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2013年2月10日 (日)

高松出張 ウラ報告

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高松出張 ウラ報告

「うどんが好きだ」と言いながら、一度も行ったことがなかった高松。

自分でうどんを打つこともありながら、本場で一度も食べたことがない、という
強いコンプレックスが、ごくごく一部とは言え解消できただけでも、
うれしい出張だった。

高松は、最近はあまり見ることがなくなったアーケードが長く縦横に走る街で、
あの人出密度(?)であれだけ広い商店街がよくやっていけるなぁ、が正直な感想。

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地方でよく見るさびれたシャッター街ではなく、ブランド店から、

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あやしい風俗店までが
明るく天井の高い現代的なアーケードの下に、ズラーッと並んでいた。
 

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アーケードだけでなく、町中の歩道も幅の広いところが多く、場所によっては、
歩道内が歩行者帯と自転車帯のように色分けされている部分もあり、

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それぞれが安全に歩ける/走れるような工夫もしてあった。
とにかく町全体がよく整備されていてきれいだなぁ、が第一印象。

出張は、2008年8月23日(土曜日)から一泊二日。古い話です。

では、うどんの話から。

 

「うどん」

うどんは基本的に平日の昼がメインのものらしく、
夜も食べられるところは少ない。
さらにさらに、日曜日は休みが多い。特に製麺所は全滅。
いろいろ事前情報は集めたものの、曜日と時間の制約がきびしく、
実際に食べに行けたのは限定された選択肢から、になってしまった。

食べたうどんをまとめておく。

(1) 一代     : かけ 300円

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(2) さか枝   : ぶっかけ 180円

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(3) 番丁     : かけ 300円

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(4) 黒田屋   : かけ 300円

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(5) 鶴丸     : ぶっかけ 600円

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うどんの写真がない理由は本文に。

 

 
(6) 味庄     : ぶっかけ 250円

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(7) かな泉   : ぶっかけ 270円

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(8) しんせい : きじょうゆ 220円

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全てで確認したわけではないが、
大きさについて言うと、小、中、大(小、大、ジャンボ)が、
玉数で1、2、3に対応しているようなので、
小は並より少ない、という意味ではない模様。
小を頼んでも量的には並。

逆に大を頼むと3玉分、とんでもない量になることがある。
仕事で訪問した会社の方から聞いた唯一の注意事項
「迂闊に大を頼むととんでもないことになりますよ」
の意味を痛感した。

かけのだしは、もちろんお店よって様々だが、
かつおが効いているものが多い。

ねぎ、削り節、おろししょうが、揚げ玉は、
トッピングとしてたいていのところで無料、かけ放題。

麺の好みで私的順位をつけると

  第一位グループ 鶴丸、さか枝
  第二位グループ 味庄、かな泉

結果として、ぶっかけのみが上位に来たのは
単なる偶然か好みか、よくわからない。
冷やすとコシの感じが強く印象に残るので、
そのせいかもしれない。

なお、すべての店が「ゆでたて」というわけではないので、
同じ店でも行くタイミングによって
結構印象は変わるような気がする。

うどんはゆでるときの麺の周りの独特な透明感が
うまさのサインのひとつだが、さすがにセルフの店でも、
ゼロからゆでさせてもらえるわけではないので、
そこまでは確認できず。
お腹に余裕があれば、かまあげというテもあったが。

実際に食べてみると、うどんのコシはもちろん重要だが、
噛んだ瞬間の感触以上に、
のどへの推進力みたいな快感があることを知る。
たしかにうまい!
もっといろいろ食べてみたい。

いかにも「うどん巡り」をしています、という感じのグループを
よくみかけた。
どの店も観光客に対する対応は丁寧で好印象。

いずれにせよ、かなり不完全燃焼。
まぁ、今回は予習と言うことにしておこう。

では、うどん以外のネタを。

 

「魚中心の居酒屋」
仕事が終了した土曜夜、
うどん以外の味で軽く呑みたくなり地元の居酒屋に。
魚中心。

見た目がかなり若く見える鉢巻をした大将の前のカウンタ。
となりは、スナックのママと常連のおじさんと言う感じの
中年カップル。年齢で言うと50代。

となりと話をする、という感じでは全くないので、
大将からいろいろ話を聞く。

引田で日本で最初の養殖に成功したことから
「はまち」は香川の県魚、小豆島は醤油どころ、
とのことなので、まずは「はまち」を刺身でいただく。

カウンタの醤油とは別に、
ちょっと濃いめのさしみ醤油が添えられていてうまい。

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暑かったので酒は香川の本醸造の冷酒「銭の街」

うどんで腹にあまり余裕がないことを告げると、
「焼き魚はどうでしょう」。

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今日は、瀬戸内海の魚「びんぐし」がお薦めですよ、
8月、9月ぐらいにしかとれないので、まさに季節の魚だし、
の説明に即注文。塩焼きで上手に焼いてくれる。
背びれが大きい。

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この背びれが鬢櫛を連想させるからかも、と思いながら最初の一口。
味はさっぱり、冷酒にぴったり。
あまりにもおいしいので、
昼からすでにうどん屋4軒を回ったことも忘れて
思わず「他には?」と聞いてしまう。

「ちぬ」もいいですよ、と生の状態で
カウンタ越しに掲げて見せてくれる。
小ぶりの黒鯛。うまそ。というわけでこれも注文。
絶妙な焼き具合。思ったよりも身が繊細。

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うどん屋にもう一軒行くつもりだったので、
ちょっと名残惜しいような気持ちのままおいとま。

さて、居酒屋のあと、
土曜最後のうどん屋「鶴丸」に。

 

「青年との出会い」
鶴丸で四国遍路の25歳の青年と逢う。
自転車での巡礼中。

徳島から入り、そこで自転車を購入。
一回りしたら自転車は手放して東京に帰る予定。
10月から働く予定なので、9月中には回りきりたい。
現在20箇所を回った。
まだまだ山のコースが残っているので、先はきびしい。

彼は、高校卒業後、整体師の学校に2年通った。
学校は五反田にあったらしい。
その後、整体師として働く。「ボキボキ」と鳴らすタイプ。
整体師には、公的な免許はなく、まさに実力のみの世界。
一度やって気に入られたら確実に指名が取れると同時に、
ダメだと二度と来てくれない。

数年やったら思ったよりはうまくいき、ちょっと鼻が高くなっていた。
で、一旦やめた。
ためたお金を使う時期を作ろう、がやめた理由。
5月から9月までをそれに当てることにした。
10月からは再就職が決まっている。

まずはオーストラリアで2ヶ月間ホームステイ。
その後、自転車による四国遍路を開始。

仕事のこと、海外生活のこと、うどんのこと、
とりとめもなくいろいろなネタに話がはずむ。
話にすっかり夢中になり、うどんの写真を撮り忘れていることなど、
ちっとも気がつかなかった。

彼は、ときどき携帯を素早く操作し何か入力している。
「人と話をしていて、おもしろい、と思える言葉に出会ったら
 メモするようにしているンです」

「メモは携帯に」もめずらしい光景ではなくなった。

「"人の知恵だけを集めて、自分に詰め込めれば"って
 思うンですけど、そんなこと思ってみても簡単にはいきませんね。
 で、せめて言葉だけでも、って」

 

話は尽きなかったが、夜遅いのに店はかなり混雑している。
うどんでの長居は限界があるので、引き上げることにした。

「では、遍路へのエールに代えてここの分、おごるよ」
と言うと、彼、気持ちよく
「ありがとうございます」

払って外に出ると、
「実は、自転車を使った、こんないいかげんな遍路でも、
 遍路やっている、と言うと、
 おごってもらえることが多いンです。で
 ちょっとですが、お礼を用意してまして」

「ラッキーナンバーってありますか?」
「いゃ、別にないなぁ」
「じゃぁ、誕生日を」
「11月9日だけど」
「では、11番の札所と9番の札所のお札(おふだ)を」
たくさん持っているお札の束から2枚を選んだ。

「これ、どうぞ」

薄い2枚のお札。
初めて見てちょっと驚く、私。

「病気の時にこれを直接食べるとよく効くそうですよ。
 でも、さすがに紙なのでちょっと食べられない、ということであれば、
 このお札の上に薬を置いて、それから飲むといいそうです」

「おもしろいねぇ。どうもありがとう」

お札と一緒にとりだした和装の納経帳も見せてくれる。
「こんな感じで埋めていっているわけで。
 まぁ、つまりはスタンプラリーですね」

自転車の鍵をとり出し、目の前の自転車に挿す彼。
「えっ!これ?」
「そうなんです。マウンテンバイクとかにガンガン抜かれちゃって」
彼の自転車は、深い緑色の典型的なママチャリだった。
「おもしろい話とうどん、ごちそうさまでした」
明るくこぎだした彼。

名前も連絡先も聞かぬまま別れた。
私の手には、11番藤井寺、9番法輪寺のお札が二枚。
妙に後味のいい別れだった。

結局、土曜日は仕事の他に、うどん屋5軒+居酒屋1軒。
お札の写真だけ撮って爆睡。

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「レンタサイクル」
翌日の日曜は、レンタサイクルを借りた。
高松市のレンタサイクルはいい。24時間で100円。
しかも市内にある6箇所のポートのどこに返してもOK。

 

「蛸釣り」
日曜の朝、海を見たくて埠頭に。
釣りをしている人がちらほら。

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防波堤の上においてあるラジオからはオリンピックのマラソン中継。
釣り人と話をする。

昨夜食べた「ちぬ」を釣っている人と
「大(真)蛸」を釣っている人がいる。
近くに見える釣り船はたいてい蛸らしい。

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蛸をさおで釣る? 壺じゃぁなくって?
私の疑問に、わざわざ針を引き上げて説明してくれた。
大きな針。手作りらしい。

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おとり用の赤い飾り。その下に「豚の筋」が硬く巻きつけられている。
その下に大きな針が2本、小さな針が2本、
大きくU字に曲げられて取り付けられている。

蛸が飾りにひきつけられて来ると、そこで豚の油を感じる。
それを食べようと全体を包み込むような体勢となる。
そのとき、針を引き上げると、大きな針が蛸の足に刺さり
逃げられなくなる、という仕組みらしい。
つまり、魚のように針を飲み込むわけではない。

「このリールだと約1kgの蛸まで引き上げられるんだよ」
よく日焼けした手がごっついうえにカッコイイ。

 

その後、高松城跡等、近くを観光しながら、うどん屋めぐり。
天気がよくて日差しが強い、暑い。
腕だけ日焼けして真っ赤に。

飛行機の出発までに、こんなドックに寄り道したりしながら、

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さらにうどん屋3軒。

最初に書いた通り土日、かつ土曜日は仕事、という悪条件の中、
合計8軒のうどんを楽しむことができた。

 

<おまけ>

「菊池寛通り」
米国では、人の名前をそのままつけた通りによく出くわす。

Martin Luther King,Jr通りなんていう長い名前の通りを
ポートランドで見かけた記憶があるし、
Frank Sinatra通りは確かパームスプリングスにあった。
住宅街の中の数十メートルの道にまで、
すべて名前がついているという事情の違いはあるにせよ、
有名人の名前の通りはめずらしくない。

ところが日本では、なぜか、かなりな有名人・名士でも、
通りや土地の名前にはあまりならないなぁ、とよく思っていた。
秀吉通りや信長通りとかって聞いたことないし。

ところが、高松にはあった、あった。大きな通りが。
その名も菊池寛通り。おもわず写真をパチリ。 

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帰ってきてからこの話を友人にすると、
「いや、けっこうあるでしょう、と思ったけど、なるほど浮かばない。
 えーと、乃木坂、権之助坂、道玄坂・・。あれ、坂ばかり。なぜだろう」
とのコメント。

 

「香川県庁」
織田裕二にも柴咲コウにもストーリにもぜんぜん興味はなかったのに、
友人が県の職員だからという理由だけで観た映画「県庁の星」。
映画に登場するあの庁舎は、香川県庁だった。
あんなきれいな高層ビルがまさか実在する県庁の建物だったとは。

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