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2013年10月13日 (日)

米国出張時に出逢った景色

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米国出張時に出逢った景色

- 上空からとフェリーからと -

(9月23日から10月3日までの)米国出張時に出逢った景色を一部紹介したい。

 

(1) 飛行機からの景色

今回、東海岸のノースキャロライナ(NC)州から西海岸のカリフォルニア州(CA)へと
大陸横断の移動があり、時差の関係もあって土曜日まるまる一日が移動で潰れてしまった。

ところが、この移動、
昼間ということもあって、飛行機から思いもかけない景色を見ることができた。
乗り継ぎでのミネアポリス(Minneapolis)からCAのオレンジ・カウンティ空港への便でのこと。

 

「ナバホ族の聖地」とか、「アメリカの原風景」とか言われるモニュメント・バレーは、
アメリカの大自然の景色の中でも、特に好きな場所のひとつだ。

古くは「駅馬車」などの西部劇から、
最近ではジョニー・デップ主演の娯楽大作「ローン・レンジャー」まで、
実に多くの映画の舞台となっている。
日本のテレビ番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」での出題地になったこともある。

もちろん今回は行けなかったので、「こんなところです」の紹介を兼ねて
97年に訪問したときの写真を少し添えておきたい。
(当時はまだデジカメではなかったので、プリントしたものをスキャンしてデジタル化した)

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アメリカ西部を代表する景色の一つとして使われることも多いので間違われやすいが、
ここはアメリカの国立公園ではない。
この一帯は、インディアン、ナバホ族の居留地だ。

ナバホ族が管理しており、
彼ら主催のジープツアーなどに参加して入っていくのが一般的な観光方法になる。
一般車両が入れる部分はごく一部に制限されているからだ。

ナバホ族の方が、丁寧に案内してくれるツアーに参加すれば、
高さが200m以上もあるビュート(Butte)と呼ばれる岩山のそばに寄って
その大きさを実感できるばかりでなく、
ペトログリフ(Petroglyph)と呼ばれる先住民が描いた1000年以上も前の岩絵を間近で見たり、
実際にナバホ族が住んでいるホーガンと呼ばれる家に寄ったり、と
雄大な景色以外も楽しむことができる。

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とにかく、モニュメント・バレーを訪問した際には、
彼らのジープツアーに参加することは絶対にはずせない。

 

どの空港からも遠く、行きやすい場所ではないのに、
その景色と、実際にそこで暮らしているナバホ族の皆さんの人柄にひきつけられて、
車ですでに3回も訪問している。

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で、今回行ってもいないモニュメント・バレーのことをなぜ書いているのかと言うと、
このモニュメント・バレーを偶然にも上空から見ることができたからだ。

地上からみる雄大さを思うと、
飛行機から見るビュートは妙に小さくてちょっと寂しいような気がしたが、
まぎれもなくモニュメント・バレーだった。
飛行機の窓から撮った写真はこんな感じ。

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大好きなモニュメント・バレーを上空から見て興奮してしまった私は、
「今の飛行機の向きからすると、次はグランド・キャニオンが見えるのではないか」
と更に胸を高鳴らせていた。

 

グランド・キャニオンは、紹介するまでもないアメリカを代表する国立公園。
コロラド川の大渓谷だ。
地上からの景色、ということで、これまた97年に訪問した時の写真を一枚だけ添えておく。
左上に小さく黒い点々で写っているのは観光客だ。

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さて、窓からの景色。
思った通り見えてきた時の感激は言葉にならない。
「やった!」
深く削れている渓谷が見え始めた。

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写真上側がサウスリムと呼ばれる、渓谷の南側。
飛行機は東から西へと移動していく。

観光客が多くあつまるサウスリム・ビレッジも見える。

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モニュメント・バレーのほうは予想外に小さい、という感じだったが、
グランド・キャニオンのほうは、
上空から見ても「グランド」の名に恥じない圧倒的な迫力であった。

 

(2) 日曜日のニューポートビーチ

出張中、日曜日の一日は、カリフォルニア州アーバインでゆっくり休むことができた。
この日は午後、ニューポートビーチ(Newport Beach)に出かけた。

Google Mapの地図を拝借。

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左下側は太平洋。白い砂浜(Beach)が帯になって繋がっている。
真ん中上部に見える島は、バルボア島(Balboa Island)と呼ばれる小さな島。

この島とBeachの間、地図に緑色の矢印を書き込んだ部分は橋ではなく、
小さなフェリーが運行されている。

どれほど小さなフェリーか。
ご覧あれ。

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そう、車たった3台分のみ。
フェリーと言うより「エンジン付きの筏(いかだ)」という感じだ。

 

このフェリー、距離も短いのでわずか数分程度の乗船なのだが、
ヨットが無数にみえるそこからの景色はもうそれだけで俗事を忘れさせてくれる。

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沖合の島、サンタ・カタリナ島への観光船も見える。

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これだけ小型船が多いので、もちろん船用のガソリンスタンド(Gas Station)もある。
左側に見える3.65や4.25という数字は、1ガロン(3.8リットル)の値段。
十数年前にはガロンで$1程度の時期もあったので、
ものすごく高くなったとは言えるが、それでもまだ1リットルあたり$1程度だ。

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ちなみに、このフェリー、
車一台とドライバーひとりで乗船料は$2(200円程度)。
ほんとうに気軽に乗ることができる。

 

Beach側に渡ると小遊園地があり親子連れが歓声をあげている。
アメリカでよく見かける小さな観覧車の回転速度はかなり速い。

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太平洋側に出ると、この海岸が待っている。
9月末にこの海水浴客。気温は問題ないが、水は結構冷たい。

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ビーチ沿いには自転車道が整備されており、
若者の集まる店からは、賑やかな笑い声が漏れている。

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日陰を探して、波の音を聞きながらのんびり寝転んでいるとほんとうに気持ちいい。
中年のオヤジひとり、という絵はさすがに他にみかけないが。

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身も心もリフレッシュできた、いい休日の午後だった。

 

ちょっとオマケ:
カリフォルニアならではの車を見かけたので駐車場で一枚。
こういう車でガンガン走ってみたい自然がある。

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