オーストリア旅行記 (37) オーストリア国立図書館
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オーストリア旅行記 (37) オーストリア国立図書館
- 圧倒的な迫力と美しさ -
ハプスブルク家・旧王宮の中の
見どころのひとつが
オーストリア国立図書館だ。
【ヨーゼフ広場】
ちょっとわかりにくいのだが、
国立図書館の入り口は
ヨーゼフ2世の騎馬像のある
この広場に面している。
地味な階段を上ると
いきなりこの光景が眼に飛び込んでくる。
【オーストリア国立図書館】
世界で最も美しい図書館と
称されることもあるらしいが、
一歩足を踏み入れただけで、
その迫力と美しさには圧倒される。
「Prunksaal:プルンクザール」
(豪華なホール)と呼ばれる空間は、
とても図書館とは思えない雰囲気。
古い本がビッシリと並ぶさまは
タイプスリップした映画の世界。
ここは
マリア・テレジアの父、
カール6世が作らせたもの。
中央の像がカール6世。
オーストリアバロックの巨匠
シェーンブルン宮殿も手がけた
フィッシャー・フォン・エルラッハの設計、
その息子のヨーゼフ・エマヌエル・
フィッシャー・フォン・エルラッハが
1723~1737年にかけて建築。
「息をのむ」という表現しか浮かばない。
中央の丸天井のフレスコ画は、
宮廷画家ダニエル・グランによるもの。
この部分は高さが約29mもある。
8つの楕円窓からの光で
みごとに絵が浮かび上がっている。
広間の大きさは、全体で
幅約14m・奥行き約80m・高さ約20m。
宗教改革者マルティン・ルターの
著作コレクションでも知られている。
とにかくこの迫力と美しさは、
一見の価値がある。
ウィーン観光時の訪問先として
強くお薦めしたい。
旧王宮、国立図書館を出ると
「スイス宮」を通って
フランツ2世像のある広場に出るが
スイス宮と広場を結ぶ門は、
スイス門と呼ばれている。
【スイス門】
フェルディナント1世が
ウィーンを統治した
1552年に建設された。
マリア・テレジアの時代、
スイス傭兵が警備していたことから
スイス門と名付けられたとのこと。
バチカンに残るスイス衛兵のような
派手な制服というか服装で
警備していたのであろうか?
ってそんなことはないか。
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