オーストリア旅行記 (24) ウィーン自然史博物館
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オーストリア旅行記 (24) ウィーン自然史博物館
- 向かい合って建つ双子博物館のひとつ -
前回書いた
リンク通りの整備と共に建てられた
建築物のひとつが「ウィーン自然史博物館」
完成は1889年8月。
日本でいえば明治22年。
右下を歩く人の大きさから
その規模が想像できるだろうか。
博物館まで行くと、
マリア・テレジア広場と呼ばれる
マリア・テレジアの像のある広場を挟んで、
ほぼ同じ外観の大きな大きな建物が
向かい合って建っている。
まさに双子博物館。
【マリア・テレジア広場】
こちらが
【ウィーン自然史博物館】
そしてこちらが
【ウィーン美術史博物館】
ちょっと見では区別がつかない。
マリア・テレジアの像は
この2つの建物の真ん中にあって
こんな感じ。
奥に見えているのは美術史博物館。
どちらの博物館も
オーストリアはもちろん、
世界的に見ても主要な博物館の
ひとつと言われている。
美術史の方は後日改めて訪問、と
計画していたので、
今日は自然史博物館のみ。
ここの蒐集品は、
マリア・テレジアの夫
フランツ1世のコレクションが
その起源になっているが、
その数は現在
3千万点にもなっているという。
ちなみに、
このフランツ1世と
マリア・テレジアとの間に生まれた
16人の子どものひとりが
マリー・アントワネットだ。
この博物館、
内部のコレクションもすごいが
入るとまず建物自体に圧倒される。
ミュージアムショップの絵葉書には
中央階段からホールを見上げた写真も。
中央階段回りも宮殿のよう。
カフェテリアも
カフェテリアから見上げる丸天井も
どこを見ても風格があり美しい。
以前は宮殿だったものを転用、
というわけではない。
リンク通りの整備の一環で
博物館のために、
博物館用に建てられたもの、
というのだからもっと驚く。
館内は写真撮影が禁止されていたので、
写真で紹介することはできないが、
生物、地学関連の蒐集品を中心に、
さまざまな展示が続く。
重さ117kgもあるトパーズやら、
マリア・テレジアが夫に贈ったという
2800個もの宝石がちりばめられている
高さ50cm、重さ2.8kgの
「宝石のブーケ」
などもある。
とガイドブックにはあったのだが、
残念ながら我々が訪問したときには、
「宝石のブーケ」は貸出し中で、
実物を見ることはできなかった。
ミュージアムショップの絵葉書だと
こんな感じ。
夫から「もらった」ではなく、
夫に「贈った」もの。
上に貼った
中央階段の写真中央下にも写っているが、
フランツ1世が、
鉱物コレクションを観察している絵もある。
これもミュージアムショップの絵葉書。
この時点で、彼の回りの棚は
コレクションですでに
埋め尽くされていることがわかる。
鉱石、化石、
動物の剥製、昆虫の標本、
巨大な恐竜の骨格、
さらには、地球や宇宙に関する展示も。
隕石だけでも相当な数がある。
多くの展示品の中、
今回実物を見たかったもののひとつが
「ヴィレンドルフのヴィーナス」。
写真は撮れなかったので、またまた
ミュージアムショップで買った
絵葉書の写真を添えておきたい。
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