ゲレンデがとけるほど
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ゲレンデがとけるほど
- 誤変換の笑い -
前回、
「大隅良典氏 ノーベル賞!」の朗報を受けて、
新聞6紙の読み比べをしてみたが、
読売新聞のコラム「編集手帳」は
こんな書き出しでノーベル賞の話に繋げていた。
以下水色部、
読売新聞 2016年10月4日「編集手帳」からの引用
「うまくいかない画像サイズになった」
と書いたつもりが、画面には
「馬食い家内が象サイズになった」。
以前、日本漢字能力検定協会が募った
漢字変換ミスで年間賞に選ばれている
◆食欲の秋を迎えるたび、
わが太鼓腹をなでてはこの″珍文″を思い出す。
不要な肉である。
人間は細胞のかたまりなのに、
細胞ほどは賢くないらしい。
朗報に万歳をしたあとで、
およそ学術的でない感慨に浸っている
◆東京工業大学の
大隅良典栄誉教授(71)が、
「オートファジー」という生命現象の研究で
今年のノーベル生理学・医学贅に選ばれた
(ずいぶん無理やりな話の展開だなぁ、はともかく)
「馬食い家内」が年間賞に選ばれたのは2008年。
久しぶりに聞いた「誤変換」の話題に、
いろいろな思い出が蘇ってきた。
インターネットが登場するよりもずっと前、
ワープロが元気だったころ、
「披露宴の新郎新婦」と書こうとして
「疲労宴の心労神父」が出てきたときは、
おもわず映画の一シーンを見ているような
気分になったし。
変換ミスについては、いまから20年ほど前
まさに誤変換を集めた「誤変換の宴」なる
楽しいテキストのページがあった。
最近の「かな漢字変換」は
ほんとうに優秀になったので
突拍子もない変換に「えっ!」と思うことは
ずいぶん減ってしまったが、
当時はまだまだ「誤変換」は
よく笑い話のネタになっていた。
ピーヒョロヒョロのモデムで
インターネットに接続していたころの話だ。
古いメモをひっくり返して
傑作誤変換をいくつか紹介したい。
とちり養成策 <土地利用政策>
金が新年 <謹賀新年>
などは、ちょっと理屈っぽくて
よくできてはいる(!?)けれど笑えない。
死後塗料 <仕事量>
最近平気 <細菌兵器>
ゴキブリ胎児 <ゴキブリ退治>
猫を解体! <猫を飼いたい!>
歯医者は猿のみ <敗者は去るのみ>
あびせ下痢 <あびせ蹴り>
妻子アルミですから <妻子ある身ですから>
蕎麦に入れ歯 <そばにいれば>
アメリカ製カツ <アメリカ生活>
などは、ストレートでかつシンプルで、
ギャップがあって私好み。
まぁ、〇〇ネタがらみもはずせない(!?)でしょう。
女子行為室 <女子更衣室>
今夜俺求めてくれる?
<今夜俺も泊めてくれる?>
こんな子としてて良いのか
<こんな事してていいのか>
いろいろあっても、個人的誤変換No.1はやはりコレ!
<ゲレンデがとけるほど恋したい>
失礼しました。
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