オーストリア旅行記 (13) 鉄細工の看板の賑やかさ
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オーストリア旅行記 (13) 鉄細工の看板の賑やかさ
- 「ボスナ」とビール -
今日は、歴史や年号を忘れて、
お店を眺めながら
気軽にザルツブルクの町を
散策してみたい。
【ゲトライデ通り】
旧市街で最も賑やかな通り。
狭い通りの両側に
商店がギッシリ並んでいる。
ここの特徴は、何といっても
鉄細工の看板。
アイデアと美しさを
競っているのかと思うほど、
看板だけを見ていても飽きない。
大小さまざまなタイプがあるが
右側に見えるような大型のものだけでなく、
左側に並ぶようなシンプルで
小型のものにすてきなものもある。
わずか数百メートルの短い通りなので、
さっさと歩けば
あっけないくらい簡単に通り抜けられるが、
ドイツ語が読めない分(?)
看板からどんな商店かを類推する
自己クイズをやりながら歩くと
逆にちっとも前に進めなくなる。
突き当りにはブラジウス教会がある。
この通りで、
ちょっとおもしろいものを見つけた。
さて、これは何でしょう?
建物の入り口横、
写真の中央下に並んでいる。
上に向かって伸びているワイヤーを
見ればわかる通り、どうも呼び鈴のようだ。
2階から5階まで、
各階にそれぞれのワイヤーが届いている。
見上げるとこんな感じ。
「I」を引けば、「I階(日本での2階)」に
繋がっているワイヤーが動き、
物理的に「I階」の呼び鈴が鳴る。
ちなみにワイヤーを追って見上げると、
上の写真のように庇(ひさし)の下に、
[1407]と[1987]の数字が見える。
年号だと思うがどういう意味なのだろう?
【塩専門店】
前にも書いた通り
ザルツブルク(Salzburg)は
salzが「塩」で
burgが「城、要塞、砦」、
つまり「塩の城」という意味。
そこにある、その名もズバリ[Salz]。
ショーウィンドウも塩のみ。
店内も塩のみ。
食用はもちろん、
バスソルトやソープなど、
お風呂用や美容関連製品も並ぶ。
色も多彩できれいだし、
パッケージングもおしゃれ。
でも、これらは全部「塩」!
量も多種用意されているので
おみやげにも買いやすい。
塩そのものの多彩さに圧倒されながら、
おしゃれなミルがないかと探したのだが、
残念ながらいいものが見つからなかった。
なので塩だけ少し購入。
「岩塩」のまま、というスタイルでも
様々な大きさのものが並んでいる。
さすがにこちらは
おみやげ、というわけにはいかないが。
町を歩くと、通りだけでなく、
建物を通り抜ける路地が
あちこちにあって、
独特な雰囲気を醸し出している。
路地幅は狭く、天井も低いが、
ショーウィンドウはおしゃれ。
そんな狭い中、
行列のできているお店が。
【バルカングリル】
「ボスナ」と呼ばれる
ホットドッグを売っている。
いいにおいに釣られて、
並んで買ってみることにした。
焼き色をつけたパリパリのパンに、
細めのグリルソーセージが2本
サンドしてある。
玉ねぎ、パセリの他
黄色い独特な香辛料が振ってある。
ソーセージを焼いて、
出来立てを手渡してくれるので
ほんとうにおいしい。
お昼にちょっと食べるのにはピッタリ。
行列ができているのも頷ける。
辛いわけではないが、
「やっぱりコレがなきゃ」と
別なお店でDIE WEISSE HELLという
ビールを買ってしまった。
昼間っから、おいしいホットドッグと
ビールの組合せ。最高だ!
ザルツブルク観光も
いよいよ終盤になってきた。
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