キース・ジャレット「シェナンドー」 Keith Jarrett - Shenandoah
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キース・ジャレット「シェナンドー」 Keith Jarrett - Shenandoah
「マヤ暦による2012年12月21日地球滅亡説」を受けて、
12月21日、「もしも今日で世界が終わるなら何をしたいか」と
ラジオがリスナーに問いかけていた。
「**を食べたい」とか「**に**をしてもらいたい」とか
自分自身の欲望を直接満たすような回答が多い中、
ふたりの息子さんを持つお母さんが次のような回答を寄せていた。
「ふたりの息子にご飯を作ってあげたい。
『お母さんの作るご飯はおいしい、おいしい』といいながら、
バクバクとご飯を食べている二人の息子を見ているときが一番幸せだから」
もちろんこれだって自分自身の欲望を満たす行為のひとつだけれど、
こういう幸福感って、自分自身がうれしいだけの幸福感の延長線上にはない
ちょっと次元の違う幸福感、という気がする。
最後の日に「**をしてあげたい」、そう心から思える時の幸せ。
しかもこの「バクバクとご飯を食べる」というのがほんとにいい。
まさに年の瀬。
一年を振り返りながら、くる年を思いながら、
静かに聴くのにピッタリの一曲を紹介したい。
キース・ジャレット「シェナンドー」 Keith Jarrett - Shenandoah
キース・ジャレットのCD「The Melody At Night, With You」の中の一曲。
このCD、どの曲も演奏がどこまでもやさしく、やさしく、美しい。
最初に聴いた時、思わず口にした感想は
「弾いた指が鍵盤から離れる様子が目に見えるよう」。
聴くたびに深く染みこんでくるような音楽はまさに言葉にならない。
似たような演奏はいろいろあるが、やはりこれは「次元が違う」。
皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。
オマケ:
「地球滅亡の日」関連では、ネットで見たこの画象が風刺がきいていておもしろい。
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