オーストリア旅行記 (20) さようならハルシュタット
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オーストリア旅行記 (20) さようならハルシュタット
- 観光地は独英中韓の四言語 -
2018年も明けてもう一週間。
今年最初のアップです。
本年もよろしくお願いします。
前回の続きから始めたいと思います。
ハルシュタット、最後の朝。
気持ち良い朝日が
朝食のレストランに降り注いでいる。
湖の向こう岸には
赤い車両の電車が走っている。
渡し船も小さく見えるが、
湖面が静かで反射が美しい。
朝食を食べてチェックアウト。
いよいよ
ハルシュタットともお別れだ。
名残惜しさゆえ、最後に
世界遺産「ハルシュタット」で
撮った写真から二枚だけ選んで
もう一度貼っておきたい。
(次の2枚のみ、
クリックすると通常よりも
大きなサイズで表示されます)
PCからの方は、ぜひクリックしてご覧あれ。
ところでここに2泊する間、
出遭った日本人は
遊覧船での母娘ふたりだけだった。
ザルツブルクでも、
見かけるには見かけたが、
気がついた範囲では数人レベル。
サウンド・オブ・ミュージックツアーの
約60人のバスの中にも、
我々夫婦以外にはひとりもいなかった。
個人旅行で気ままに動いているせいか、
ツアーの団体さんとは出遭っていないし、
もちろん実数もわからないが、
それにしたって
ハルシュタットもザルツブルクも
どちらも世界遺産になっている
大観光地だ。
バブリーなころ
「どこに行っても必ずいる日本人」と
やや揶揄されるように言われていたことは
「今は昔」なのだろうか。
そう言えば、
ハルシュタットの町中にある掲示板も
ドイツ語、英語、中国語、韓国語
の4言語で書いてあり
そこに日本語はなかった。
今回、
「あっ、東洋系の人だ」と思っても
家族連れなら中国人、
若いカップルなら韓国人、
ということが圧倒的に多い。
観光地の掲示板は、
そのあたりの訪問者数を
敏感に反映しているのかもしれない。
(ごみ捨てに関する注意よりも前、
一番最初に
ドローンに関する注意書きがあるのも、
反映の感度を表している気がする)
もうひとつ、
町で目にして気になったものを。
一般車両を規制しているほどの
狭い町中、
清掃車も実にコンパクトで、
小回りのきくものだった。
閑話休題。
そう、ハルシュタットとのお別れだ。
来たときと同様、渡し船に乗って
美しい景色との別れを惜しみながら
対岸の駅下を目指した。
船を下りてから、駅まではすぐ。
まさに直結
本数が多いわけではないせいか、
無人駅にわりと多くの人が待つ。
ほぼ定刻に電車がやってきた。
乗車した直後、幸か不幸か天気が急転。
一気に雨になってしまった。
来る時には、帰りの途中下車も考えていた
バート・イシュルやトラウン湖は、
雨のためそのまま通過。
残念だが、次回のお楽しみとしよう。
ザルツブルクから来た時に乗換えた、
アットナング・プッハイム
(Attnang-Puchheim)駅に到着。
今度はウィーン方面に向けて乗換えだ。
ウィーン行の電車を待っている際、
アットナング・プッハイム駅には
こんな列車が停まっていた。
日本では見かけることが少なくなった
貨物列車かつ裸の材木。
それを見ていたら
急に前に読んだ本のことが蘇ってきた。
次回は、その話から始めたい。
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