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2014年11月22日 (土)

Rendezvous(ランデブー)

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Rendezvous(ランデブー)

- 50年前のパリを -

 

先週はフランス、パリに出張しており、
ブログの更新ができなかった。

週末、時間があったら
「パリのホテルから更新します」とシャレてみようか、
などと考えなくもなかったのだが、
実際に行ってみると忙しくて全く余裕がなかった。

日本が夕方になったころフランスは朝を迎えるので、
いまやメールが繋がっていると、
悲しいかな連続で2日分働くようなハメになる。

 

ここに書いて楽しみにしていた
欧州宇宙機関(ESA)の探査機ロゼッタが放った
着陸機「フィラエ」が彗星に無事着陸、という
嬉しいニュースも、ESAの本部があるフランスで、
かつフランス語のニュースで知ることとなった。
(なので肝心な中身は理解できなかったのだが)

 

さて、今回のフランス出張の宿泊地はパリ。

自由に動ける時間にどこに行ったか、についても
書きたいとは思っているものの、パリと聞くと
反射的に思い出してしまう短編映画があるので、
まずはそれから書き始めたいと思う。

「男と女」のクロード・ルルーシュ監督の作品。
1965年に製作された長さわずか9分の
C'etait Un Rendezvous(ランデブー)

Rendezvous

古い映画なのでご存知の方も多いことだろう。

早朝のパリ市街地のど真ん中を、
最高時速200kmを越えるスピードで
まさにノンストップで車で駆け抜けていく。
ただそれだけ。

ストーリーもセリフも音楽も一切ない。
車のフロントからの景色とエンジン音、走行音のみ。

撮影許可も取っておらず、交通規制もしていない中、
50年前とは言え、市街地を
正真正銘のノンストップで突っ走る緊張感は、
他では味わえない魅力だ。

信号無視、反対車線走行、
石畳でのドリフト、眼の前に現れる車やトラック、
通行人や鳩にハラハラしながらも、
古い映像の中に圧倒的な臨場感を楽しむことができる。

 

この映画、走りだけでなく、走っているコースがまたすごい。
パリの地理に詳しい方は、夜明け前でまだちょっと暗いものの
その景色も楽しめることだろう。

凱旋門、シャンゼリゼ、コンコルド広場、
ルーブル美術館の前の狭いゲートを抜けて
オペラ座、そしてモンマルトル墓地を通って、
サクレ・クール聖堂まで、一気に駆け上がっている。

距離感のある方は、この全行程を9分、
というだけでいかに速いかがイメージできるはずだ。

 

というわけで、まだ観ていない方のために
YouTubeのリンクを貼っておこうと思ったのだが、
久しぶりにアクセスしたところ、
「全編版」は削除されてしまっていた。

いま観られるのは最後の2分だけ。
「ストーリーはない」と言ったものの、最後まで見ると
題名がどうして「ランデブー」なのかがわかるようになっている。
(下の写真、
 またはここをクリックするとYouTubeに移って再生されます)

Rendezvous1

 

たった2分だが、圧倒的な速さと緊張感は
十分伝わってくる。
残念ながらこの後半部分には、
最後のサクレ・クール聖堂ぐらいしか
大物の観光名所は出てこないので、
どこを走っているのかがわかりにくいのだが。

 

一方、前半部分は観光名所の連続だ。
映像が細切れの寄せ集めになってしまっているので
せっかくのノンストップ感が台無しだがこんな感じ。

 

当初この映画は、監督が所有するフェラーリ275GTBを
1955年のモナコGPにおいてフェラーリで優勝を飾った
F1ドライバーのモーリス・トランティニアンが運転、と言われ、
信号無視の爆走とV12エンジンのフェラーリ音のみという
シンプルな構成が話題になっていた。

ところが、
全編を覆うフェラーリの吹き上がるようなエンジン音は
実はあとから映像に被せたもので、
実際に走ったのはメルセデスだったとか、
ドライバーは当初言われていたF1ドライバーではなく、
ルルーシュ監督自身だったとか、
撮影後、監督はパリ警察に逮捕されたとか、
撮影は60年代ではなく70年代だったとか、
関連する裏ネタが次々とでてきた。


ただ、真相はどうであれ、作品自体が楽しめれば、
裏の話はどうでもいいように思う。

 

と、ここまで、全編を再度観ることを諦めていたのだが、
YouTube以外も探したところ、
ニコニコ動画には全編版があることがわかった。
アカウントをお持ちの方は、
ぜひここでご覧になってみてください。

 

私自身がパリでどこを訪問したのか、の話は次回に。

 

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