オリコンチャート1位 141曲目から250曲目まで
(全体の目次はこちら)
オリコンチャート1位 141曲目から250曲目まで
- アイドル・ポップスの時代 -
「オリコンチャート1位ヒットソング集500〈上〉1968-1985)」を見ながら、
J-POPと呼ばれる前の、「歌謡曲」が元気だった頃を振り返ってみる第二回目。
前回の「1曲目から140曲目まで」に引き続き、今回は上巻最後の250曲目まで。
141曲目に登場するのは、80年代を代表するアイドルのひとり、松田聖子さん。
まずはここから250曲目まで一気に見てしまおう。
一覧表は前回と同じ形式。
Dateは1位登場日付、Weeksは1位滞在週数、万枚は100位以内滞在期間中の売上枚数を示している。
オリコンチャート1位 曲一覧 141曲目から250曲目まで
曲名 | 歌手 | Date | Weeks | 万枚 | |
141 | 風は秋色/Eighteen | 松田聖子 | 19801013 | 5 | 79.6 |
142 | ダンシング・シスター | ノーランズ | 19801117 | 2 | 67.4 |
143 | 恋人よ | 五輪真弓 | 19801201 | 3 | 96.1 |
144 | スニーカーぶる~す | 近藤真彦 | 19801222 | 5 | 104.7 |
145 | 恋=Do! | 田原俊彦 | 19810126 | 2 | 59.8 |
146 | チェリーブラッサム | 松田聖子 | 19810209 | 4 | 67.4 |
147 | 街角トワイライト | シャネルズ | 19810309 | 3 | 71.7 |
148 | ルビーの指環 | 寺尾聡 | 19810330 | 10 | 134.1 |
149 | 夏の扉 | 松田聖子 | 19810608 | 2 | 56.8 |
150 | ブルージーンズメモリ | 近藤真彦 | 19810622 | 3 | 59.8 |
151 | 長い夜 | 松山千春 | 19810713 | 3 | 86.6 |
152 | 白いパラソル | 松田聖子 | 19810803 | 3 | 48.8 |
153 | ハイスクールララバイ | イモ欽トリオ | 19810824 | 7 | 104.3 |
154 | ギンギラギンにさりげなく | 近藤真彦 | 19811012 | 6 | 81.6 |
155 | 風立ちぬ | 松田聖子 | 19811026 | 1 | 51.9 |
156 | 悪女 | 中島みゆき | 19811130 | 3 | 83.3 |
157 | セーラー服と機関銃 | 薬師丸ひろ子 | 19811221 | 5 | 86.5 |
158 | 情熱☆熱風 せれなーで | 近藤真彦 | 19820125 | 2 | 55.6 |
159 | 赤いスイートピー | 松田聖子 | 19820208 | 3 | 50 |
160 | 心の色 | 中村雅俊 | 19820301 | 5 | 69.7 |
161 | い・け・な・いルージュマジック | 忌野清志郎+坂本龍一 | 19820405 | 1 | 41.4 |
162 | ふられてBANZAI | 近藤真彦 | 19820412 | 4 | 53 |
163 | 渚のバルコニー | 松田聖子 | 19820510 | 1 | 51.4 |
164 | 原宿キッス | 田原俊彦 | 19820517 | 3 | 40.6 |
165 | 聖母たちのララバイ | 岩崎宏美 | 19820607 | 4 | 80.4 |
166 | $百萬BABY | Johnny | 19820705 | 1 | 33.8 |
167 | ハイティーン・ブギ | 近藤真彦 | 19820712 | 5 | 60.7 |
168 | 小麦色のマーメイド | 松田聖子 | 19820816 | 1 | 46.7 |
169 | 暗闇をぶっとばせ | 嶋大輔 | 19820823 | 1 | 28 |
170 | 待つわ | あみん | 19820830 | 6 | 109 |
171 | ホレたぜ!乾杯 | 近藤真彦 | 19821011 | 2 | 50.2 |
172 | 誘惑スレスレ | 田原俊彦 | 19821025 | 2 | 38.3 |
173 | 野ばらのエチュード | 松田聖子 | 19821108 | 3 | 45 |
174 | セカンド・ラブ | 中森明菜 | 19821129 | 6 | 76.6 |
175 | 3年目の浮気 | ヒロシ&キーボー | 19821220 | 3 | 73.6 |
176 | ミッドナイト・ステーション | 近藤真彦 | 19830131 | 2 | 39.1 |
177 | 秘密の花園 | 松田聖子 | 19830214 | 2 | 39.6 |
178 | ピエロ | 田原俊彦 | 19830228 | 1 | 33 |
179 | 1/2の神話 | 中森明菜 | 19830307 | 6 | 57.3 |
180 | 矢切の渡し | 細川たかし | 19830418 | 3 | 102.5 |
181 | 真夏の一秒 | 近藤真彦 | 19830509 | 1 | 34.4 |
182 | 天国のキッス | 松田聖子 | 19830516 | 1 | 47.1 |
183 | め組のひと | ラッツ&スター | 19830523 | 1 | 62.2 |
184 | シャワーな気分 | 田原俊彦 | 19830530 | 1 | 26.1 |
185 | 探偵物語/すこしだけやさしく | 薬師丸ひろ子 | 19830606 | 7 | 84.1 |
186 | ためいきロ・カ・ビ・リー | 近藤真彦 | 19830725 | 3 | 33 |
187 | ガラスの林檎 | 松田聖子 | 19830815 | 2 | 85.7 |
188 | さらば・・夏 | 田原俊彦 | 19830822 | 2 | 31.9 |
189 | フラッシュダンス | アイリーン・キャラ | 19830905 | 2 | 69.7 |
190 | 禁区 | 中森明菜 | 19830919 | 1 | 51.1 |
191 | キャッツ・アイ | 杏里 | 19830926 | 5 | 82 |
192 | 瞳はダイヤモンド | 松田聖子 | 19831107 | 2 | 56.8 |
193 | ロイヤル・ストレート・フラッシュ | 近藤真彦 | 19831114 | 1 | 29.5 |
194 | エル・オー・ヴィ・愛・N・G | 田原俊彦 | 19831128 | 3 | 30.6 |
195 | ラヴ・イズ・オーヴァー | 欧陽菲菲 | 19831219 | 2 | 52.2 |
196 | もしも明日が・・・。 | わらべ | 19840102 | 6 | 97 |
197 | Rock'n Rouge | 松田聖子 | 19840213 | 4 | 67.4 |
198 | 一番野郎 | 近藤真彦 | 19840312 | 1 | 29.4 |
199 | ワインレッドの心 | 安全地帯 | 19840319 | 2 | 71.4 |
200 | 渚のはいから人魚 | 小泉今日子 | 19840402 | 1 | 33.1 |
201 | 喝! | シブがき隊 | 19840409 | 2 | 25.2 |
202 | サザン・ウインド | 中森明菜 | 19840423 | 3 | 54.4 |
203 | 哀しくてジェラシー | チェッカーズ | 19840514 | 1 | 66.2 |
204 | 時間の国のアリス | 松田聖子 | 19840521 | 2 | 47.7 |
205 | 騎士道 | 田原俊彦 | 19840604 | 2 | 25.8 |
206 | ケジメなさい | 近藤真彦 | 19840618 | 2 | 32.7 |
207 | 迷宮のアンドローラ | 小泉今日子 | 19840702 | 2 | 37.7 |
208 | 雨音はショパンの調べ | 小林麻美 | 19840716 | 3 | 52 |
209 | 十戒(1984) | 中森明菜 | 19840806 | 2 | 61.1 |
210 | ピンクのモーツァルト | 松田聖子 | 19840813 | 1 | 42.2 |
211 | 顔に書いた恋愛小説 | 田原俊彦 | 19840820 | 1 | 25.1 |
212 | 星屑のステージ | チェッカーズ | 19840903 | 3 | 60.4 |
213 | 永遠に秘密さ | 近藤真彦 | 19840924 | 1 | 23.9 |
214 | ヤマトナデシコ七変化 | 小泉今日子 | 19841001 | 3 | 30.1 |
215 | 天国にいちばん近い島 | 原田知世 | 19841022 | 1 | 27.6 |
216 | 恋人達のペイヴメント | アルフィー | 19841029 | 1 | 33.6 |
217 | Woman"Wの悲劇"より | 薬師丸ひろ子 | 19841105 | 1 | 37.3 |
218 | ハートのイヤリング | 松田聖子 | 19841112 | 2 | 37.6 |
219 | 飾りじゃないのよ涙は | 中森明菜 | 19841126 | 1 | 62.5 |
220 | ジュリアに傷心 | チェッカーズ | 19841203 | 4 | 70.3 |
221 | スターダスト・メモリー | 小泉今日子 | 19841231 | 3 | 37.4 |
222 | ユー・ガッタ・チャンス | 吉川晃司 | 19850121 | 3 | 31 |
223 | 天使のウインク | 松田聖子 | 19850211 | 2 | 41.4 |
224 | ヨイショッ! | 近藤真彦 | 19850225 | 1 | 19.1 |
225 | シンデレラは眠れない | アルフィー | 19850304 | 1 | 29.8 |
226 | 卒業 | 菊池桃子 | 19850311 | 1 | 39.4 |
227 | ミ・アモーレ | 中森明菜 | 19850318 | 2 | 63.1 |
228 | あの娘とスキャンダル | チェッカーズ | 19850401 | 3 | 51.6 |
229 | 常夏娘 | 小泉今日子 | 19850422 | 2 | 26.7 |
230 | にくまれそうなNEWフェイス | 吉川晃司 | 19850506 | 1 | 26 |
231 | 赤い鳥逃げた | 中森明菜 | 19850513 | 1 | 35.4 |
232 | ボーイの季節 | 松田聖子 | 19850520 | 1 | 35.6 |
233 | BOYのテーマ | 菊池桃子 | 19850527 | 2 | 34.1 |
234 | 今だから | 松任谷由実・小田和正・財津和夫 | 19850610 | 2 | 36.7 |
235 | デビュー | 河合奈保子 | 19850624 | 1 | 16.1 |
236 | SAND BEIGE | 中森明菜 | 19850701 | 1 | 46.1 |
237 | ダンシング・シューズ | 松田聖子 | 19850708 | 1 | 18.6 |
238 | 俺たちのロカビリーナイト | チェッカーズ | 19850715 | 3 | 44.7 |
239 | 魔女 | 小泉今日子 | 19850805 | 1 | 16.7 |
240 | 悲しみにさよなら | 安全地帯 | 19850812 | 4 | 44.3 |
241 | 華麗なる賭け | 田原俊彦 | 19850826 | 1 | 12 |
242 | 涙の茉莉花LOVE | 河合その子 | 19850916 | 2 | 19 |
243 | ハート・オブ・レインボー | チェッカーズ | 19850930 | 1 | 29.5 |
244 | もう逢えないかもしれない | 菊池桃子 | 19851007 | 2 | 25.4 |
245 | SOLITUDE | 中森明菜 | 19851021 | 1 | 33.6 |
246 | 恋に落ちて | 小林明子 | 19851028 | 7 | 95.4 |
247 | 神様ヘルプ! | チェッカーズ | 19851111 | 1 | 35.2 |
248 | なんてったってアイドル | 小泉今日子 | 19851202 | 1 | 28.4 |
249 | 仮面舞踏会 | 少年隊 | 19851223 | 1 | 47.8 |
250 | 冬のオペラグラス | 新田恵利 | 19860113 | 4 | 32 |
曲が思い出せる方は、それぞれの自分の時代と重なることだろう。
各曲が1位滞在期間中のトピックスの中から、いくつかピックアップしてみたい。
「恋人よ」 | 1980年12月8日 | ジョン・レノンが自宅前でファンに撃たれる。 |
「スニーカーぶる~す」 | 1981年1月5日 | 1ドル200円台を割り、198円台になる。 |
「白いパラソル」 | 1981年8月22日 | 台湾で墜落事故。向田邦子さん搭乗。 |
「セーラー服と機関銃」 | 1981年12月31日 | 厚生省発表でガンが初めて死因1位に。 |
「情熱☆熱風 せれなーで」 | 1982年1月8日 | ホテル・ニュージャパン火災で33人死亡。 |
「赤いスイートピー」 | 1982年2月9日 | 機長の逆噴射操縦で日航機が東京湾に墜落。 |
「ホレたぜ!乾杯」 | 1982年10月1日 | CDとCDプレーヤが発売。 |
「セカンド・ラブ」 | 1982年12月1日 | マイケル・ジャクソンが「スリラー」発表。 |
「1/2の神話」 | 1983年4月4日 | NHK連続TV小説「おしん」スタート。 |
「矢切の渡し」 | 1983年4月15日 | 浦安市にディズニーランド、オープン。 |
「さらば・・夏」 | 1983年9月1日 | 大韓航空機をソ連戦闘機が撃墜。269人死亡。 |
「一番野郎」 | 1984年3月11日 | 宮﨑駿監督の「風の谷のナウシカ」公開。 |
「ワインレッドの心」 | 1984年3月18日 | グリコの江崎勝久社長が誘拐される。 |
「哀しくてジェラシー」 | 1984年5月10日 | かい人21面相の脅迫で、グリコが販売を中止。 |
「スターダスト・メモリー」 | 1985年1月15日 | 日本ラグビー選手権で新日鉄釜石が7連勝。 |
「シンデレラは眠れない」 | 1985年3月10日 | 世界最長の青函海底トンネルが21年目に貫通。 |
「あの娘とスキャンダル」 | 1985年4月1日 | NTTと日本たばこ産業が民営化スタート。 |
「華麗なる賭け」 | 1985年8月12日 | 日航ジャンボ機墜落、死亡520人。 |
「もう逢えないかもしれない」 | 1985年10月16日 | 阪神タイガースが21年ぶりのセ・リーグ優勝。 |
「仮面舞踏会」 | 1985年12月24日 | 国勢調査で日本の人口1億2104万7196人と発表。 |
さて、この一覧表、前回書いた通り、
曲名が青字になっているものは「作詞が阿久悠さんの曲」を示している。
前回の表では、あれだけの大活躍をみせていたのに、この表の中には一曲しかない。
代わって一気に1位を占めるようになったのは紫字の曲。
140曲目までには1曲しか登場していなかったのに、
今回の表110曲の中にはじつに32曲! さて、紫字の共通点は?
正解は、「作詞が松本隆さんの曲」だ。
歌手も、松田聖子、近藤真彦、田原俊彦、小泉今日子、薬師丸ひろ子、などなど。
強いわけだ。
作詞家では、ほかにも売野雅勇さんや来生えつこさんらが1位の曲を何曲も送り出している。
で後半、緑字の曲が、ちらほらと登場するようになる。
この緑字の曲の共通点は? 正解は次回の表と一緒に発表したい。そうあの人だ。
まさにアイドル全盛の80年代前半、なつかしい(若い!)顔、顔。
(クリックすると二回りほど大きく表示されます)
松田聖子さんと中森明菜さんの比較では、こんなページもある。
聖子さんの「1位連続20曲」!が光っている。
ニューミュージックという言葉も広まっていった。
「アニソン」、アニメの主題歌もまだこんな感じ。
最後に春子さん、じゃない、(ドラマ「あまちゃん」を見ていない方、失礼しました)
小泉今日子さん。 当時、独自カラーを打ち出して快進撃。
影の存在だった春子さんとは違い、実際は、まさに「ど真ん中」のアイドルだった。
そんな小泉今日子さんや中森明菜さんについては、よく語られるエピソードがある。
小泉さんや中森さんがデビューした1982年は、
同期が「花の82年組」と呼ばれるようになる、まさに新人アイドル豊作の年。
ライバルの多い中、小泉今日子さん、中森明菜さんは共に
日本レコード大賞新人賞の5組の枠に入ることはできなかった。
最優秀新人賞がとれなかった、と言っているのではない。
ふたりとも新人賞にノミネートさえされなかったのだ。
では、いったいノミネートされた5組とは...?
1982年 日本レコード大賞 最優秀新人賞ノミネート
(1) 石川秀美 「ゆ・れ・て湘南」
(2) シブがき隊 「100%…SOかもね!」
(3) 早見優 「アンサーソングは哀愁」
(4) 堀ちえみ 「待ちぼうけ」
(5) 松本伊代 「センチメンタル・ジャーニー」
シブがき隊が最優秀新人賞をとっている。
シングルのオリコンチャートとは関係ないが、
細川たかし「北酒場」がレコード大賞をとったこの1982年、
日本レコード大賞「ベスト・アルバム賞」は次の3枚が受賞している。
中島みゆき 「寒水魚」
サザンオールスターズ 「NUDE MAN」
松任谷由実 「PEARL PIERCE」
82年、豊作だったのはアイドルだけではない。
緑字の曲の共通点は?
のクイズをだしたままなので、オリコン1位の件、もう少し続けたい。
(全体の目次はこちら)
« オリコンチャート1位 1曲目から140曲目まで | トップページ | これからの長い人生において、もし立ち止まる時が来ても、 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- バコーンってビッグになる(2023.11.12)
- あそこに戻れば大丈夫(2023.08.27)
- 食べるものを恵んでもらおう、という決め事(2023.08.20)
- ドラマ「すいか」のセリフから(2023.08.13)
- 人生やらなかった事の方が(2023.06.18)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「電車」を伝えるために何を保存する?(2023.12.10)
- 全体をぼんやりと見る(2023.11.26)
- 読書を支える5つの健常性(2023.11.19)
- トラクターのブレーキとアワーメーター(2023.11.05)
- 「歓待」と「寛容」(2023.10.22)
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- CD売上げ1/3でも著作権料総額は増加(2022.01.02)
- 2050年の紅白歌合戦(2019.02.17)
- 勝手にシンドバッド(2019.02.10)
- 読書の3R(2016.12.11)
- ただあなたにGood-Bye(2016.12.04)
「音楽」カテゴリの記事
- KAN+秦基博 『カサナルキセキ』(2023.12.03)
- 「音語りx舞語り」が見せてくれた世界(2023.10.29)
- 舌はノドの奥にはえた腕!?(2022.11.13)
- 私のなかの何かが健康になった(2022.09.25)
- 新たな3つの音楽メディア(2022.01.09)
« オリコンチャート1位 1曲目から140曲目まで | トップページ | これからの長い人生において、もし立ち止まる時が来ても、 »
コメント