シャッフルしてもトランプである
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シャッフルしてもトランプである
- ショウモナイ川、シカタナイ川 -
2015年10月7日
首相は第三次安倍改造内閣を発足させた。
今回の改造では10閣僚を交代させているが、
内閣改造って、
「手を伸ばし待ってる子どもにアメ配る」
の絵しか浮かばないせいか、
私の気持ちの中では、
どうしても「大臣」という言葉と
結びつかない。
そう言えば、五七五の調子で思い出したが、
松木秀さんの歌にこんなのがあった。
シャッフルしてもトランプである
松木秀 歌集『親切な郷愁』(いりの舎)から。
「再編」のニュースって
いつ聞いてもワクワクしないけれど、
理由はこんな簡単なことだったのか、
とたった31文字で教えてもらった気分。
松木さんの歌は、
笑わせておいて、ふっと読者にバトンを渡すような
絶妙なパス感覚がなんともいい。
最初に買った人がいるんだ
読者にバトンを渡すことで、
あとからじんわり沁みてくるような余韻ではなく、
読者の物語に委ねるような
立体感のある余韻を作りだしている。
ドン・キホーテにいそうなお客
一度読んで以来、ディスカウントストア
ドン・キホーテに行くたびに
この歌が頭に浮かんで困っている。
まぁ、もちろんその時は、自分自身も
「ドン・キホーテにいそうなお客」なわけで。
そうかと思えば、
しみじみとした古典的名曲の
こんなところを突(つつ)いてみたり。
時計なんぞを買いに行く人
もちろん「さすが歌人」と思うような言語感覚も。
「おしめ」は布の感じしかせず
表面上は語感の「笑い」だけなのに、
「これってもしかしたら」と
怖くなるような歌もある。
ショウモナイ川、シカタナイ川
社会批判ではこんな歌も。
「雷」や「大樹」に
何を思うかは人によるだろうけれど、
いろいろな場面が思い浮かぶ。
「寄らば大樹の陰」と言う奴
最後にひとつエ◯ネタを。
紳士諸兄にあっては、次の歌を読むならば
くれぐれも覚悟のうえ、どうぞ。
以後、二度とポケットティッシュを
平静な気持ちで使えなくなるので。
如くにひらくポケットティッシュ
とここで「開脚」と書いたら、もうひとつ
松木さんの歌とは全く関係ないネタを
急に思い出してしまった。
郵政民営化その他で、小泉純一郎氏が
首相として大活躍していたころ
氏は演説で、よくこう繰り返していた。
成 功 は ありえないのであります」
コレを受けて、こう書いている人がいた。
性 交 は ありえないのであります」
いい年をしたオッサンが
男子中学生みたいなネタで失礼。
まったく、男というのは
いくつになっても、
ショウモナイ川、シカタナイ川
ということでお許しあれ。
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