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2014年3月16日 (日)

オリコンチャート1位 1曲目から140曲目まで

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オリコンチャート1位 1曲目から140曲目まで

- 阿久悠の時代から「耳に注射する」音楽の時代に -

 

近所にある「街のレコード屋さん(CDショップというべきか)」の前に「閉店のご案内」が出ていた。

Img_7995s

昭和48年開業というから41年に渡って営業を続けていたことになる。
閉店は寂しいことだが、レコードとCDが一番元気なころを知っている、という意味では、
まだ幸せなお店なのかもしれない。

Img_7998s

 

今日は、「オリコンチャート1位ヒットソング集500〈上〉1968-1985)」を見ながら、
J-POPと呼ばれる前の、「歌謡曲」が元気だった頃をちょっと振り返ってみたい。

 

ORICON No.1 HITS 500 1968-1985〈上〉は、オリコンチャート1位の曲が500曲になったのを機に、
1位獲得曲だけを集めた歌本として1994年に出版されたものだが、
歌詞集としてだけでなく、資料集としても使えるようになっている。

こんなカラーページもある。

Oricon500a_70idol

Oricon500a_candies

Oricon500a_chu3

Oricon500a_pinklady

 

この本から、いつごろどんな曲が一位だったのかを一覧にしてみた。
Dateは1位登場日付、Weeksは1位滞在週数、万枚は100位以内滞在期間中の売上枚数を示している。

 

オリコンチャート1位 曲一覧 1曲目から140曲目まで

曲名 歌手 Date Weeks 万枚
1 ラブユー東京 黒沢明とロス・プリモス 19680104 3 32.7
2 帰って来たヨッパライ ザ・フォーク・クルセダーズ 19680125 5 131.3
3 恋のしずく 伊東ゆかり 19680229 5 77
4 ゆうべの秘密 小川知子 19680325 1 52.9
5 マサチューセッツ ザ・ビー・ジーズ 19680401 1 51.2
6 花の首飾り/銀河のロマンス ザ・タイガース 19680415 7 67.6
7 星影のワルツ 千昌夫 19680603 6 170.8
8 エメラルドの伝説 ザ・テンプターズ 19680708 2 46.2
9 シー・シー・シー ザ・タイガース 19680722 6 50.8
10 サウンド・オブ・サイレンス サイモンとガーファンクル 19680909 2 81
11 恋の季節 ピンキーとキラーズ 19680923 17 207.7
12 今は幸せかい 佐川満男 19681216 1 56.9
13 悲しき天使 メリー・ホプキン 19690127 1 46.7
14 涙の季節 ピンキーとキラーズ 19690203 1 51.5
15 ブルー・ライト・ヨコハマ いしだあゆみ 19690210 9 100.3
16 夜明けのスキャット 由紀さおり 19690414 8 109
17 港町ブルース 森進一 19690609 5 106.8
18 禁じられた恋 森山良子 19690714 8 78.8
19 池袋の夜 青江三奈 19690908 6 104.4
20 人形の家 弘田三枝子 19691020 3 57.1
21 黒ネコのタンゴ 皆川おさむ 19691110 14 223.5
22 逢わずに愛して 内山田洋とクールファイブ 19700216 3 69.9
23 白い蝶のサンバ 森山加代子 19700309 3 47.5
24 女のブルース 藤圭子 19700330 8 74.8
25 圭子の夢は夜ひらく 藤圭子 19700525 10 76.5
26 愛は傷つきやすく ヒデとロザンナ 19700803 5 65.5
27 手紙 由紀さおり 19700907 6 67.6
28 男の世界 ジュリー・ウォレス 19701019 3 73.4
29 京都の恋 渚ゆう子 19701109 8 85.1
30 走れコウタロー ソルティー・シュガー 19710104 1 67.5
31 霧の中の二人 マッシュマッカーン 19710111 2 39.9
32 望郷 森進一 19710125 3 54.5
33 花嫁 はしだのりひことクライマックス 19710215 2 60.5
34 知床旅情 加藤登紀子 19710301 7 105.1
35 ナオミの夢 ヘドバとダビデ 19710419 4 66.6
36 また逢う日まで 尾崎紀世彦 19710517 9 95.6
37 よこはま・たそがれ 五木ひろし 19710719 1 64.2
38 わたしの城下町 小柳ルミ子 19710726 12 134.3
39 雨のバラード 湯原昌幸 19711018 3 61.9
40 雨の御堂筋 欧陽菲菲 19711108 9 79.2
41 悪魔がにくい 平田隆夫とセルスターズ 19720110 5 72.5
42 別れの朝 ペドロ&カプリシャス 19720214 4 55.7
43 ちいさな恋 天地真理 19720313 4 54.7
44 愛するハーモニー ザ・ニュー・シーカーズ 19720410 1 28.12
45 夜明けの停車場 石橋正次 19720417 3 49.4
46 太陽がくれた季節 青い三角定規 19720508 1 50.2
47 瀬戸の花嫁 小柳ルミ子 19720515 4 74.1
48 ひとりじゃないの 天地真理 19720612 6 60.1
49 さよならをするために ビリー・バンバン 19720724 2 69.5
50 旅の宿 よしだたくろう 19720807 5 70
51 京のにわか雨 小柳ルミ子 19720911 5 61.3
52 虹をわたって 天地真理 19721002 2 51.7
53 女のみち 宮史郎とぴんからトリオ 19721030 16 325.6
54 学生街の喫茶店 ガロ 19730219 7 77.2
55 若葉のささやき 天地真理 19730409 5 48.1
56 赤い風船 浅田美代子 19730514 5 48.1
57 危険なふたり 沢田研二 19730618 3 65.1
58 君の誕生日 ガロ 19730625 1 45.2
59 恋する夏の日 天地真理 19730716 6 50.2
60 わたしの彼は左きき 麻丘めぐみ 19730827 2 49.5
61 心の旅 チューリップ 19730910 2 51.4
62 ちぎれた愛 西城秀樹 19730924 4 47.5
63 神田川 南こうせつとかぐや姫 19731022 7 86.5
64 個人授業 フィンガー5 19731203 1 71.5
65 小さな恋の物語 アグネス・チャン 19731217 1 58
66 愛の十字架 西城秀樹 19731224 1 35.2
67 恋のダイヤル6700 フィンガー5 19740107 3 83.7
68 あなた 小坂明子 19740128 7 164.9
69 なみだの操 殿さまキングス 19740318 9 197.3
70 うそ 中条きよし 19740520 8 154.1
71 夫婦鏡 殿さまキングス 19740715 4 83.9
72 追憶 沢田研二 19740812 1 57.9
73 ふれあい 中村雅俊 19740819 10 126.5
74 よろしく哀愁 郷ひろみ 19741028 3 50.6
75 冬の駅 小柳ルミ子 19741118 2 56
76 甘い生活 野口五郎 19741125 2 49.4
77 あなたにあげる 西川峰子 19741216 1 55.6
78 冬の色 山口百恵 19741223 6 52.9
79 はじめての出来事 桜田淳子 19750203 1 52.7
80 私鉄沿線 野口五郎 19750210 3 45.3
81 22才の別れ 19750303 4 70.8
82 我が良き友よ かまやつひろし 19750331 4 70.1
83 昭和枯れすすき さくらと一郎 19750428 3 100.2
84 シクラメンのかほり 布施明 19750519 5 105.2
85 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ ダウン・タウン・ブギウギ・バンド 19750623 5 78.8
86 心のこり 細川たかし 19750728 4 80.1
87 想い出まくら 小坂恭子 19750825 1 85.3
88 ロマンス 岩崎宏美 19750901 3 88.7
89 時の過ぎゆくままに 沢田研二 19750922 5 91.6
90 「いちご白書」をもう一度 バン・バン 19751027 6 75.1
91 センチメンタル 岩崎宏美 19751208 2 57.3
92 あの日にかえりたい 荒井由実 19751222 2 61.5
93 およげ!たいやきくん 子門真人 19760112 11 453.6
94 ビューティフル・サンデー ダニエル・ブーン 19760322 15 192.4
95 横須賀ストーリー 山口百恵 19760705 7 66.1
96 あなただけを あおい輝彦 19760823 6 79.2
97 パールカラーにゆれて 山口百恵 19761004 5 47
98 落葉が雪に 布施明 19761108 1 40.4
99 あばよ 研ナオコ 19761115 4 64.4
100 北の宿から 都はるみ 19761206 4 143.5
101 青春時代 森田公一とトップギャラン 19770117 4 101.8
102 S・O・S ピンク・レディー 19770214 1 65.4
103 失恋レストラン 清水健太郎 19770221 5 62.8
104 カルメン'77 ピンク・レディー 19770328 5 66.3
105 帰らない 清水健太郎 19770502 2 54.9
106 夢先案内人 山口百恵 19770516 1 46.8
107 雨やどり さだまさし 19770523 4 68.3
108 勝手にしやがれ 沢田研二 19770620 5 89.3
109 渚のシンドバッド ピンク・レディー 19770627 8 100
110 ウォンテッド ピンク・レディー 19770919 12 120.1
111 わかれうた 中島みゆき 19771212 1 76.9
112 UFO ピンク・レディー 19771219 10 155.4
113 カナダからの手紙 平尾昌晃・畑中葉子 19780227 2 70
114 微笑がえし キャンディーズ 19780313 3 82.9
115 サウスポー ピンク・レディー 19780403 9 146
116 ダーリング 沢田研二 19780605 1 44.8
117 時間よ止まれ 矢沢永吉 19780612 3 63.9
118 Mrサマータイム サーカス 19780703 1 65.2
119 モンスター ピンク・レディー 19780710 8 110.2
120 銃爪 世良公則と&ツイスト 19780904 1 54.8
121 君のひとみは10000ボルト 堀内孝雄 19780911 4 96.9
122 透明人間 ピンク・レディー 19781002 4 88.6
123 季節の中で 松山千春 19781106 6 85.1
124 カメレオン・アーミー ピンク・レディー 19781218 6 70.8
125 チャンピオン アリス 19790129 4 78
126 HERO(ヒーローになる時・それは今) 甲斐バンド 19790226 2 63.7
127 YOUNG MAN 西城秀樹 19790312 5 80.8
128 魅せられて ジュディ・オング 19790416 9 123.5
129 きみの朝 岸田智史 19790618 5 59.9
130 おもいで酒 小林幸子 19790723 1 138.3
131 関白宣言 さだまさし 19790730 10 122.7
132 セクシャル・バイオレットNo.1 桑名正博 19791008 3 59.2
133 親父の一番長い日 さだまさし 19791029 6 66.6
134 異邦人 久保田早紀 19791210 7 144.5
135 大都会 クリスタルキング 19800128 6 118.1
136 贈る言葉 海援隊 19800310 6 94.5
137 ランナウェイ シャネルズ 19800421 7 97.5
138 ダンシング・オールナイト もんた&ブラザーズ 19800609 10 161.8
139 順子 長渕剛 19800818 6 94.2
140 ハッとして!Good 田原俊彦 19800929 2 62.2

 

本から一部トピックスを抜いてみよう。

 * 17週も1位に輝いた「恋の季節」
 * 「夜明けのスキャット」がヒットしている頃、東名高速道路全通
 * わずか6歳で歌ったデビュー曲が、200万枚を越える大ヒットとなった「黒ネコのタンゴ」

 * 「わたしの城下町」がヒットしている頃、NHK総合テレビが全時間カラー化
 * 伝説の山口百恵、7枚目にして初の1位を獲得「冬の色」
 * 2作しかない(意外!)ユーミンの初の1位獲得シングル「あの日にかえりたい」

 * 450万枚を越える歴代1位の売上を誇る、初の"初登場1位"曲「およげ!たいやきくん」
 * ここからピンク・レディー驚異の5作連続のミリオンセラーがスタートする「渚のシンドバッド」
 * 解散直前のキャンディーズ、全18枚中唯一の1位曲「微笑がえし」

 

さて、この一覧表、青字になっている曲の共通点がわかるだろうか。

正解は、「作詞が阿久悠さんの曲」

数の多さもさることながら、その多彩さにはほんとうに驚く。

「勝手にしやがれ」から「ウォンテッド」までは、

実に25週連続で1位の曲を阿久さんの曲が占めたことなる。しかもその前後、

「北の宿から」「青春時代」「S・O・S」「カルメン'77」「UFO」「サウスポー」「ダーリング」

とまさに連発だ。

(一曲だけある紫字の説明は次回に)

 

2013年12月22日にNHKで、
「歌謡曲の王様伝説  阿久悠を殺す」という刺激的なタイトルのドラマが放映された。

脚本は一色伸幸さん。

作詞家としてはまさに大活躍の阿久さんだったが、
小説『瀬戸内少年野球団』のほうは直木賞の候補になりながら選に漏れてしまう。
落選が決まった夜、1980年1月17日、阿久さんは一晩行方不明となる。
その一晩の物語。

 

阿久さんを演じたのは吹越満さん。

初めて行く場末の小さなスナックで一夜を明かすことになるのだが、
そのスナックでの客とのやりとりを通して、そのときの阿久さんの心情を描こうという挑戦的な試みが、
ピンク・レディーや岩崎宏美といった関係者へのインタビューも交えながら「ドラマ」として展開される。

圧倒的な実績をもつクリエイターの葛藤や疲労感を、単独のセリフではなく、
やりとりの中から浮かび上がらせようという意欲作だ。

 

その中、こんなセリフがあった。

スナックの客が、サザンオールスターズの『勝手にシンドバッド』をカラオケで歌い出す。
客が阿久悠であることを知った青年が絡んでくる。

 
青年
     『勝手にしやがれ』と『渚のシンドバッド』、阿久悠の代表作だ。
      ふたつまとめて蹴飛ばしてる。
     『勝手にシンドバッド』!

阿久悠
      桑田くんは才人だよ。

先ほど見た通り、108曲目と109曲目には『勝手にしやがれ』と『渚のシンドバッド』が並んでいる。

 

青年は、当時まだ発売されたばかりの、
「歩きながら音楽を聴く」という新しいスタイルを広めることになるウォークマンを
ヘッドホンと共にカウンタに叩きつけて言う。

 
青年
      これからの音楽はスピーカーじゃない。
      自分の耳に注射する。

      聴き方が変われば歌も変わる。
      時代が、阿久悠を殺す。

 

このころから「耳に注射する」音楽が増えていく。
そして、この時期を境に阿久さんの作風も変わっていく。

 

というわけで、今回はこのドラマの舞台となった1980年までのチャートとした。
1位獲得曲、140曲。
1位の曲一覧、もう少し続けたい。

田原俊彦の「ハッとして!Good」に続く141曲目は?
いよいよあの人が登場する。

 

(全体の目次はこちら

 

 

 

 

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コメント

す、すごい資料ですね。
曲名を見ていくとかなりの曲を知っている自分にも驚きます。
「歌謡曲」の影響は大きかったんだなぁ!
141曲目以降も楽しみです。

>「歌謡曲」の影響は大きかったんだなぁ!
特定の歌手のファンでなくても、みんなが歌える歌、みんなが知っている歌があった時代ですね。同じ1位でも時代によって影響力はかなり違っている気がします。もちろん自分自身の関心の度合いの変化もありますが。

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