「妙正寺川」歩き (3)
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「妙正寺川」歩き (3)
- 「赤い帯」はいったい何? -
前回からのつづき。
「妙正寺川」歩きの3回目。
前回書いた調節池のほか、
歩いていて目に留まったものを少し紹介したい。
第一回に書いた通り、今は
「神田川」に流れ込む「妙正寺川」を
見ることはできないが、
「妙正寺川」に流れ込む「江古田川」を
見ることはできる。
【「妙正寺川」(左)と「江古田川」(右)との落合】
クリアなY字。
江古田川の水量は妙にさみしいが。
西武新宿線「沼袋駅」の先、
【中野区「平和の森公園」横】
中野刑務所跡地に開設された公園だが、
ここには地下式の下水処理場があるらしい。
その関係だろうか。
ご覧の通り、この公園下から流れ出る水の部分で、
川の色が大きく変わっている。
写真だけを見ると誤解してしまいそうだが、
汚い緑色の水が出てきているわけではもちろんない。
むしろ逆。
きれいな水の下に、水草が揺れている感じ。
【中野区「平和の森公園」先】
川も道も、
くねくねと曲がっているところは好きだ。
直線よりもずっと味がある。
【西武新宿線「鷺ノ宮駅」】
駅から出てくると正面がいきなり橋。
【「鷺ノ宮駅」先の「うつぎ書房」】
最近はすっかり数が減ってしまった個人書店。
「風は頁をめくるが、読むことはできない」
というなんとも不思議なコピー。
【「鷺宮オリーブ公園」の砂場】
犬や猫の糞対策で、一時話題になった柵つき。
個人的には「そこまで過保護にしなくても」と思うが。
確かに自分自身も、自分の子育て時にも
フンで大騒ぎした記憶はあるけれど、
まぁ、洗い流せばすむことだし、笑い話ですむことだし。
【杉並区 寺前橋の近くの地図】
杉並区寺前橋の近くの、
地面に埋め込まれていた地図。
この「赤い帯」は、いったい何を表しているのだろう?
地図のそばに説明はなく、
帰ってからも調べたのだが、
結局わからなかった。
「赤い帯」が何を意味するのかご存知の方、
いらっしゃいましたらぜひ教えて下さい。
このあたりまで来ると、上流端まではあとわずかだ。
約10kmをぶらぶらと歩いて、ようやく到着。
【妙正寺川 上流端】
最も上流のこの橋の名は「落合橋」
地上から追えるのはここまで。
この先に妙正寺公園がある。
【水源 妙正寺池】
妙正寺公園の中にある妙正寺池。
ここが妙正寺川の水源。
現在は地下水を汲み上げて放流しているとのこと。
【妙正寺】
これを忘れてはいけませぬ。
静かな佇まいの「妙正寺」
以上、「妙正寺川」歩きのスナップ写真から、でした。
この川は、第二回にも詳しく書いた通り、
氾濫、冠水対策をいろいろな形で見ることができる
「都会の川」だ。
氾濫への備えとは、もちろん
「調節池」や「監視システム」だけではない。
川沿いには、これくらい少し高いところを基礎にして
家を建てている地域があったし、
また、
橋がちょっと高い位置になっていることは、
橋や道路を冠水から守ることに
かなり有効なはずだ。
まさに人口密集地が続いている。
それぞれがうまく機能して、
大きな災害になりませぬよう。
最後に、もうひとつ。
素人写真ではわかりにくいかもしれないが、
流れている水は、思いのほかきれいだった。
都会の川を支えている目に見えない仕組みは、
調節池だけではない。
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妙正寺川
投稿: 縄田智子 | 2018年5月25日 (金) 06時04分