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2016年5月 8日 (日)

山中湖周辺 春の植物アルバム (2)

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山中湖周辺 春の植物アルバム (2)

- カエデも花盛り -

 

2016年4月23日、
山梨県山中湖周辺の林に
春の植物を見に行って来た、
の二回目。
(一回目はこちら

P4234527s

 

きょうは、この花からスタートしたい。

【ウグイスカグラ】

P4234489s

鶯(ウグイス)と神楽(かぐら)、
品のある名詞を二つも確保。

この時期、
ピンクの小さな花が咲いているが、
のちに真っ赤な実をつける。

鶯が、細い小枝を避けながら
実をついばむその様子が
神楽を舞っているようだから、とか
鶯隠れ(ウグイスガクレ)から、とか
諸説あるようだが味のある名前だ。

P4234490s

鶯(ウグイス)や神楽(かぐら)から連想される
空気感と
ラッパ状のかわいらしい花との間には
ちょっとギャップがあるけれど。

 

【サンショウ】

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香辛料としてよく使うサンショウも
この時期はまだこんな様子。

展葉前とはまさにこのこと。

P4234494s

小さくても、そこには強い生命力を感じる。

 

【ミズキ】

P4234499s

鹿の樹皮食いの被害に。
その傷口(?)を見ると、
名前の通り、水分が多いことが一目瞭然。

 

さて、ここからは、日本の林の代表格のひとつ、
「カエデ」を並べて見てみよう。

今回、見かけたのは以下の6種類。
「イタヤ  カエデ」
「ウリハダ カエデ」
「ウリ   カエデ」
「カジ   カエデ」
「アサノハ カエデ」
「イロハ  カエデ」

ちなみに、カエデは、
葉の形がカエルの手、
つまり「カエル手」から来ているらしい。

この時期の「カエデ」は、
まだ「カエル手」には見えなかったり、
花が咲いていたりで、
秋の紅葉とは全く違った姿を見せてくれている。

【イタヤ カエデ】

P4234477s

葉がよく茂って、板で葺(ふ)いた屋根のように
雨が漏らないことから、この名前になったらしい。

雨宿りができるほどの繁りを生む葉も、
この時期はまだシワシワで、こんなに幼い。

P4234481s

 

【ウリハダ カエデ】

P4234522s

展葉前、つぼみのような葉が美しい。

名前の通り、まさに茎がウリハダ。
スイカやキュウリを思い出す。

P4234524s

 

【ウリ カエデ】

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ちょうど花が咲いていた。
花と同様、
秋には葉が黄色に色づく。

 

【カジ カエデ】

P4234587s

こちらは紅い花。

その葉の形状が(クワ科の)カジノキの葉に
似ているのでそう呼ばれるらしい。

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日本でよく見るイロハカエデに代表される
カエデの葉のイメージとは異なり、
カナダの国旗であるメープルカエデの葉に似た形に
なるという。

オニモミジの異名もあるくらい
大きな葉になるようだが、
今はまだ「オニ」には程遠い。

 

【アサノハ カエデ】

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しわのある葉が、麻の葉に似ていることから
そう呼ばれるらしい。

初々しい葉と、小さな花がほんとうに美しい。
紅葉の季節以外にも、こんなに「カエデ」を
楽しめるなんて。

 

【イロハ カエデ】

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カエデの最後は、やっぱりコレ。
もみじの代表格、イロハカエデ。

ちなみに「もみじ」とは
葉が色づくことの古語「もみつ」から。

秋に写真を撮ると、まさに「紅葉」として
まとめて撮ってしまうが、
春の様子は6種類ともこんなに違う。

 

【ヒナスミレ】

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まさに雛と呼びたくなるような
小ささ、可愛らしさ。
清楚という言葉が浮かぶ。

 

【ザリコミ】

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のちに真っ赤な実をつけるが、
この時期は小さな小さな黄色い花。

「ザリコミ」というちょっと変わった名は、
「ザリ」が砂利地、
「コミ」がグミに由来するのだとか。

グミ科ではないが、
赤い実がグミを連想させるからであろう。

P4234526s

ちなみに、ぐみ(茱萸、胡頽子)は
古くからある和語。

お菓子のグミ
(ドイツ語でゴムを意味する"Gummi"に由来)とは
全く関係がない。

赤い実が、グミキャンディを
思わせるところもあるので、
ちょっと紛らわしいが。

 

【トサミズキ】

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ミズキ科ではないが、
ミズキ同様、樹液が多く、
春に枝を切ると水がしたたるほどだとか。

P4234531s

ソメイヨシノのように、
花を咲かせたあと、葉が出てくる。
なので、今は花が散ったあと。

葉のシワシワ感が、初々しさを感じさせる。

なお、「トサミズキ」の「トサ」は、
発見地、土佐(高知県)から。

 

【シロモジ】

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樹皮の色により、クロモジとシロモジがある。
どちらもクスノキ科クロモジ属。
シロモジなのにクロモジ属とはわかりにくい。

シロモジの木は強靭で、杖に利用されたりする。

ちなみに、クロモジのほうの利用の代表例は、
爪楊枝。
逆に、爪楊枝のことを「クロモジ」と呼ぶのは、
ここから来ているらしい。

「モジ」が付くので女房詞からか、
という説もあるようだが真偽の程は定かではない。

 

春の植物の様子、もう少し続けたい。

 

 

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コメント

野の素敵な花の写真をたくさん有難うございます。
ついつい目立つ花、大ぶりの花に目が奪われがちですが、こうしてひっそりと咲いている花も素敵です。
特にモミジの色々な花に色々な表情があってすてきでした。モミジといえば、やはり紅葉に目が行きがちで、花といえば、イロハカエデのヘリコプターの羽のような花(実)しか、今まで思いつきませんでした。今度、モミジの花も意識してみたいです。

Khaawさん、コメントをありがとうございます。
季節ごとに季節ごとの表情ってあるものですね。

植物図鑑には載っていないような時期の姿に出逢うと、
新発見したような、ちょっと得したような気分になれます。

いずれにせよ、
どんな葉でも花でも、これから成長していくものが持つ生命力は、
ほんとうに魅力的です。

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