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2013年7月21日 (日)

ピアニストには三種類しかいない

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ピアニストには三種類しかいない

- ホロヴィッツの一言 -

 

参院選が終わった。
自公が過半数を獲得し「衆参のねじれ解消」と言われるが、
個人的には最後の最後まで、
マスコミがこの「ねじれ」という言葉を使うことに大きな違和感があった。

衆参がどんな構成であろうと、法の下での「正常」である以上、
ねじれているわけではない、と思っていたからだ。

マスコミには、当選者が決まったあとも、
つまらない「失言や放言」の揚げ足取りなどで盛り上がることなく、
独自の「取材」に基づく「政治力」を伝える報道を期待したい。

 

失言ではないが、放言で思い出す一言がある。

中村紘子著「チャイコフスキー・コンクール」中公文庫にある
ピアニスト、ホロヴィッツの一言。
(新潮文庫から2012年復刊されている。以下水色部、引用)

ホロヴィッツは、20世紀を代表するピアニストのひとりだ。

ホロヴィッツにはピアニストに関するかなり有名な言葉、
日本だったら「大臣罷免」問題にでも発展しそうな「放言」がある。

「ピアニストには三種類しかいない。ユダヤ人とホモと下手糞だ」

 加えるにホロヴィッツはこうも言い放った。

「東洋人と女にはピアノは弾けない」

 多くの世を沸かせる放言失言の類いには、
えてして或る種の暗黙に了解された真実が含まれているわけだが、
このホロヴィッツの場合も、特に前の断定などは、
クラシック音楽に詳しい人々をして思わず苦笑させるような生々しさを含んでいる。

事実、欧米のクラシック音楽界の舞台裏では、褒めるにしろけなすにしろ、
このホロヴィッツの言葉にある人種と性癖によって音楽家たちの実力以外の
「運・不運」を分り易く論じるということが、日常茶飯事となっているのである。

どんな才能の人間が集まっている世界にせよ、人間の世界という意味では同じだ。

「音楽は世界の共通語」といった「標語」を初めとして、
日本の特にクラシック音楽愛好家の間には、
クラシック音楽とそれに関係する世界全般に対する
片想いにも似た純粋なイメージが育まれていることが多いが、
現実にはクラシック音楽の世界もまたあらゆる意味で人間の世界である。

それにしても強烈な一言だ。
「ピアニストには三種類しかいない。ユダヤ人とホモと下手糞だ」

 

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