラーメンのような麺類もある。
中華料理系は、
麺類も粥も肉も野菜も
どれもほんとうに美味しかった。
一方、パン類は全滅。
クロワッサンは油臭いし、
焼き立てのワッフルでさえ、粉っぽくて
ちっともおいしくなかった。
やはり、中国では中華料理に限る。
そう言えば、朝食のレストランには、
頭にカールを巻いたままの女性がいた。
昭和の漫画を見ているような気分に。
【ウォシュレット】
日本以外で初めて
通称「ウォシュレット」を見た。
写真はホテルの部屋のお手洗い。
便座に直接小さなボタンが付いている。
この位置、想像すればわかる通り
実際にはかなり押しにくい。
【ペットボトル】
ペットボトルがまっすぐに立たない。
この程度の傾きは問題ない、
ということなのだろう。
実際、確かに問題はないのだが、
数本で試したものの
どれも皆すこし傾いていた。
ちなみに缶コーヒーは
最近日本ではすっかり見なくなった
プルタブと本体が
完全に切り離されるタイプ
いろいろ書きたいことはあるのに、
写真を整理しながら書いていたら
まさにどうでもいいような些末なネタに
なって来てしまった。
次回は、気分を切り替え
日本より圧倒的に進んでいる
スマホの浸透率と、
スマホ利用のシステムについて
書いてみたい。
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