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2012年9月20日 (木)

トルコ旅行記2012 (4) パムッカレ 石灰棚編

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(4) パムッカレ 石灰棚編


2012年7月10日

クシャダスのホテルのお兄さんのアドバイスに従い、デニズリのオトガル(バスターミナル)に到着した。
次の観光地パムッカレまでミニバスで20分ほどのところまで来ている。

ここで、夜行バスの予約をして、同時に夜まで荷物を預かってもらう、と
バスの予約に向かって歩き始めると、旅行会社の客引きが声をかけてきた。
客引きの良くない話はあちこちで読んでいたので、
最初のうちは警戒心いっぱいで、簡単にやり過ごすつもりだったのだが、
昨夜のホテルのお兄さんのアドバイスが結果的には非常に有効だったこともあり、
「地球の歩き方」を中心にせず、想定外のルートにも耳を傾けてみよう、という気になっていた。

現地での有効な情報やなりゆきを排除して、
「事前に計画したことを計画した通りに実行する」ということだけが
目的になってしまったら、個人旅行をしている意味がない。
とりあえず下の赤いルートでデニズリまで来た。

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我々が今日のルートで改善できるといいな、と思っていた問題点は2点。
* パムッカレからここデニズリのオトガルに再び戻ってこないといけないこと。
* デニズリからカッパドキアへ行くバスが22:30と遅いこと。
    (10時間もかかるので、できるならもう少し早い時間の出発としたい)
彼はこれを見透かしたようなルートとバスを提案してきた。

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もちろん、毎日観光客を相手にしているので、べつにそれは見透かしたわけではなく、
「百も承知」ってことなのだろうけれど、改善されるならそれに越したことはないので、
安全確実の保証はないが、夫婦で軽く相談しリスク覚悟で
「まぁいいか、のってみよう」ということになった。

他の観光客と一緒にミニバスに乗り、パムッカレのそばにある彼の旅行社のオフィスに行く。

中国語だの、日本語だの、いろいろな外国語のポスターが貼ってある。
現地に不案内な外国人旅行客を集中的に狙って客にしていることが一目瞭然。
われわれもいいカモになるのか?

 

ともあれここはトルコ。まずはチャイだ。
さっそくチャイをいただく。暑くても熱いチャイはうまい。
飲みながら提案されたパムッカレ発21:00ギョレメ直行のバスの予約を頼むと、端末操作の後、
予約画面を見せ「今夜の便はもう満席だ」と言う。
次の便は23:30。これなら取れると。デニズリ発なら21:00に空きがあるが、とも。
デニズリに戻り21:00に乗るか、ここパムッカレから23:30に乗るか。
少しでも早いほうがいいので、デニズリ発21:00の予約を頼んだ。

彼の言葉に釣られてここまで来たが、結局当初の予定通り、デニズリに戻ることになってしまった。
時間が一時間半ほど早くなったのでまぁいいこととしよう。

すると、予想通り明日以降の訪問先、カッパドキアでのツアーも売り込んできた。
従兄弟(いとこ)がカッパドキアでツアー会社をやっていると言う。
信用させようと思ってか、いとこの会社が主催したツアーの記念写真のアルバムを自慢げに見せる。
もちろんツアー客は全員満面の笑み。
「こいつがいとこだ」と写真の中のひとりの男性を指差すので、
「あなたに似ているじゃないか」とたいして顔も見ずに流れにまかせてコメントすると
「実は彼の母親は離婚していて...」と込み入った親族の事情を細かく語りだしてしまった。
そういう事情なので似ているはずはない、と言いたいらしい。
オヒオヒ、そんなこと聞いていないし、ゼンゼン関心ないよ。
でも、丁寧に身内の話をする彼の話を聞きていたら、
なぜか「この人、悪い人じゃないかも」と思ってしまった。

 

カッパドキア観光の目玉のひとつ、熱気球によるバルーンツアーも、
現地旅行会社のホームページを開き、
「ほら、ここでダイレクトに予約すると160ユーロもする」
それを
「110ユーロにする。二人で100ユーロも節約になるんだからすごくお得だ」と
積極的にアピール。
日本のツアー会社で事前予約すると1万5千円から2万円くらいであることは知っていたので、
160ユーロという最初の提示もまぁ予想の範囲内。
「100ユーロ(約1万円)安くなる」にはちょっと心が動く。
このツアーはなぜかどこで話をしても徹底してユーロが使われている。

 

とにかく、相手はこちらが「地球の歩き方」など何冊かの日本語のガイドブックの情報を元に
交渉してくることをかなり詳細な部分まで含めて完全に把握している。
他のツアーに関しても、
「ここにはこう書いてある」と言うと、
(もちろん読めはしないだろうけれど、内容についてはよく知っていて)
「それは2年前の話だ」
「信じられないなら、この電話を使っていいから、その本に書いてある旅行社に
 今、電話をかけて、現在の内容と値段を聞いてみるといい」
と受話器を差し出してくる。
「この本を書いた**さんは私の知り合いだし」
などなど自分のペースに巻き込むことが実にうまい。

 

話を聞く中で、自力で回ることがむつかしいところはどこか、それはなぜか、
など料金だけでなく距離等の情報も得られたことは、
今後の交渉ポイントとして使えるためこちらとしては予想外の収穫だった。

最終的に予約したのは最初に話をしたバスのみ。おいしい客ではなかったものの、
「20:00までに戻って来い。
 わたしがデニズリのオトガルにまで連れて行って、深夜バスに乗せるから」
と親切に言ってくれた。ほんとうか?

荷物のほうは、夜まで事務所で預かってもらえることになったので、身軽になった。
パムッカレ観光にはそこから歩いて出発。

 

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少し歩くと、真っ白な石灰棚の丘が見えてきた。
視覚的には雪山のようだが、35度は越えていると思われる気温が、強烈にその言葉を否定してくる。

よく見ると、まさに蟻の行列のように隙間なく観光客が歩いている様子が下から見える。
写真上部、黒い点線は人の列だ。

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列を成している観光客はすごい数だと思うのだが、
なぜか、入り口手前の土産物屋や食事処が並ぶ小さな村には、
びっくりするほど観光客が少ない。
大型バスで入り口までやってきて、そのままバスで帰っていく、ということなのだろうか。

まずは、昼食。ローカルな感じの店を選んで入った。

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薄く焼いた生地を細かく切ったもののほか、下にはご飯まで入っている。
ヨーグルトがたっぷりかかっているトルコ料理はほんとうに種類が多い。

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こちらは、中に挽肉、チーズ、トマトなどが入っている。
どちらも味は◎。

お店は田舎のレストランという感じでのんびりしている。

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会計まえ、レストランで手洗いを借りたところ、手を洗う水が一滴もでない。
「水が出ない」というと、店のお兄さん、冷蔵庫を開け2Lのペットボトルの水を出してきた。
「そうじゃない、手を洗う水だ」と言うと
「わかっている。手を出して」
彼、なんと差し出した私の手に、冷たいペットボトルの水をかけはじめた。
手を洗う水すらでないところで、ペットボトルの水で手を洗っている。
このギャップはなんなのだ。

 

パムッカレには大きく分けると二つの観光要素がある。
ひとつは、不思議な景観を作り出している巨大な石灰棚、
そしてもうひとつは、石灰棚の上に広がる古代遺跡ヒエラポリス。

ここは石灰棚ができるような石灰分を多く含んだ温泉が湧き出ていたので、
ローマ帝国のころから温泉保養地として栄えてきた。
石灰棚という奇景による自然遺産、ヒエラポリスという文化遺産、により
世界遺産には複合遺産として登録されている。

ところで、パムッカレとは、綿(パムック)の城(カレ)という意味。
石灰棚が綿のように見えるからか、とつい思ってしまうが、
実は付近が古くから綿花の産地だったから、がその理由らしい。

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石灰棚を登り始める。
棚を保護するため、全員靴を脱いで裸足にならなければならない。
ここで全員靴を脱ぐ。左側が土、右側が石灰棚の一部だ。

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石灰棚は硬いうえに独特なざらつき感があり、意外にすべりにくい。

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温泉水が流れている上を裸足で歩いているわりに転倒事故を見かけないのも、
このすべりにくさがその理由なのだろう。
温泉は約35度とのことであるが、生ぬるい感じが、温泉によるものなのか、
水が暑さで温まったものなのか区別ができない。

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水の溜まっている部分のみ、底に沈殿物があり少しヌルッとする程度で
あとは一歩一歩硬質な刺激が続く。

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それにしても裸足の足に直接刺激があるというのは気持ちがいいものだ。
足の裏だけが元気になっていくような気がする。
世界遺産をまさに足で体感できる。

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裸足になるばかりでなく完全に水着になっている人も多くいる。

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石灰棚の白、温泉水の独特な青、そしてその向こうに広がる乾いた大地。
とにかく不思議な光景だ。

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最近はかなり枯渇してきてしまっているため貴重な温泉水を石灰棚のどの部分に流すかは、
人為的にコントロールしているらしいが、
温泉水が流れているからこそ、白さも輝きもいきいきとしてくることが、
乾いてしまっている部分と見比べるとよくわかる。

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水の力は偉大であり、また、どんなものであれ、
成長しているその瞬間には、独特な輝きがあり美しい。

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登り詰めると、そこにはいきなり遺跡が広がっていた。ヒエラポリスだ。
上にある温泉プールから下の石灰棚をめざして水着のまま歩いて来る人もいるため、
遺跡でも水着の人とすれ違う。遺跡と水着と山、日本では考えられない変な組合せだ。

と、今日はここまで。

 

お別れに、色は黒一色なのに一番眩しかった水着を。

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(5)パムッカレ ヒエラポリス編に続く。 (旅行記の目次はこちら

 

 

 

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