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2016年5月15日 (日)

山中湖周辺 春の植物アルバム (3)

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山中湖周辺 春の植物アルバム (3)

- リスの海老フライ -

 

2016年4月23日、
山梨県山中湖周辺の林に、
春の植物を見に行って来た、
の3回目。

1回目はこちら
2回目はこちら

P4234513s

 

きょうは、この植物からスタートしたい。

【ツタウルシ】

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名前の通り、
ツタになって他の樹木に絡みついている。

近づくだけでもかぶれることがある、
と言われるほど、かぶれやすさでは
強烈な部類とか。要注意だ。

この時期、葉が紅いので目立つが、
特徴である3出葉という葉の付き方は
若くてまだわかりにくい。

P4234500s

 

「樹木に絡みつく」仲間としてはこちらも。

【ツルアジサイ】

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大きな木に絡みつきながら、
どんどん上に登っていく。
10m以上にもなることもあるという。

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こちらのほうは、
「かぶれ」も「毒」も気にせず
安心してそばに寄れる。

 

そうそう、「毒」と言えばこれ!

【トリカブト】

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日本三大有毒植物のひとつ。
まさに死が絡む猛毒。

この時期は、葉だけで、
あの特徴あるトリカブトの形をした花は
まだ影も形もないので目立たない。

目立たないが、恐ろしさではピカ一。

特に葉だけを見ると、
食用にもするニリンソウやヨモギにも
よく似ているため「超」要注意だ。

 

【フデリンドウ】

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花の咲いた状態が「リンドウ」に似ていて、
閉じた状態が「筆(ふで)」に似ているから
「フデリンドウ」とか。

紫色の美しさはまさにリンドウを思わせるが、
とにかくサイズが小さい。
這うようにして写真を撮った。

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ちなみに、リンドウは竜胆(りゅうたん)と書く。

その根は、
苦味(がみ)が強いことでよく知られている
「熊の胆(い:胆嚢)」よりも苦いらしく、よって、
「熊」より強い「竜」が選ばれたのだとか。
「熊胆」より苦い「竜胆」。

実際に、リンドウの根には薬効がある。

 

【リスの海老フライ】

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林を歩くと、
リスが食べたあとの松ぼっくりをよく見かける。

松の実の部分を食べるために、
まわりを囓ってしまったあとの松ぼっくりは、
「海老フライ」そっくり。
まさに笑ってしまうくらいよく似ている。

リスの痕跡、という意味では、
このクルミもそう。

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どうやって割るのか、
あの硬い硬いオニグルミが
きれいにまっ二つに。

リスはもちろん中身しか食べないので、
いくつ割れたクルミが散らばっていようとも、
相棒は多くの場合そばにある。

なので、「貝合わせ」ならぬ「クルミ合わせ」を
大自然の中でゲームとして楽しむこともできる。

片割れとなる相棒が見つかると、
ふたつのクルミ片は、ぴったりくっつく。

 

【タラノキ】

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ちょうど、新芽(タラの芽)の季節。
驚くべきことに、人の手が届く範囲、
ほとんどすべての新芽が
刈り取られていた。

春の山菜の王者。
天ぷらや白和えなどで食べると美味しいが、
ここまでみごとに狙われているとは。

簡単には手が届かない、
高い高い部分の芽だけが残っている。

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【クマシデ/イヌシデ】

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おそらく
上が「クマシデ」で、下が「イヌシデ」

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果穂が、玉串やしめ縄につけられる
白い紙を折った「四手(しで)」に似ていることから
「シデ」と呼ばれる。

今は花の季節なので、果穂の様子も、また
「クマ」と「イヌ」とを区別する
葉脈の様子もまだよくわからない。

 

と、3回に渡って、山中湖畔で実際に見かけた
春の植物たちを並べてみた。

林の中を歩いた後は、
自転車を借りて湖畔を半周り。

途中、お茶に寄ったお店がほんとうに素敵だったので、
最後に軽く添えておきたい。

店内は美しいドライフラワーで溢れていた。

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リースだけではない。
どの花も色が美しい。

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お店の名前は「Paper moon」

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ケーキも紅茶も、
「ぜひもう一度行きたい」と
思わせる味。

喫茶エリアの横には、大きくはないが
洒落たセレクションの雑貨コーナもあり、
ドライフラワー以外を買うこともできる。

そこで見つけた
猫をモチーフとした針金細工。

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すっかり気に入ってしまい、
思わず購入してしまった。

植物だけでなく、
旅先での予期せぬお店との出逢いは、
ほんとうに楽しい。

以上、2016年春の小旅行の記録でした。

 

 

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