オーストリア旅行記 (17) 朝の小鳥の大合唱
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オーストリア旅行記 (17) 朝の小鳥の大合唱
- ビューポイントでは・・・ -
ハルシュタットは小さな町で、
「マルクト広場」と呼ばれる
町の中心の広場でさえも
この程度のかわいらしさ。
広場を囲む店やレストランも
花できれいに飾られている。
夕食は、湖畔のレストランで、
鱒(ます)の一種か?
魚料理にした。
味は申し分なかったが、
この写真、サーブされたままを
席から写したもの。
日本人からするとかなり違和感あり。
やはり、尾頭付きの場合
頭は左でしょ。
もちろんそれを
オーストリア人に強いるつもりは
全くないけれど。
小さな町の夜は早く、そして静かだ。
ハルシュタットでの一泊目は、
早めに床についた。
翌朝、ホテルの部屋の窓からの景色。
雲は多いが、山の空気が気持ちいい。
いろいろな鳥の鳴き声が聞こえてくる。
まさに朝の大合唱。
思わず持っていたPCMレコーダで
録音してみた。
一般車両の入町が規制されているせいか、
早朝、車が一台も走っていないのも
録音にとってはありがたい。
近くに小さな滝があるので、
滝の音がバックに流れている。
朝の山の空気感が伝わるだろうか。
【朝の鳥の鳴き声】
録音していたら、
今度は教会の鐘の音まで。
小鳥の鳴き声と教会の鐘の音。
なんて気持ちのいい朝なんだ。
【鳥の鳴き声と教会の鐘の音】
鳥の声を聞きながら、
さわやかな気分で朝食に向かう。
朝食は、
シリアルの種類も
チーズの種類も
ヨーグルトやジャムの種類も
(ドライ)フルーツ、ナッツの種類も
パンの種類も
さらに魚の種類も
豊富で、何を取るか迷ってしまう。
味のほうもどれもおいしい。
「いっぱい歩くからいいか」
と誰に聞かれたわけでもないのに
言い訳しつつ、ついつい食べ過ぎてしまう。
朝食後の散歩は、
観光客が必ず向かうという
ハルシュタットで一番のビューポイントへ
行ってみることにした。
途中の道沿い、
斜面に建つ家々の様子もよくわかる。
で、到着したのがここ。
風があって、
湖面が波立ってしまっているが、
ポスターやカレンダーにもよく使われる
ハルシュタットの代表的なアングルだ。
「山」と「湖」と「教会」と
「湖畔の家並み」と
ほんとうにバランスが美しい。
ちなみにここ、
多くの人が集まるのに、
ビューポイントとして
特に広場になっているわけでもなく、
まさに狭い道路沿い。
しかも、民家もすぐ横に建ち並んでいる。
次々と来る観光客は、
歓声をあげたり、写真を撮ったり
かなり賑やかだ。
そのせいか、
こんな掲示まで。
「Quiet Please!」
「お静かに」
急斜面に建つ家は
一軒一軒特徴があり
日本建築でいう「懸魚(げぎょ)」の部分に、
湖にいる白鳥を彫り込んだ妻飾りを持つ
おしゃれな破風(はふ)の家もある。
ほぼ木と同化してしまったこんな家も。
各家の
花の手入れは手間がかかることだろう。
でも、なんともやさしい気持ちになれる。
朝のおいしい空気を
たっぷり吸い込みながらの散歩は、
肺の中までリフレッシュされる。
景色と空気だけで体が浄化されていく、
そんな快感がある。
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