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2014年3月22日 (土)

オリコンチャート1位 141曲目から250曲目まで

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オリコンチャート1位 141曲目から250曲目まで

- アイドル・ポップスの時代 -

 

「オリコンチャート1位ヒットソング集500 1968-1985」を見ながら、
J-POPと呼ばれる前の、
「歌謡曲」が元気だった頃を振り返ってみる第二回目。

 

オリコンチャート1位ヒットソング集500〈上〉1968-1985


オリコンチャート1位ヒットソング集500〈下〉1968-1985

(書名または表紙画像をクリックすると
 別タブでAmazon該当ページに)

前回の「1曲目から140曲目まで」に引き続き、
今回は上巻最後の250曲目まで。

141曲目に登場するのは、
80年代を代表するアイドルのひとり、松田聖子さん。
まずはここから250曲目まで一気に見てしまおう。

一覧表は前回と同じ形式。
Dateは1位登場日付、Weeksは1位滞在週数、
万枚は100位以内滞在期間中の売上枚数を示している。

 

オリコンチャート1位 曲一覧 141曲目から250曲目まで

  曲名 歌手 Date Weeks 万枚
141 風は秋色/Eighteen 松田聖子 19801013 5 79.6
142 ダンシング・シスター ノーランズ 19801117 2 67.4
143 恋人よ 五輪真弓 19801201 3 96.1
144 スニーカーぶる~す 近藤真彦 19801222 5 104.7
145 恋=Do! 田原俊彦 19810126 2 59.8
146 チェリーブラッサム 松田聖子 19810209 4 67.4
147 街角トワイライト シャネルズ 19810309 3 71.7
148 ルビーの指環 寺尾聡 19810330 10 134.1
149 夏の扉 松田聖子 19810608 2 56.8
150 ブルージーンズメモリ 近藤真彦 19810622 3 59.8
151 長い夜 松山千春 19810713 3 86.6
152 白いパラソル 松田聖子 19810803 3 48.8
153 ハイスクールララバイ イモ欽トリオ 19810824 7 104.3
154 ギンギラギンにさりげなく 近藤真彦 19811012 6 81.6
155 風立ちぬ 松田聖子 19811026 1 51.9
156 悪女 中島みゆき 19811130 3 83.3
157 セーラー服と機関銃 薬師丸ひろ子 19811221 5 86.5
158 情熱☆熱風 せれなーで 近藤真彦 19820125 2 55.6
159 赤いスイートピー 松田聖子 19820208 3 50
160 心の色 中村雅俊 19820301 5 69.7
161 い・け・な・いルージュマジック 忌野清志郎+坂本龍一 19820405 1 41.4
162 ふられてBANZAI 近藤真彦 19820412 4 53
163 渚のバルコニー 松田聖子 19820510 1 51.4
164 原宿キッス 田原俊彦 19820517 3 40.6
165 聖母たちのララバイ 岩崎宏美 19820607 4 80.4
166 $百萬BABY Johnny 19820705 1 33.8
167 ハイティーン・ブギ 近藤真彦 19820712 5 60.7
168 小麦色のマーメイド 松田聖子 19820816 1 46.7
169 暗闇をぶっとばせ 嶋大輔 19820823 1 28
170 待つわ あみん 19820830 6 109
171 ホレたぜ!乾杯 近藤真彦 19821011 2 50.2
172 誘惑スレスレ 田原俊彦 19821025 2 38.3
173 野ばらのエチュード 松田聖子 19821108 3 45
174 セカンド・ラブ 中森明菜 19821129 6 76.6
175 3年目の浮気 ヒロシ&キーボー 19821220 3 73.6
176 ミッドナイト・ステーション 近藤真彦 19830131 2 39.1
177 秘密の花園 松田聖子 19830214 2 39.6
178 ピエロ 田原俊彦 19830228 1 33
179 1/2の神話 中森明菜 19830307 6 57.3
180 矢切の渡し 細川たかし 19830418 3 102.5
181 真夏の一秒 近藤真彦 19830509 1 34.4
182 天国のキッス 松田聖子 19830516 1 47.1
183 め組のひと ラッツ&スター 19830523 1 62.2
184 シャワーな気分 田原俊彦 19830530 1 26.1
185 探偵物語/すこしだけやさしく 薬師丸ひろ子 19830606 7 84.1
186 ためいきロ・カ・ビ・リー 近藤真彦 19830725 3 33
187 ガラスの林檎 松田聖子 19830815 2 85.7
188 さらば・・夏 田原俊彦 19830822 2 31.9
189 フラッシュダンス アイリーン・キャラ 19830905 2 69.7
190 禁区 中森明菜 19830919 1 51.1
191 キャッツ・アイ 杏里 19830926 5 82
192 瞳はダイヤモンド 松田聖子 19831107 2 56.8
193 ロイヤル・ストレート・フラッシュ 近藤真彦 19831114 1 29.5
194 エル・オー・ヴィ・愛・N・G 田原俊彦 19831128 3 30.6
195 ラヴ・イズ・オーヴァー 欧陽菲菲 19831219 2 52.2
196 もしも明日が・・・。 わらべ 19840102 6 97
197 Rock'n Rouge 松田聖子 19840213 4 67.4
198 一番野郎 近藤真彦 19840312 1 29.4
199 ワインレッドの心 安全地帯 19840319 2 71.4
200 渚のはいから人魚 小泉今日子 19840402 1 33.1
201 喝! シブがき隊 19840409 2 25.2
202 サザン・ウインド 中森明菜 19840423 3 54.4
203 哀しくてジェラシー チェッカーズ 19840514 1 66.2
204 時間の国のアリス 松田聖子 19840521 2 47.7
205 騎士道 田原俊彦 19840604 2 25.8
206 ケジメなさい 近藤真彦 19840618 2 32.7
207 迷宮のアンドローラ 小泉今日子 19840702 2 37.7
208 雨音はショパンの調べ 小林麻美 19840716 3 52
209 十戒(1984) 中森明菜 19840806 2 61.1
210 ピンクのモーツァルト 松田聖子 19840813 1 42.2
211 顔に書いた恋愛小説 田原俊彦 19840820 1 25.1
212 星屑のステージ チェッカーズ 19840903 3 60.4
213 永遠に秘密さ 近藤真彦 19840924 1 23.9
214 ヤマトナデシコ七変化 小泉今日子 19841001 3 30.1
215 天国にいちばん近い島 原田知世 19841022 1 27.6
216 恋人達のペイヴメント アルフィー 19841029 1 33.6
217 Woman"Wの悲劇"より 薬師丸ひろ子 19841105 1 37.3
218 ハートのイヤリング 松田聖子 19841112 2 37.6
219 飾りじゃないのよ涙は 中森明菜 19841126 1 62.5
220 ジュリアに傷心 チェッカーズ 19841203 4 70.3
221 スターダスト・メモリー 小泉今日子 19841231 3 37.4
222 ユー・ガッタ・チャンス 吉川晃司 19850121 3 31
223 天使のウインク 松田聖子 19850211 2 41.4
224 ヨイショッ! 近藤真彦 19850225 1 19.1
225 シンデレラは眠れない アルフィー 19850304 1 29.8
226 卒業 菊池桃子 19850311 1 39.4
227 ミ・アモーレ 中森明菜 19850318 2 63.1
228 あの娘とスキャンダル チェッカーズ 19850401 3 51.6
229 常夏娘 小泉今日子 19850422 2 26.7
230 にくまれそうなNEWフェイス 吉川晃司 19850506 1 26
231 赤い鳥逃げた 中森明菜 19850513 1 35.4
232 ボーイの季節 松田聖子 19850520 1 35.6
233 BOYのテーマ 菊池桃子 19850527 2 34.1
234 今だから 松任谷由実・小田和正・財津和夫 19850610 2 36.7
235 デビュー 河合奈保子 19850624 1 16.1
236 SAND BEIGE 中森明菜 19850701 1 46.1
237 ダンシング・シューズ 松田聖子 19850708 1 18.6
238 俺たちのロカビリーナイト チェッカーズ 19850715 3 44.7
239 魔女 小泉今日子 19850805 1 16.7
240 悲しみにさよなら 安全地帯 19850812 4 44.3
241 華麗なる賭け 田原俊彦 19850826 1 12
242 涙の茉莉花LOVE 河合その子 19850916 2 19
243 ハート・オブ・レインボー チェッカーズ 19850930 1 29.5
244 もう逢えないかもしれない 菊池桃子 19851007 2 25.4
245 SOLITUDE 中森明菜 19851021 1 33.6
246 恋に落ちて 小林明子 19851028 7 95.4
247 神様ヘルプ! チェッカーズ 19851111 1 35.2
248 なんてったってアイドル 小泉今日子 19851202 1 28.4
249 仮面舞踏会 少年隊 19851223 1 47.8
250 冬のオペラグラス 新田恵利 19860113 4 32

 

曲が思い出せる方は、
それぞれの自分の時代と重なることだろう。
各曲が1位滞在期間中のトピックスの中から、
いくつかピックアップしてみたい。

「恋人よ」 1980年12月8日 ジョン・レノンが自宅前でファンに撃たれる。
「スニーカーぶる~す」 1981年1月5日 1ドル200円台を割り、198円台になる。
「白いパラソル」 1981年8月22日 台湾で墜落事故。向田邦子さん搭乗。
「セーラー服と機関銃」 1981年12月31日  厚生省発表でガンが初めて死因1位に。
「情熱☆熱風 せれなーで」 1982年1月8日  ホテル・ニュージャパン火災で33人死亡。
「赤いスイートピー」 1982年2月9日 機長の逆噴射操縦で日航機が東京湾に墜落。
「ホレたぜ!乾杯」 1982年10月1日 CDとCDプレーヤが発売。
「セカンド・ラブ」 1982年12月1日 マイケル・ジャクソンが「スリラー」発表。
「1/2の神話」 1983年4月4日 NHK連続TV小説「おしん」スタート。
「矢切の渡し」 1983年4月15日 浦安市にディズニーランド、オープン。
「さらば・・夏」 1983年9月1日 大韓航空機をソ連戦闘機が撃墜。269人死亡。
「一番野郎」 1984年3月11日 宮﨑駿監督の「風の谷のナウシカ」公開。
「ワインレッドの心」 1984年3月18日 グリコの江崎勝久社長が誘拐される。
「哀しくてジェラシー」 1984年5月10日 かい人21面相の脅迫で、グリコが販売を中止。
「スターダスト・メモリー」 1985年1月15日 日本ラグビー選手権で新日鉄釜石が7連勝。
「シンデレラは眠れない」 1985年3月10日 世界最長の青函海底トンネルが21年目に貫通。
「あの娘とスキャンダル」 1985年4月1日 NTTと日本たばこ産業が民営化スタート。
「華麗なる賭け」 1985年8月12日 日航ジャンボ機墜落、死亡520人。
「もう逢えないかもしれない」 1985年10月16日 阪神タイガースが21年ぶりのセ・リーグ優勝。
「仮面舞踏会」 1985年12月24日 国勢調査で日本の人口1億2104万7196人と発表。

 

さて、この一覧表、前回書いた通り、
曲名が青字になっているものは
「作詞が阿久悠さんの曲」を示している。

前回の表
では、あれだけの大活躍をみせていたのに、
この表の中には一曲しかない。

代わって一気に1位を占めるようになったのは紫字の曲。
140曲目までには1曲しか登場していなかったのに、
今回の表110曲の中にはじつに32曲! 
さて、紫字の共通点は?

 

正解は、「作詞が松本隆さんの曲」だ。

歌手も、松田聖子、近藤真彦、田原俊彦、
小泉今日子、薬師丸ひろ子、などなど。
強いわけだ。
作詞家では、ほかにも
売野雅勇さんや来生えつこさんらが
1位の曲を何曲も送り出している。

で後半、緑字の曲が、ちらほらと登場するようになる。
この緑字の曲の共通点は? 
正解は次回の表と一緒に発表したい。そうあの人だ。

 

まさにアイドル全盛の80年代前半、
なつかしい(若い!)顔、顔。
(クリックすると二回りほど大きく表示されます)

Oricon500a_80idol

 

松田聖子さんと中森明菜さんの比較では、こんなページもある。
聖子さんの「1位連続20曲」!が光っている。

Oricon500a_seiko_akina_s

 

ニューミュージックという言葉も広まっていった。

Oricon500a_newmusic

 

「アニソン」、アニメの主題歌もまだこんな感じ。

Oricon500a_anisong

 

最後に春子さん、じゃない、
(ドラマ「あまちゃん」を見ていない方、失礼しました)
小泉今日子さん。 当時、独自カラーを打ち出して快進撃。
影の存在だった春子さんとは違い、
実際は、まさに「ど真ん中」のアイドルだった。

Oricon500a_kyon2

 

そんな小泉今日子さんや中森明菜さんについては、
よく語られるエピソードがある。

小泉さんや中森さんがデビューした1982年は、
同期が「花の82年組」と呼ばれるようになる、
まさに新人アイドル豊作の年。
ライバルの多い中、小泉今日子さん、中森明菜さんは共に
日本レコード大賞新人賞の5組の枠に入ることはできなかった。

最優秀新人賞がとれなかった、と言っているのではない。
ふたりとも新人賞にノミネートさえされなかったのだ。
では、いったいノミネートされた5組とは...?

1982年 日本レコード大賞 最優秀新人賞ノミネート
 (1) 石川秀美 「ゆ・れ・て湘南」
 (2) シブがき隊 「100%…SOかもね!」
 (3) 早見優 「アンサーソングは哀愁」
 (4) 堀ちえみ 「待ちぼうけ」
 (5) 松本伊代 「センチメンタル・ジャーニー」

シブがき隊が最優秀新人賞をとっている。

シングルのオリコンチャートとは関係ないが、
細川たかし「北酒場」がレコード大賞をとったこの1982年、
日本レコード大賞「ベスト・アルバム賞」は次の3枚が受賞している。

  中島みゆき 「寒水魚」
  サザンオールスターズ 「NUDE MAN」
  松任谷由実 「PEARL PIERCE」

82年、豊作だったのはアイドルだけではない。

 

緑字の曲の共通点は? 
のクイズをだしたままなので、オリコン1位の件、もう少し続けたい。

 

 

(全体の目次はこちら

 

 

 

 

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