ユーモアを忘れない
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ユーモアを忘れない
- 検索で見つからないけれど -
閏日2月29日は4年に一度。
4年に一度と言えば、以前
ここで、4年に一度の洗濯ですむ
「オリンピックパンツ」の紹介をした。
もうひとつ、2月29日で
思い出したことがある。
以前目にした某料理レシピサイトだ。
そのサイトは、
「今日の献立」が毎日更新される
人気サイトだった。
さて、問題。
某年2月29日。
そこにはどんな料理が紹介されていたでしょう?
2月29日、「今日の献立」には
料理の紹介がなく、
ひと言こう書いてあった。
うまい!
レシピの欄にこのコメント。
なんてユーモアのある
ウィットに富んだひと言だろう。
というわけで、4年に一度のチャンス、
今年はどんなコメントが載るのだろうと
密かに楽しみにしていた。
ところが、当日、掲載されたのは
いつも通りの料理の紹介記事だけだった。
あれ?
期待していた私が間違い?
私が見て笑ったのは4年前? 8年前?
気になっていろいろ調べてみたのだが、
そういった記述に関しては、
なぜか全く検索に引っかからない。
老舗有名サイトゆえ、
サイト名自体を間違って覚えているとは
考えにくいのだが。
というわけで、
今回はどうしてもウラがとれなかったため、
サイト名の紹介は控えさせていただく。
おかしいなぁ?
私は幻(まぼろし)を見たのだろうか。
検索で見つからなかったからといって、
存在が否定されたわけではないのに、
なぜか自信が揺らいでしまっている。
どこで見たコメントだったのだろう?
「ユーモアのあるコメント」と言えば、
これも忘れられない。
こちらは、画像も残っている。
全米第二位の規模を誇っていたにもかかわらず、
2011年に倒産してしまった
米国の書店チェーンBorders。
経営不振には、もちろん、
オンライン書店「Amazon」の台頭が
大きく影響していたことは間違いない。
そのBordersが倒産の危機に瀕していたころ、
Borders実書店の入り口扉に貼ってあったという
貼り紙。

「NO RESTROOMS.
TRY AMAZON」
あえて訳すと
「お手洗いはありません。
使いたいならAmazonに聞いてみたら」
そんな感じか。
どんな状況でも、ユーモアを忘れていないのは
さすがだ。
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本当にこういうときのアメリカ人のユーモア(多分、日本人の呼ぶユーモアよりもっと広い意味があるように思いますが)にはびっくりさせられますね。
Restroomはアメリカでは広くトイレの意味で使われていますが、もしかしたら「(我々には)休憩する余裕もないNo room for rest」といった意味にもかけているのかもしれませんね。
投稿: Khaaw | 2016年3月12日 (土) 10時19分
Khaawさん、コメントをありがとうございます。
なるほど、それもあるかもしれませんね。
経営状況としてはまさにかなり厳しかったころですから。
Borders、本だけじゃなくて、CDも結構充実していました。
試聴コーナーでは、セレクトされたCDとの出逢いもあって、
気に入って買ったCDも何枚もあります。
ユーモアを忘れない、とは言え
リアル書店の減少は、やっぱりさみしいものです。
投稿: はま | 2016年3月13日 (日) 00時55分