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2015年4月19日 (日)

Riverdanceの軌跡

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Riverdanceの軌跡

- Riverdance と Lord of the Dance -

 

「リバーダンス20周年記念ツアー」の舞台
観に行ったことを機に、
手許にある過去の映像を観返している。

ユーロビジョン・ソング・コンテストの幕間の
たった7分間のパフォーマンスから
「全世界で1万1000公演達成」まで来たRiverdance。

最初の構想、ダブリンの初演からロンドンへの進出、
そして記録的な興行成績を上げた
ニューヨーク公演までのいきさつについては、
このDVDに詳しい。
「リバーダンスの軌跡 (Riverdance - a Journey)」

Riverdance_journey

プロデューサーである
モヤ・ドハーティ(Moya Doherty)
ジョン・マコルガン(John McColgan)による
制作裏話、思い出話を中心に、
ドキュメント番組の手法で話は進んでゆくのだが、
貴重な映像が随所に溢れており、
Riverdanceファンには、かなり魅力的な一枚だ。

主役であるマイケル・フラットレー(Michael Flatley)
ジーン・バトラー(Jean Butler)がラフな練習着で
振りをつけている様子をはじめ
各演目の練習風景も短時間ながら観られるし、
主要メンバの舞台を下りたときの素顔もいい。

怪我と戦う痛々しいジーンの足先やら、
床の木の硬さや平滑さに問題があることが
リハーサルで踊ってみて
初めて明らかになるニューヨークでのシーンなど
舞台裏でのヒヤヒヤネタも満載。

それらを次々と的確にさばいていくモヤとジョンは、
仕事人としてもほんとうに魅力的だ。

 

そんな中、一番のヒヤヒヤは、
2度目のロンドン公演の直前になっても、
主役のマイケルと契約更新ができていなかったこと。
長時間の交渉を重ねたが「振付の権利」の件で、
合意に至っていなかったらしい。

双方共、大人のコメントになっていて、
具体的にどんな条件で揉めていたのか
詳細まではわからないが、
公平かつ冷静な視点での編集になっているので
互いの主張の意図するところは十分伝わってくる。

結局、なんと公演2日前に交渉決裂。
主役交代という事態を迎える。

あれだけの踊りの主役を
短期間に代われる人がいること自体驚きだけれど
そのとき選ばれたのがコリン・ダン(Colin Dunne)
9度のアイリッシュ・ダンス世界チャンピオン。
ニューヨーク公演でのDVDで
その踊りをたっぷりと観ることができる。

ジーンもパートナーの突然かつ直前の降板に、
「右腕を失ったよう」とショックを語っている。
一方で、新しいパートナーとなるコリンのことは、
「以前から知っていたし、地上最強のダンサーだ。
 動きにまとまりがある」
とコメントしている。

 

というわけで、映像作品の方も、

Riverdancedublin

 作曲 ビル・ウィーラン (Bill Whelan)
 主役(プリンシパル)
  男性 マイケル・フラットレー (Michael Flatley)
  女性 ジーン・バトラー (Jean Butler)
 フラメンコダンサー マリア・パヘス (Maria Pages)
 合唱 アヌーナ (Anuna)

というポイント劇場、初演最強の組合せは、
男性プリンシパルだけがコリンに代わって、

 作曲 ビル・ウィーラン (Bill Whelan)
 主役(プリンシパル)
  男性 コリン・ダン (Colin Dunne)
  女性 ジーン・バトラー (Jean Butler)
 フラメンコダンサー マリア・パヘス (Maria Pages)
 合唱 アヌーナ (Anuna)

というニューヨーク公演のDVDに引き継がれることになる。

 

単なる技術だけでなく、
マイケルの華、ジーンの気品が感じられる
最初のダブリン公演のVHSビデオカセットは
内容的には一押しなのだが、
残念ながら今では手に入りにくくなっているようだ。
(再生できるデッキそのものも減ってきているだろうし)

舞台を収めたDVDで現在、比較的簡単に手に入るのは、
(1) ニューヨーク -1996-
(2) ジュネーブ -2002-
(3) 北京 -2010-
の三本。

カメラやマイクの進歩もあるのだろう、
映像やタップの音の捉え方等は、
もちろん新しい収録のほうがいい。

ただ、この中で一枚だけ選べと言われたら、
私の好みは、一番古い(1)ニューヨーク公演版だ。

理由はいろいろあるが、正直に言えば、単に
ジーン・バトラー(Jean Butler)が好き、
ということなのだろうと思う。

(2)ジュネーブ公演版のオマケ映像には、
来日時の日本での様子も少し入っている。

 

なお、DVDには他に、これまでの録画映像を、
まさに切り貼りして作った「ベスト版」もあるが、
こちらはどの公演であれ、舞台を一回は通して観た、
という人向け。
いくらベストでもカタログ的寄せ集め映像では、
あの舞台の魅力が半減してしまう。

喧嘩別れしてしまったマイケルのRiverdanceが、
DVDの映像で観られる、という点では貴重だが。

 

なお、上に書いた通り、2度目のロンドン公演直前に
Riverdanceと決別してしまった
初代の主役マイケル・フラットレー(Michael Flatley)は
同じアイリッシュ・ダンスを核に
「Lord of the Dance」という
全く新しい舞台を立ち上げる。

タップ自体も全開で、見所もいくつもあるのだが、
舞台のテーストはRiverdanceとは全く違う。

フィナーレ部分、一部ご覧あれ。

そして、
このハデハデの「Lord of the Dance」は、
ロンドン、ハイドパークでの
「Feet of Flames」の公演に繋がっていく。

それにしたって
ダンサーの数を増やせばいいってものじゃぁない。
マイケルの踊りも
他の人にはないオーラというかカリスマ性も大好きだが、
舞台の方は、少なくとも私の好みとは違う方向に
進んでしまった。

ロンドン、ハイドパークでの「Feet of Flames」
人数だけにご注目あれ。
(下の写真またはここをクリックすると
 YouTubeに移って再生されます)

Feetofflames

 

なお、「Lord of the Dance」「Feet of Flames」は、
DVDでも手に入るが、下記2点は
リージョンコードに注意が必要。

 

以上、どっぷりと
Riverdanceとタップダンスに浸った
週末だった。

 

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